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#002 自分の『好き』を大切に

ここ数年、ダイバーシティ(多様性)という言葉を耳にする機会が増え、“みんな違ってみんないい”が世の中に染み渡ってきた気がします。

自分はもうそこそこ大人なので、情報の取捨選択の軸みたいなものがそれなりにできつつありますが、それでも『最近になってできるようになってきた気がするなぁ』といったレベル。
厳密に言うと『自分にとって心地よくない情報・環境から距離を取る』ができるようになった。が正しいかもしれません。

日本人は“みんな同じ”を重んじる

私が小学生の頃の話です。
当時、SMAPの人気が出始めてきた頃で、クラスの女の子同士で『誰が好き?』『誰が一番かっこいいと思う?』とかきゃっきゃいいながら話をしていました。
私の周りはいわゆるみんなキムタク派で、おそらく世間的な人気として見ても当時は木村くんが群を抜いていた記憶です。

楽しいです。大人になった今でもこの類の話するの楽しい。

ある日、みんなで楽しく会話している中、『自分は〇〇くんが好きだ』と、木村くんではないメンバーを推している子に対してキムタク派から否定的な言葉が出る場面に遭遇しました。
友達とのおしゃべりの中で出てきた小学生の言葉なので、そこに明確な悪意なんてものはなく、純粋に『自分と違う事』に対する脊髄反射ででた言葉だったと思うのですが、当時かなり違和感があったのを覚えています。

今でこそ、それなりに冷静に意見を言えるようになりましたが、多感な時期やや手前の私はネガティブな思考回路でタイプ的にはおとなしい子の分類。
自己肯定感の低い子供でした。

そんな根暗だった私は森くんが好きだったのですが、その場面に遭遇してから“森くん好き”というのは心の中にとどめておいて、“表向きキムタク派”に擬態することにしました。
子供ながらに『みんなと違うと仲間に入れてもらえないんだ』と思った末の自衛だったと思います。
全然そんな事ないのにね。

初めて知った“同担拒否”というワード

これは今現在でも全く理解できていません。

高校を卒業して短大に通っていた頃だったと思います。
その時も好きな芸能人の話をしていて(どんんだけミーハーなん)、友達の一人が好きだと言ったタレントさんが偶然私も好きなタレントさんだったので、
『私もその人好き』と言った所
『○○さんは私のだから取らないで!』と言われました。

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確実に言える事はその友達はただのファンであって、そのタレントさんとなんの関わりもありません。
後日知ったのが“同担拒否”という言葉でした。

ファンの定義奥深すぎるやろ。

好き嫌いの話はパクチー戦争に発展する

だからなんだ。そんな事気にせず好きを貫けばいいじゃないか。と言われるかもしれませんが、そもそも好き嫌い、好みの話を言い争っても意見は平行線でしかありません。

問題なのは“自分の意見を押し付けている事に気づいてないという事”だと思います。

例えば、パクチー好きな人がパクチー嫌いな人に対して
『パクチーが嫌いだなんて人生損してる!きっと美味しいパクチーを食べたことがないんだね!今度美味しいお店連れて行ってあげる!』と言ったとします。
パクチー好きからすれば好きな方がマジョリティで嫌いな方がマイノリティーという構図が出来上がっています。

これをパクチー嫌いな人をマジョリティとして考えると
『パクチー食べなくても人生損してないし余計なお世話です』となり、自分の趣向を否定されたことによって一種のマウント取りにあったことで不快に思う人もいるかもしれません。うるせーよって話。

そうなったらもう戦争です。

居心地の良い所へ少しずつシフト

ジャニーズとパクチーを例えに使ってしまってごめんなさい。

でもこの手の話、種類は違えどいろんな所で頻発しているんじゃないかと思います。
事実、私もそれなりにいいお年頃なので“マウント事象”にはよく遭遇します。

そうなった時、私の場合は
悟られないようにそーーーっと距離を取ります。
無理してその環境にとどまる必要なないし、自分を否定する人と一緒に居る必要はないと思います。
例えそれが家族でも恋人でも。
ただし“悟られないように”がポイント。

無理して周りに合わせている状況なんて1mmも楽しくないし、受け入れてもらえない環境に居ればトゲが出て周りを傷つけるかもしれないし、それを自覚した時に精神衛生面がガタ落ちするからです。

自分の機嫌は自分で取るに尽きる。

ノッてきた

どうやってクロージングしよう。

とにかく、せっかくこの“多様性って素晴らしい!”の時代を今生きているので、それぞれ自分の『好き』は大いに主張していいし、自分と違う意見に出会った時は『なるほど、あなたはそうなんだね』と一回受け入れて、そこから『どういう所が好きなの?もっと詳しく教えて』ってお互いに興味を持てる関係が構築できるといいなと思うし、これからも自分はそのスタンスで周りの人達と関わっていきたいと思います。

私が対話を求める時は仲良くなりたいのサインなので、その時は暖かく迎えてくれると嬉しいです。

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