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【R15】長編サスペンス小説 木苺ガールズロッククラブ 登場人物紹介 5(おまけつき)

【あらすじ】
 父親から虐待されているるり子、代理ミュンヒハウゼン症候群の母に毒物を盛られ続ける繭、両親を亡くし、子タレの妹に奴隷のごとくこき使われるサキ。三人の女子高校生は十二歳のときに、ある組織に監禁されたことから友達になり、木イチゴ城と呼ばれる渋谷のボロアパートを根城にその組織からせしめた顧客名簿を使って恐喝をしているが、客を装って現れた不良警官の高村という男に脅されて管理されるようになる。
 ある日、名簿の顧客リストから営業をかけた石塚という男が、浴室で急死してしまう。翌朝、石塚の子飼いである吉村という男も不審死を遂げる。三人は石塚が持っていた一億円相当の手形の命がけの争奪戦に巻き込まれてしまい……。

リンクはこちら。長編なので試し読みが長めです。

おっと、ちょっとイケメンにしすぎたぜ

高村

本名も高村祐二
年齢は40半ば
不良警官(らしい)
イケボ
るり子が管理しているサイトに客を装ってコンタクトしてきた。
逮捕しない代わりに、美人局の管理をし、売り上げの70%をピンハネしている。


おまけ
 おまけに、私が好きなシーンを本文から引用しておきますね。

 高村が眠ってしまうのを待って、袖に隠してあった果物ナイフで麻縄を切った。
「高村どうする?」
「そのままにしとけば?」
「そうこうしているうちに起きちゃうかもしれないじゃない」
「殴って気絶させとく」
「逆効果って気がするなあ。加減がわからないから、かえって起こしちゃうか、うっかり殺しちゃっても困るし」
 死人は石塚だけで充分だ。
「パンツ脱がしたら起きるかな?」
「やだもうるり子ってば、こんなときにさよならセックス」
「そういうんじゃなくて、念のために座薬入れとくのよ」
 繭が、七つ道具の抱水クロラールを出す。
「まさか、眠りながら釜を掘られるとはね。ざまあみろ」
「ちょっと、くだらないこと言ってないで手伝ってよ」
 用心深く、ベルトのバックルを外して、高村のジーンズとトランクスを下ろした。
「さあドクター繭、早く。ケツが冷えて目を覚ますかも」
「ちょっとやだ、言い出したのはるり子なんだから、るり子やってよ」
「まあそう言わずにドクター、お願げえします」
「この期に及んで言い合いしてる場合じゃないでしょ。時は金なりって言うじゃない。わたしたちには時間がないの」
「じゃあ、サキよろしく」
 ここでぐたぐたしている時間が金銭に換算されるほど価値のあるものとは思えなかったけれど、そう突っ込んでくるなら、サキにやってもらうしかない。
「え、わたしがやるの」
 繭が忍び足で寝室を出ていく。サキは不承不承という感じで、座薬のパッケージを剥ぎ取ると、おもむろに高村の肛門に差し込んだ。高村がうっとおしそうに寝返りを打つ。
「サキ、手袋持ってきたよ」
「ちょっと、先にそれを言ってよね、もう入れちゃったってば。とにかく早くここから逃げないと」
「サキ、けっこう女王さまとか向いてるかも。お浣腸とか得意そう」
「もう、るり子ったらこんなときにいい加減にして」

※ 登場人物紹介は、今回で終わりか続けるか悩み中。続けるとしたらあと、純花、山根、三宅ぐらいかしら? あ、マモルくん…。

 
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