夏野菜でも冬に出回る!?冬瓜の一番美味しい食べ方&お正月料理の一品にも♪
はいさーい!沖縄料理研究家の宮澤かおる です。今日は、はるか昔5世紀から沖縄で食べられている沖縄伝統的島野菜【冬瓜】についてご紹介します♪
■冬瓜が冬に出回る理由とは!?
冬瓜は、真夏に収穫する夏野菜ですが、切らずに冷暗所に置いておけば冬まで保存可能なので冬の時期でもスーパーなどに出回っています。
名前の由来も冬まで食べられる瓜なので「冬瓜」と呼ばれ、沖縄方言で「シブイ」、和名は「加毛宇利(カモウリ)」。原産国は東南アジアやインド、ウリ科トウガン属です。
冬瓜はクセがない野菜なので、煮物や汁物、サラダ、甘酢漬けなど色々な料理に合います。
主な栄養素は、カリウムやビタミンCなど。冬瓜100g中にカリウム200㎎、ビタミンC39㎎含まれています。
カリウムは体外にナトリウムを排出し高血圧予防・筋肉の収縮を正常に保つ働き、ビタミンCは風邪予防や病気予防・ストレス時に必要な栄養素、鉄の吸収を助けるなどの働きがあります。
カリウムとビタミンCは水に溶けやすい性質なので、汁物にすると栄養素を丸ごと摂取できるので良いですね!
■冬瓜の下ごしらえ
冬瓜は半分に切り、種を取り除き皮を剥きます。カット済みのものは、ラップで包み冷蔵庫で保存しましょう。
■一番美味しい食べ方!?
一番おいしい食べ方は、やはり行事食で大晦日や、お正月にも食べる沖縄の郷土料理のひとつ【ソーキ汁】です♪昆布のグルタミン酸、豚肉とかつお出汁のイノシン酸のうま味成分が冬瓜にギューっとしみ込む料理。1度食べたら忘れられないおいしさです♡
冬瓜がない時期は大根で代用できますが、冬瓜は下茹で不要で、しみ込みが早くとても柔らかくなります♪
今回は、沖縄の郷土料理ソーキ汁のレシピをご紹介します。少し手間がかかるので、食べたいときは早めに仕込むのがおススメです!
■ソーキ汁 材料(4人分)
ソーキ300g(骨付き肉中4個) 水(ソーキがかぶるくらい) 昆布(乾燥)1本 かつおだし600ml 冬瓜1/2個(大根1/2本) A(塩小さじ1/2~1 醤油小さじ1/2) 生姜1個(生姜1切れ、針生姜1カケ分) お好みでヒハチ(又は胡椒)少々
■ソーキ汁 作り方
① ソーキは熱湯(分量外)で一度さっと湯通しする。
② 昆布は戻し、縛って切っておく。
③ 冬瓜は皮をむき、種を取り除き一口大に切る。
④ 鍋に①・ソーキがかぶるくらいの水を加え強火で熱する。沸騰したら中火にし、丁寧にアクを取りながら10分煮る。かつお出汁・②・③・生姜1切れを加え熱し、沸騰したらAを加え、沸騰が続く程度の弱火で約30分煮込む。
⑤ 器に盛り付け、針生姜をトッピング、お好みでヒハチ(胡椒)をかける。
■ソーキ汁 ワンポイント
★アクは出るたびに丁寧に取り除くと美味しい汁ができます。
★火加減や煮る時間によって汁の量が異なります。汁が足りない時はかつお出汁や水を加えて調整してくださいね。
★しっかり煮ることで骨も取れ、お肉が柔らかくなります。
★冬瓜が手に入らない場合は、大根でも代用可能です。大根の場合はお米のとぎ汁で一度下茹ですると、味がしみ込みやすくなります。
沖縄の郷土料理
お正月の1品にぜひ作ってみてくださいね♪
食ZENラボさまのレシピサイトにて冬瓜を使用した野菜寿司のレシピを公開中です。
以下のURLよりご覧いただけます↓↓↓
https://shokuzenlab.com/
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