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悪疫を払う!?沖縄の行事食【ム—チー(鬼餅)】を食べよう♪

ム—チーとは、沖縄県の行事食の1つで、月桃の葉で包み蒸した餅菓子のことです。旧暦12月8日に1年の厄払いや健康を祈願し、神仏に供えたり子供の成長を祈る習わしがあります。沖縄県では、ム—チーの時期になると市場やスーパーなどでも出回っていますが、保育園や地域のイベントなどで「ム—チーづくり」を取り入れ、次世代に伝える活動が増えています。

■ム—チーの由来や習慣とは?

別名は鬼餅と呼ばれ、その由来は「昔、人食い鬼になった兄を、妹が鉄入りの餅で退治する」という伝説があります。今流行のアニメのような、、、。最近は減ってきていますが昔は、歳の数だけ軒下に吊るすサギム—チー(提げ餅)が風物詩。また、生まれた子が迎えるム—チーの日は「初ム—チー」といわれ、親戚や近所に配る習慣があります。


ム—チーの材料はとてもシンプルで、もち粉と葉です。葉は、月桃やクバの葉(カーサ)を使用するので、カーサム—チーとも呼ばれています。月桃(サンニン)は邪気払い、クバの葉は神が宿る木とされます。また、ム—チーの時期は、沖縄で寒さが厳しくなる時なので、ムーチービーサー(ムーチー寒さ)ともいわれます。

■2021年のム—チーの日は?!

2021年旧暦の12月8日は「1月20日」です。
沖縄の行事は、旧暦で行うことが多いので、新暦での日程は毎年異なります。最近では、お正月は新暦でお祝いする家庭が増え、漁業などの神事は旧暦で行うなど、行事も変化しつつあります。見えないウイルスと闘っている日常、厄払いの意味も込め、ム—チーを食べましょう♪

■ム—チーの材料(5個)

月桃の葉5枚 もち粉(又は白玉粉)1袋220g袋 水180ml~ 紐5本

お好みで 紅芋フレーク、黒糖、ウコン粉(ターメリック)砂糖など

■ム—チーの作り方

1 月桃の葉は洗う。
2 ボールにもち粉を入れ、少しずつ水を加え、こね5等分にする。(目安は耳たぶくらいの柔らかさ)
3 月桃の葉を裏目にし、真ん中に置き、筒状になるように包み紐で結ぶ。
4 蒸し器を用意し、蒸気が上がったら3を並べ、中火で15~20分蒸す。

■ム—チー作りのワンポイント

★メーカーによってもち粉1袋の量が異なります。もち粉の量によって水を調節してください。
★乾燥具合によっても水の量が異なるため、水は少しずつ加えてください。
★もち粉がない場合は、白玉粉でも代用可能ですが、仕上がりが少し水っぽくなるため、水はもち粉の時より少なめがおススメです。

■色々な食材を加えてカラフルなムーチー♪

紅芋・黒糖・ウコンの粉(ターメリック)を加えてカラフルなムーチーもおススメです。それぞれ、作り方の2で水を入れる前にもち粉と混ぜ合わせてから水を加えると、ムラなく仕上がります。紅芋はフレーク状、黒糖は粉黒糖が混ざりやすく便利ですよ。

紅芋フレークをプラスする場合は、フレークが水を吸収するため、水は少しプラスして調節してみてください。シークヮーサー果汁やレモン汁を小さじ1/2程度プラスすると色鮮やかな紫色のムーチーが出来上がります。

■ム—チーの粉は市販品もある!?

すでに粉類が混ざっているタイプも販売されています。こちらは便利ですね。パッケージの分量の水を加えて蒸すだけ。食べたいタイミングで食べられるのでストックしておくのもよいですね。

■ミニコラム★我が家の月桃 ムーチーの葉

ムーチーには月桃の葉が必須。沖縄では、どこでも生えている月桃の葉ですが、現在関東在住なのでなかなか入手困難。実を言うと・・・数年前まで、月桃の葉は楽天で購入していました~(笑)!!
3年前、沖縄の友人宅のお庭からもらった月桃の苗を、飛行機で持ち帰り、大切に育ててきました。最初は5枚だった葉は、どんどん増え関東の冬も越せるくらい丈夫な月桃へと成長しました。乾燥させて月桃茶としても使用できますよ。南国気分が味わえるので、ベランダがある方にはおすすめの植物です。

☝バルコニーで栽培中の「月桃の葉」

☝月桃の花 神秘的で可愛いですね♡

旧暦12月8日
「2021年1月20日」はムーチーの日!
ムーチーを食べて無病息災しましょう(^-^)/

動画でも作り方を配信しています↓

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