自分の東方原作に対する向き合い方の話

はじめに
この記事には特定のプレイの仕方の人を蔑するととられかねない記述が含まれているかもしれません。勿論そんな意図では書いてはいませんが予めご承知おきください。

というわけでこんばんは、枝豆と言います。最近は東方プレイヤーとしての活動は大人しめかもしれませんが、端くれとして今まで色々やってきました。そんな中でも自分と付き合いが長かったり、自分のプレイを動画等で見てくださっている方はご存じかもしれませんが、自分はとにかく如何に避けに頼らずにプレイの内容、目的を達成するかという遊び方に特化しています。で正直これ少なくとも自分が観測できる範囲内ではだいぶ珍しい遊び方であるという自覚はしていまして。というのもLunatic当たり前にクリアできる様になってきた人達って必ずと言って良いほどLunaticノーボム(これを界隈ではLNBと言うらしいです)であったり、バリバリに避けるスコアタであったり、そういうある意味自分、そして人間の性能の限界に挑戦するみたいなプレイスタイルに流れていくんですね。自分で言うのもなんですが、私程度の腕前がつけば、LNBにガシガシ挑戦してみようという人が殆どだと思います。

然し、そんな中で私は自分の避けの性能に挑戦する様なプレイを頑として避けてきました。強いて言うなら後述する神霊廟LNB(トランス無し)を大昔に達成した程度。実際に私が動画をあげているチャンネルを見てみるとLunaticノーミス(LNM)、リソースの理論値チャレンジ、どうやればより避けずにクリアできるかの解説etc.といった、どれだけリソースに甘えてクリアできるかという事をテーマにした動画が殆どだと思います。
今回は何故私がその様なプレイヤーになったのかを自身で整理してみる文章です。なかなかいないタイプのプレイヤーなので面白い文章になってくれるかもしれないですしね。

1.綺麗なプレイが好き

先ずはこれにつきます。ここでいう綺麗なプレイというのは、難しいこと全然せずに脳みそだけで相手をねじ伏せてるプレイ、といったニュアンスです。きっかけとしては、自分が東方で恐らく一番遊んでいる神霊廟に由来します。元々は神霊廟というゲームが音楽、雰囲気等の面で一番大好きで沢山遊んでいたところ、このゲームがトランスの作り方一つでどんどん難易度を下げられるゲームであるという事に気づきます。あのゲーム本当に誇張抜きで2面以降のボスを全くと言って良いほど避けることなくLNMまで出来てしまうんですよ。LNMっていう本来相当難しいはずのことがこんな簡単に出来る様に見せられてしまうんだ、とパターンを作り上げた自分自身でも中々の衝撃でした。如何にリソースを効率よく作り、使い、難しいそぶりを見せずに目標プレイを達成するか。この面白さに嵌ったのは先ず間違いなくここが原点ですね。

2.出来上がったプレイを見るのが好き

1に付随する話ですね。特にLNMなんかだと、達成した後の自分のプレイ見返すやつは必ずやるのですが、この時毎度の様に「この通しパターン考えた奴天才か?」ってなってる節があるんですよね、気持ち悪いくらいの自画自賛ですけど。でしかも、それ最終的に考えたのは自分という。これは自分用に計算し尽くしたプレイだからこそ出来る自己陶酔だと思います。
結局のところゲームってそれで生活している訳でも無い限り自己満足の世界ですからね。この楽しみ方が出来るのは正直めちゃくちゃ強いと思っています。

3.自分より確実に強い人をも唸らせることができる

これは東方で上手い人が必ずと言って良いほど自力勝負の世界に行くという話とも関連するかもしれません。
有難いことに私も東方原作経由で仲良くなった人がツイッタに沢山いる訳ですが、エゴサなんてしてると嬉しいことに自分のプレイ褒めてくれてるツイットがヒットしたりすることもあるわけです。内容としては「あれだけ避けてないのにクリアしてるの見た時は衝撃だった」とか「美しくてしびれる」とか「芸術」とか。画伯ってことじゃないよ?これだけなら嬉しいなあ有難いなあで終わる話なんですけど、この発言元の人たちが揃いも揃ってLNBやらLNNやら何個もねじ伏せていたり、究極反則生命体だったり他エトセトラだったり、私ではぜっっったいに勝てない地力してる人たちなんですよ。で更に面白いのが私がやってるプレイは必要なリソースを作り出してそれを必要に応じて吐き出すってプレイなので少なくとも操作面では難しい事って特にしてない筈なんですよね。この、特に難しいことせずに、上手い人達をあっと言わせられる図式も改めて考えると趣あって面白いなあって思うんです。

