私パンツ史

去年は結局バタバタしてノルマこなせなかったアドベントカレンダー、今年はなんとかがんばってみようと思います。

本日は、普段あまりおおっぴらに語られない事柄であるが故に、個々人が持つ知見に隔たりが生まれているように思われる男性向け下着について、自分なりの知見をアウトプットしてみたいと思います。

当然私は男性向け下着の権威でもなんでもないので、これを読んだ方にもぜひ自分なりのパンツ学をアウトプットしていただき、世の中のパンツデータレイクが充実してゆくことを願います。

さて、私が少年だった1980年代、自分の観測範囲で男性向け下着といえばブリーフ一択でした。ブリーフ型下着は機能性には優れているのですが、見た目に美しくなく、1990年代に入ったあたりからオシャレな柄が入ったトランクス型が流行し始めます。

当時私は中学生でしたが、思春期であったこともあり、流行を先取ってトランクスを履いている者はカッコつけと扱われ、パンツが衆目に触れる体育の授業では、ランニング時のケイデンスコールを「1、2、3、4、〇〇は柄パン!」と叫びからかうという謎の儀式が執り行われていました。

しかし、トランクス型のパンツというものは、大まかには足を通す筒を2つ繋ぎ合わせた構造になっており、股の部分が足二本を収容することしか考慮されていません。つまり、男性の足と足の間にあるオブジェクトを配置する構造が用意されておらず、当該のオブジェクトは右足、左足いずれかのスロットに無理やり収納せざるを得ず、機能面ではブリーフ型に劣る形態だったのではないかと思います。

この機能面の不備を補いつつ、見た目に配慮がされた第三の形態がボクサーブリーフです。これは、ブリーフ型に裾をつけた構造で、総合格闘技などの選手が履いているパンツの形態に近いかたちです。

この形態の流行は、私の観測上は2000年代に入ってからであったように記憶しており、もしかするとPRIDE等の総合格闘技の流行がその発展に寄与したのではないか、などと想像しています。

ボクサーブリーフ型の流行は、本質的にはブリーフの機能性重視に回帰した流れであり、トランクスの機能的欠点を補い、ブリーフの野暮ったさを軽減したソリューションとして今日も我々男性の生活に寄り添っています。

さて、最後にひとつ、ボクサーブリーフの次に訪れる機能性下着のムーブメントとして、セパレート型ボクサーブリーフについてご紹介させていただきます。

これは、股の部分に男の追加アタッチメントを収納する立体的なエリアを構成した改良型ボクサーブリーフとなります。中でも私がおすすめしたいのは、アタッチメントを更にパーツに細分化して収納することができる分納型製品です。

このタイプの製品は特に夏場の快適さが素晴らしいので、年が明けて暖かくなる時期を見越して、セールなどを見かけたら是非試してみていただきたいと思います。

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