見出し画像

#757 商品を売るために、商品の品質に目を向けすぎない 目を向けるべきものとは?

どうも!バリスタ店長です!

このブログでは

カフェの店長として働く私『バリスタ店長』が、"次世代の若者の良き踏み台になりたい"という想いのもと、自らの経験や失敗から得た気づきや学びをたくさんの人に伝えるためにアウトプットしています。

日々店長としてやっていく中で遭遇するトラブルや難題課題にどう立ち向かっていけばいいのか?というお話をメインに、昨今の業界情報、たまにバリスタらしくコーヒーの話なんかもしています。

というわけで今回は「商品を売るために、商品の品質に目を向けすぎない 目を向けるべきものとは?」というテーマでお話ししていきます。


商品の品質ってそんなに高めなくてはいけないものなの?

最近は商品開発するとき、そんなに品質、、、というか、唯一無二感を求めなくなりました。
行ってしまえばどこにでもあるような商品、知られている商品の方がいいかもと思ったりしてます。
#チキン南蛮最強説
#ハンバーグもね

というのも、商品というのは、どこでどのようなポジションをとるかが重要だと思っているからです。

作るもの全て高品質の物じゃないといけないかというとそういうわけではなくて、ある程度の基準を超えていれば、あとは条件次第です。

ただのチキン南蛮でも、状況によっては爆売れしますし、並んでくれるかもしれません。(美味しいのは絶対条件ですよ)


周囲にハンバーグ屋さんが全くなければ(競合がなければ)、ハンバーグで流行らせることができる確率は上がります。
自分の店にファンがたくさんついていれば、そんなに品質は高くなくともある程度美味しければおすすめしたら注文してくれるでしょう。
お祭り感がある場所で出店をするのであれば、間違いなく焼きそばやたこ焼きなどが売れます。(お店のカラー関係なく)
観光地であれば、ご当地の食材を使ったメニューが好まれる。その時の料理は馴染みのある料理の方が絶対に良いです。


自分のお店がどのような構造の中に位置しているのか?

自分のお店がどのような構造の中に位置しているのか?

立地・環境・社会の状況・自店の属性・働いている人の特製・特技・持っているノウハウを把握すること。

顧客が何を望み、何を期待し、インサイトは何なのか?
自分とそのポジショニングと顧客を理解することができれば、高確率で売れる商品というものは作れます。
(それでも打率は1割いくかどうか)

ということから、ものが売れる状況下において、商品のクオリティを過度に高めることは得策とはいえません。


商品の質を上げても、気づいてもらえなければ意味がない

そして大事なことをもう一つ。

ものづくりをするものとして、品質を高めたいのはやまやまですが、品質を高めたのにお客様に気づいてもらえないのでは意味がないんです。

よく言われますが、95点の商品を97点に上げたところでほとんどのお客様は気づいてくれません。

プロ目線を持ち込みすぎると、お客様を置き去りにしてしまうことが多く、プロダクトアウトの商品になってしまうので、自店のコンセプトを理解した上で品質をどこまで上げるか決めなくてはいけません。

お客様が何を期待していて、どの程度の味が合格ラインなのか?

品質と価格の整合性はどこで釣り合い、どこまでコスパを上げなくてはならないのか?

そもそも品質を上げすぎたせいで、盛り付けや準備に時間がかかって、えらく手間がかかる商品になるかもしれません。そうなると売ることが億劫になるかもしれません。


できる限り少ないリソースでお客様の満足度を最大化する。

そのように効率的に商品を売る上で大事なのは判断軸であり知識。その部分は経験し学ばなければ得られません。
そこらへんすっ飛ばして自分の中にある知識だけで売ろうとする人が多いんですよね。。。

少しでも飲食業界のリテラシーが上がっていくように、一生懸命頑張ります💪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?