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104コンソーシアム20代会議2021年度「最終回」リポート

今回は、104コンソーシアム20代会議「最終回」のリポートです。これまで9回の会議で学んだこと体験したことを踏まえ、参加メンバー20人全員が新たなアイディアを発表しました。

最終回のテーマは、
「20代の、20代による、20代のための、投資を促す方法 /
もしも全てが投資なら、こんな新 サービスがあり得る!」です。

参加企業の方々が見守る中、20代参加メンバーが1人3分の持ち時間でプレゼンしていきました。
プレゼン終了後、20代メンバー全員の投票で決まった「20代が選んだベスト3」、参加企業の選定する「⼤⼈が選んだベスト3」、Forbes JAPAN藤吉編集長による「Forbes賞」が選出され、その模様は、Forbes JAPANのサイトでも紹介されました。

「104コンソーシアム」最終章〜20代が身につけた「投資思考」、その拡張する思考の可能性とは | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

このnoteでは、Forbes JAPANで紹介されなかったアイディアを紹介していきます。

1、 アセットマネジメントOne 阿南 晏樹さん「人的資本格付けサービス」


企業が保有する人的資本(従業員)をスコア化し、提供するものです。
提供価値としては、投資家へ投資判断の材料として、就活者には就活先選定の参考情報として、企業には自社のアピール材料とすることが想定されています。結果として、日本全体の生産性向上といった社会的課題の解決にもつなげていけるというものです。

2、 ウエルスナビ 北川 慶一さん「サウナによる20代の自己投資」


コロナの影響もありサウナが激減する中、サウナに投資を広めることで人々の暮らしを豊かにするというもの。森の中のフィンランド式サウナや
お一人様専用サウナなどへの投資を行い、サウナのすばらしさを追求するものです。

3、 丸井グループ 坂上 裕紀さん「カロリー投資」


世界における肥満人口は過去40年で4倍に増加、その一方飢餓人口も増加傾向にある。この不均衡を投資で解消しようという試みです。カロリー過多のユーザーが投資を行い、健康的なサービス・商品の購入に充てる。投資した資金はESGファンドなどを通して飢餓の解消に役立てるというものです。

4、 三井住友信託銀行 須藤 俊明さん「投資を学び、体験できる教育の場を作る投資」


人々の投資への関心が高まっているものの、投資に携わり学習する機会が十分でないことに着目。投資教育に特化した教育機関を株式会社で創り、投資家を育てるというものです。まずは、104コンソーシアムに参加している企業や個人が教育機関に投資、教育機関自体の利益も享受するというスキームです。

5、 東京証券取引所 富田 貴之さん「投資リテラシープラットフォームの構築」


20代の20代による20代のための投資を促すにあたって、20代のうちに投資リテラシーを高め、”投資”の原理原則を正しく理解する必要があります。そこで、中立的立場である取引所が、投資教育を無料で行い、受講者の履歴を把握。その受講歴などを有料で証券会社などに開示することにより、費用を負担する証券会社は、投資家のリテラシーに応じた対応が可能になるというものです。

6、 東京ガス 永井翠さん 「サブスク利⽤料⾦の⼀部を投資に」


今の20代は、魅力を感じられないものには中々お金を出さない傾向がある一方、何らかのサブスクリプションサービスを利用している人が多いと見られます。そこで、サブスクの利用料金の一部を投資に振り替えてもらうというものです。音楽のサブスクであれば、その一部を音楽業界の投資に振り向け、好きなコンテンツの応援をしながら投資を学ぶというものです。

7、 丸井グループ ⼋須⿇⾐さん 「”好き”を応援する投資」


 「応援したいコンテンツがある20代」と「コンテンツ元」を投資でつなぐというもの。投資する金融商品は丸井グループが生み出します。20代は、好きなコンテンツの質向上に貢献すると同時に金銭的なリターンも得られるという仕組みです。「好きを応援する行為」と投資思考の類似性が伝われば、投資に関心を持ってもらえるのでは?というアイディアです。

8、 みずほ信託銀⾏ 穂積重孝さん 「⼤切な⼈と向き合う時間に投資をしよう」


まず、自分が思う大切な人を思い浮かべ、その人と向き合えているかを問うことから始まります。「一期一会」「人」とのつながりは生きていく上で大切。104コンソーシアムを通して行ったインプットを通して自己実現を果たしていくというものです。一歩踏み出すことを呼びかけています。

9、 ⽇本マスタートラスト信託銀⾏ 盆⼦原さん 「睡眠投資」


「寝てる間にお金が増える」を売り文句に、企業が自社商品購入者向けに、「スマホの非アクティブ時間をポイント還元する」サービスです。もはや必需品となったスマホですが、その問題点(依存症、睡眠時間の減少)も指摘されています。そこで、玩具業界などスマホ依存が弊害となる企業がスマホを使わないこと(自社商品を使う時間を確保)に対してポイントを提供するというスキームです。

10、 ⾦融庁 松本伸弥さん 「投資促進へのアプローチ」


新しい投資人材に投資(教育)することで、投資に対するイメージを変えるというものです。104コンソーシアムが主体となって、YouTubeなどで金融の仕組みを解説、興味をもった人には、証券会社などでのインターンシップに参加してもらいます。そこで「投資」を身近に感じてもらうことで投資市場や経済の拡大につなげていきます。参画企業は、広報的なメリットも享受できる仕組みです。

11、 投資信託協会 村⽥⼀⾺さん 「未成年のための⾦融学習アプリ」


未成年のための金融学習アプリを使って、「投資」を日本人の"当たり前"にしていくというものです。アプリでは、貯金などのお金の管理のほか、投資体験や金融学習もできます。これらの体験を投資への興味に繋げていきます。同時に、投資にネガティブなイメージがある親世代にも情報・メッセージを届ける(再教育)ことができる仕組みです。

12、 住友林業  森下舞さん 「林業の課題解決に向けたサービス」


農村地区の過疎化・高齢化により荒廃が進む里山とキャンプ好きな20代を繋いでいくスキームです。20代は労働力などを提供、里山所有者は、対価としてキャンプ場や山の知識を提供するというものです。里山の荒廃リスク低減と20代のキャンプ場確保の両方を実現するアイディアです。

13、 東京ガス 森⾼雪菜さん 「104みらいファームプロジェクト」


「教育困難校のキャリアのきっかけがない問題」と「就労支援クッキーとジャムばっか問題」を投資で解決します。104コンソーシアム参画企業が就労支援法人に資金を提供、法人は農園を通じて終了を支援します。そこで出来た農作物を使って高校生がアイディアを創作、レシピの配信や料理教室の運営などを行い経験や対価を得ます。スポンサー企業にとっては、社会貢献を通じて自社のPRが出来るというものです。

14、 セゾン投信 渡邉雅⼤さん 「投資経験に基づく成⻑予測サービス」


「投資とは未来のために行動すること」との考えの下、その人の未来は、投資によって形成され、その人の投資行動こそ、その人の本質的な価値が現れるとの前提に立ちます。「どんな目標を持ってきたか」「どんな挑戦をしてきたか」「どんな失敗を経験したか」「経験から何を学べたか」といった情報を蓄積し、金融機関の融資や企業の人事、果てはパートナー選びにまで活用しようというものです。

以上、多彩なアイディアが発表されました。
104コンソーシアムに参加した20代のアイディアでした。
みなさん、投資思考がかなり高まったようです!
104コンソーシアムは今後も続きます!

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