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へき/癖すなわち

集散常相願販同好
(集散は常規なり 願わくば 同好に頒たん)

近代数寄者の嚆矢 文化人 平瀬露香(主に茶道具のコレクターだった翁)のことば。

連ねて そもそも 数寄者とは…
同氏のことばを借りると 「数寄とは僻愛の心なり」
僻愛、偏愛、、執着…なるほど。
収集家、コレクターの基軸となるトコだったりするのかもしれない。
そこに感動を伴う 友達づくりと、半端ない情報収集のチカラが不可欠なのだ。
こうなると殆どハンター近い…

この3枚のティーポット、急須の版画… 若かりしムスメ時代に 初給料から3か月 1枚ずつ買ったもの。

うら若き娘が 記念に時計やアクセサリー、 洋服や靴 バックでなく …版画。笑
そして…独身の頃から今もずっと ワタシの住まいの行くトコ行くトコで 変わることなく掛かり続けている。

サインもあるが 作家は不明。
でも実は長年 密かに他作品を探し続けている。
この3枚だけは きっとこの先も手放すことなく ワタシと共に過ごすであろう。

そんな風に手にした美術品 アート 道具を 同好の数寄者たちに 見せびらかせたい心理もあっての場所が 茶会や美術館 ギャラリーでもあったりするワケで…

この道に足を踏み入れてしまった折には
手にした品を愛でた僻愛の歴と ソノ心を尊重して 大事に次のバトンで持ち主を選んでいきたいと思う。

集散常相願販同好

コレクションが集まってきたり やがて手元から放たれ散っていったりするのは世の常なこと、でも だからこそ これが好きなひと、同好の志あるところへ渡ることを願う…

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