4.今更避けゲー始めても多分大したプレイヤーになれない

これに関しては何もその手の練習してない分際で知った口利くなと言われるかもしれませんが…。
私の周りのプレイヤーにゴリラが多かったのはまあ正直昔からなんですけど、最近は練習用のツールの発達もあってかその辺のレベルがおかしいぐらいに上がってるんですよね。LNNが流れてくるのは最早当たり前、最近だと強機体には飽き足らず、所謂不遇枠の開発なんかも進んだりして、正直私の知らない世界。そんな中にLNBクリアまでこぎつけられるかすら判らない様な自分が入っていったところで…まあ数多の他のクリア報告に埋もれるだけでしょう。自分だからこそこういうプレイが出来た、っていうのも多分無いと思います。

日本電産会長の永守重信さんという方の著書を読んだことがあるのですが、この方はあの大組織のトップに居るだけあって、とにかく何でも1番になることに強い拘りを持っている方です。これだけだと意識高すぎてむ~りぃ~って感じなのですが、この著書の小見出しの一つに、「強みを生かし、1番になれる場所を見つけよ」というものがありました。この部分の文章を要約すると、自分の強みは一体何であるかを自覚し、それを発揮できる場所を選んでいくというアプローチを忘れてはならないというものです。
その道で1番になれているかはともかくとして、自分の強みを伸ばせる畑を選べという言葉に関しては自分に凄くしっくり来た部分なんですよね。予てより苦手意識のある、然し矢鱈と流行っている避けゲーに無理やり入ろうとするのではなく、それと真反対のゲームをした方が絶対面白いプレイヤーになれると。まああくまで趣味の話なので大袈裟かもしれませんが…。
これ転もすれば只の逆張りオタクなだけじゃねーかという話では…?

5.避け系統のゲーム達成してもあまり嬉しくなかった

これは小見出し1に関連する話かな?一応自分も神霊廟勢の端くれとしてLunaticのノーボムノートランスまではやったことがあるのですが、正直それ達成したときは嬉しいよりも、「何か通っちゃった」とか「でも別に綺麗なプレイじゃなかったな」とかそんな感想の方が先に出てきちゃったんですよね。今後もし苦労して避けゲー達成したところで出てくるのこんな感想なのかな…と思うと尻込みしているというのは正直あります。

正直避けが下手で良かったなと思ってる

扨、先述の通り私のプレイは如何に無理をしない方法でクリアするのか、その結果として綺麗なプレイに見せるのか、というのをコンセプトにしています。自分の動画で言うとそれが特に如実に表れたのは星蓮船LNMや地霊殿LNMでしょうか。
この2つは数ある自分のリプレイの中でも特にお気に入りなのですが、あれは自分の避けが下手だったからこそ作り上げられた物だと思っています。
この2つ、特に星蓮船に関してはまあまあ苦労したのですが、ここで自分が或る程度避けられてしまう人間なら「考えるのめんどくさいから地力で無理やり罷り通ってしまおう」ってなってると思います。実際出来るならその方が簡単なんですよ。自分がやってるプレイって「ここでもリソースに頼ろうと思ったら今のパターンでは未だ足りないな→何処か作ったり簡単に節約できる場所は無いのか?」ってのを繰り返す作業なので。まあ端的に言うとめんどくさいんですよ。でも自分の場合はそうしないとクリアさせて貰えないわけで。星蓮船で有名な雪丸さんの星リプ会に先述のLNMリプレイ持って行った時も、「ボム作るためにここまでするの」的なリアクションを頂いたのを憶えていますが、これもやはり、こうでもしないとクリア出来ないから、が自分の場合正解です。でもその結果が、あの徹底したリプレイの完成に繋がっているのだとしたら、自分としてはそれで良い、寧ろそれで良かったとすら思う訳です。

私には、東方プレイヤーとしてのちょっとした目標があります。1つは、リソース管理の勉強や、そういったパターンが完成されてるリプレイが見たければ、枝豆が作ったものを当たれば良いと少しでも多くのプレイヤーに思ってもらうこと。そして、誰のリプレイか知らずに見せられても、これは枝豆のっぽい気がするなと思って貰えるプレイヤーになることです。後者に関しては中々確かめようが無くて難しいかもしれませんがね…。
このプレイヤー像に自分は少しでも近づけているのでしょうか。



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