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NO.2 惣菜販売の免許

さて、昨日の続きです
2020年の緊急事態宣言後の夏。テイクアウトや配達の弁当事業もなんとなく慣れていた頃。
お昼に今日の晩御飯を買いに来るお客様や、明日のお昼にと、おかずを買いに来るお客様が増えました。
とてもとてもありがたい事でしたが、真夏のぎらつく太陽の下、いくら保冷剤を入れたとしても出来立ての料理を何時までお客様が外でお過ごしになられるかなど、わかったもんじゃありません。

国が定めたテイクアウトの賞味期限は出来立てをお渡ししてたった2時間以内と言う制限です。
お客様にしたら、冷蔵庫に入れとけば大丈夫でしょ。すぐ帰って食べるしいけるいける。なんて、軽く言っちゃうんですよ。私たちにしたら買っていただきたいですし、お断りするわけにもいかないですし…

私はいつも不安で、もし体調不良になったとか言われたらどうしようとそんなことを毎日考えていました。

そうか!スーパーの惣菜売り場のようにすれば良いのだと思ったわけです。そこで惣菜販売をどうやったらいいのか調べ始めました。仕出しの販売とは別に惣菜販売と言う営業許可書を取らないといけないと言うことがわかったんです。
簡単に言うと惣菜販売をするには作りたての惣菜を一定の温度まで冷やす冷却室という部屋が必要と言うことでした。どう考えても今のお店で冷やすための部屋を新たに設けるなど難しい話でした。それか、ブラストチラーと言う急速冷却機能が付いた機械を購入することでした。

私の知るブラストチラーは非常に大きなサイズで高価なもので、尚且つ、三相200ボルトの認識でした。
ところが単相100ボルトのブラストチラーで小型サイズのものが開発されたと知り合いが投稿していたのです!!!

これはもしかしたら、こんなに小さい狭い厨房でもなんとかしたら設置できるかも知れない。そんな可能性を感じてフクシマガリレイさんへ見学に行きました。
単相100ボルトの小さいブラストチラーは私の期待以上の急速冷却機能でした。菌が繁殖しやすい温度帯を短時間で素早く通過し、作りたての香りや旨みを封じ込め、風味をしっかりとキープ。短時間で冷却するので乾燥しにくく、肉や焼き魚もふっくらジューシーなままお召し上がりいただけるというのです。

8月だったので1日でも早く取り付け、安心安全の惣菜を届けたかったのです。直ぐに申し込み、確か1週間後には取り付けがあったと思います。
保健所の方も保冷室がなくてもブラストチラーがあれば惣菜販売免許はすぐに申請させてくれたんです。
普通の居酒屋を営業していれば、ブラストチラーと言う急速冷蔵機なんて知る由もなかったです。

そして、食物をお届けするにあたって、安心して提供できると言う幸せを少し感じることができました。
この機械との出会いで胸を張って惣菜販売や弁当販売ができるようになったわけです。

コロナ禍の生活になりたった半年でお店の事業形態がこんなにも変化するだなんて思ってもいなかったです。ただ、やっぱりここでもお客様のお困りごとを解決するためにどうにかこうにか動いた結果だったと今は思えます。

まだまだ続く、この2年半の飲食店の変化。
今日もありがとうございました😊

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