見出し画像

画面構成(無意識視点)

展示作品についての画面構成についてです。皆さんの気が付いていない方が殆どだと思いますが、作品を見る際に無意識な視点をご紹介いたします。初めて見る作品は、皆さん何処から見始めますか?といってもピンとこない事でしょう。無意識に作品を見る方向があることに気づいている方のほうが少ないのではないでしょうか。作品全体を見ているのですが、実は無意識で一瞬のうちに左下から右上の順で見ているのです。下の2点の写真は、左右を反転させた同じ写真です。

画像1

影が左下から右上に伸びているので安定した作品に見えるのです。その対角線上に見せたい被写体を置くことで、安心して作品を見る事ができるのです。

画像2

右下から左上に判定させると、右上には主張するものが無く、不安感をあおる構成になるので、幻想的とかシュールな写真に見せることが出来ます。この無意識の視点を利用して、同じ写真でもイメージの違う作品として、想像させることができます。

TOP画像を含めて、すべて同じ場所で撮影した写真です。高い木の林に長く伸びた影、このような風景の写真はよく見ますよね、皆さん縦アングルで撮っていませんか?縦アングルで撮ることでリアルな説明写真になります。これを横アングルで撮取り終着を切り落とすことで、木の高さや影の長さを画面の枠外に見る方達に想像させることができ、作品の物語を連想させらるのです。この2つ構成テクニックだけで何通りもの皆様の意図する作品の意味をを活かせると私は考えます。

どうぞ、頭の片隅に置いて頂いて活きた写真を発表して頂けたら嬉しく思います。

では、素敵な写真ライフを

撮影地:葛飾区水元公園 NIKON F3+AF50mm1:1.4 FUJI ACROS100(ミクロファイン現像) スキャン:EPSON GT-X970

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?