思考は本当のあなたの声ではない

以前に内観サポート(現在はお悩み相談（内観瞑想サポート）)をご利用頂いたAさんとのメールのやりとりの一部より♬

Aさんのように、自分の頭の中を覗くと、妄想や勝手にブツブツ話してる思考の傾向が観えてきます。

頭の中で勝手にしゃべって悩みを膨らす自動思考の正体は、脳内の電気信号とも言われてます。

自動思考は生まれた後から、周りの環境等の影響によって、つくられた神経回路に流れる電気であり、ほんとうの自分の声ではありません。

そして、私自身もそうでしたが、内観瞑想サポートをさせて頂いた多くの方のうるさい自動思考の根本には、よく観察すると感情がありました。
自動思考は、その感情と連動していることが多いです。

その感情や思考、それらを感じている身体感覚を丁寧に観察すると１つ１つと浄化されて、心の中に余白が拡がります。

余白が拡がるほど、目の前で起こることが受け入れやすくなり、人生の流れが楽(ラク)～♬になるんです。

理屈的なお話かもしれませんが、2000年に神経系の情報伝達に関する発見でノーベル生理学・医学賞受賞者のエリック・カンデル医師は、脳から神経の束（神経束）へ電気信号が伝わると、神経束が急速に成長することを証明されました。

同じ刺激をわずか１時間繰り返すだけで、脳波神経運動を伝える通路を瞬時に書き換え、神経束の伝達力が２倍になるということを実験から検証した。

脳神経細胞内の微小な管は、作られてから消滅するまでに10分の寿命しかなとのことで、脳は常に神経経路を「つくってはこわす」を繰り返しているのだそうです。

まるで筋トレすると筋肉が太くなるのと同じように、よく思考（電気信号）する回路はどんどん強化される。

いつもマイナス思考の電気を流していると、マイナス思考の神経束が強化され、マイナス思考が無意識に定着する。

逆に思考癖(の筋トレ)をやめると、神経は痩せて消えていくということです。

実は、頭の中の思考を観察すると、思考癖のおしゃべりが止まるのですよ。
最初のうちは難しく思われるかもしれませんが、ご自分の思考や感情を観察してみませんか。

自分になりすましていた おしゃべり が止まる ことを体験されるかもしれません。
また、一体となっていた感情から一時的に離れている自分に氣づかれるかもしれません。

観察する瞑想を続けることで自動思考の回数は驚くほどに激減しますよ。

よく瞑想は地味だと言われる方が多いのですが、悩む頻度が減る効果は絶大で私が体験した中では飛びぬけてます。

思考は生後にできた電子回路。しかし、生まれた時から備わっているのは身体の感覚器官です。
本来の思考とは「自分の身体が感じている感覚」をアウトプットしていくために使うものだと思えるのです。

思考や感情を超えた 感性に従って委ねて生きることこそが、ほんとうの自分の喜びだと強く感じてなりません。

なぜなら、私自身が身体の感覚が喜ぶ方に進むと、身体と心がより喜んでいる自分が確かに在り、その喜びの現象が不思議なくらいに拡大していくのです。

な～んか知らんけど勝手に上手くいくんです。
まるで導かれているかのように…。

下記メールも、Aさんとのやりとりの一部です↓↓↓

内観を続けていくと、自分が思考的に意味付けをした世界を見ていたことにも腑に落ちてきますよ。

腑に落ちるとは、思考的に理解するのでなく、身体と心でわかることであり、それらは生きる智慧となって人生を豊かにしてくれます。

内観サポート終了されてからもAさんからは今でも深い氣づきを頂いてます。

ご自身の心の声に従い人生を楽しんでおられる姿は、自分事のように私の大きな喜びでもあるのです。本当にありがとうございます。

以上

自分で自分の思考、感情、身体の感覚、等を観察してみませんか。
それらを静まるまで観じていると剥がれていき、心の中に余白がひろがります。そこにあります。

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