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ドイツ生活のぼやき

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ドイツ暮らしをするなかで思うことを綴っています。
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#ドイツ暮らし

区切りがよく分からない。ドイツ生活のぼやき - 19

ドイツで生活していて、「え?これで話は全て終わったの?」と区切りがよく分からないシーンが多いことに気がついたので、ちょっと書いてみます。というのも、これは世界中のみんなが困っているテーマかと思っていたのに、イタリア生まれイタリア育ちの夫にとってはあまり大きな問題であるようには見えず、わたしの問題なのか、日本育ちの人特有の困難なのか、気になったので……。 不思議な沈黙、薬局にて 先日薬局(アポテーケ)で処方箋なしで買える一般的な薬を買いました。そこでの会話がぎこちなかったの

歩み寄って、こんぷろみす。ドイツ生活のぼやき - 18

「こんぷろみす」 ドイツ語で書くと「Kompromiss」。 「妥協」とか「歩み寄り」とかそういう意味です。 日本語でも英語からの外来語として、時々使いますよね。「コンプロマイズ」かな。 歩み寄りの難しさを感じたので、今日はそのことについて書きます。 咀嚼音が大の苦手まず、わたしは咀嚼音がとても苦手です。日本でもドイツでもイタリアでも、口を閉じて食べるのがマナーとされていますし、くちゃくちゃしてはいけないと教わりますよね。西洋の方が、そのしつけは厳しくされるようですが、

強い主張と、権利を守るドイツ人。ドイツ生活のぼやき - 17

音大が提供する「歴史的ダンス」というクラスに通い始めて2年目。途中1学期休んでいるし、ドイツの学生の長期休みは確かに文字通り長期なので、休み休みという感じではあるけれど、今は晴れて「上級者コース」に所属しています。 このクラスは、音楽学者でもありプロのダンサーでもある先生のもとで、音楽の学生や他ジャンルダンスの学生たちがルネサンスダンスやバロックダンスを学び、そこで得た知識を自分たちの演奏に生かすことを目的としているので、レベルもそれなりに高いように思います。 わたしは演

なぞの記憶。ドイツ生活のぼやき - 16

今学期お世話になっているゼミの先生は、歴史学の博士課程の方なのですが、2週間ほど前に「彼の指導教官が3年前に亡くなった」という事実を知りました。たしか、ゼミの先生の経歴を知りたくてネット検索したら、指導教官の名前を見つけて、そこから芋づる式に知ったのだったと思います。 このことは、某SNSで「後ろ盾がいなくなっても、研究に真摯に取り組む姿勢や人あたりの良さのおかげで(もちろん実力も)、いろいろな職を得ることができたのかな」なんてことを書いていたので、よく覚えているのです。