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一般受け写真とプロ受け写真

色やコントラストはより誇張した方が一般受けする傾向にある というものに通じます。
画像レタッチソフトを使った人であれば、ほとんどの人は経験した 事があると思いますが、初心者の頃って、色、コントラスト、シャープネス 等、ついつい誇張し過ぎていませんでしたか?
そして経験を積むにつれて、誇張は控えめでなければいけない事、 いったん誇張された画像は元に戻せない事などをいろいろ学習していくわけです。
そういう事情から味気ない控えめな画像ほど「プロ好み」と言われ、 それは味気ない控えめな画像をプロが最終的に求めているわけでは無く、 味気ない控えめな画像からでないとプロが最終的に求めている絵が作れない という理由からくるのです。
味気ない控えめな色ほど実際の真の色に近く、 色彩豊かでメリハリのある色ほど、”記憶色””期待色”であり、嘘の色なのです。

デジタルカメラの機種比較で、同条件で撮影したそれぞれの画像の比較がなさ れているものを見る機会がよくあります。
ここで注意して欲しい事は、その比較画像は単なる一例でしかない事。 いわゆるフィルム銘柄による撮影画像サンプルの比較写真の例とは まったく意味の異なるサンプル写真である事を認識する必要があります。

フィルムの場合、フィルムの銘柄を選択した時点で、写真の絵柄や発色の傾向は ほぼ決まってしまいます。(レンズや現像の要素もありますが) しかしデジタルカメラの場合、RAWデータで撮影しておけば、現像ソフトの 使い方次第で、いくらでも絵作り(レタッチ)ができるのです。

カメラマンの立場として重要な事は、そのデジタルカメラが標準的な設定で どういう絵作りをするかという言う事では無く、自分の求めている 絵作りがより高品質でかつ効率的に可能なのかどうかという点なのです。

私は今Nikon D5&Dfを使用していますが、Web上のBBS等ではよく 他社の同等クラスのCanon やFuji に比べ、発色は地味でシャープネス が甘いという意見を目にします。しかし、それはあくまでもNIKONの標準的な設定が 控えめに設定にされているだけの話であって、鮮やかでシャープネスばりばりの 絵柄が好みであれば、そういう設定に変えればよいだけの話なのです。

では、素敵な写真ライフを

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