シェア
大内義隆は最期の時を迎えようとしていた。 もはや、迷いはなかった。 ここで死ぬ。 それが…
號! 隆豊の両刀が音を立てて唸りを上げる。 眼前の槍を叩き斬ると、目も止まらぬ速さで、そ…
開け放たれた門から現れたのは、冷泉隆豊であった。 大刀を二刀、両手に握りしめ、鎧兜はつけ…
隆房は馬上で待っていた。 自分自身と父、興房がつくりあげた大内家が自らの意志で滅びゆく刻…