🌈　老荘年期の過ごし方　(今は来世への入学期間だと思って)　🌈

大川隆法総裁先生　書籍・悟りに到る道　参照です。

老荘年期の過ごし方　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

和顔愛語・慈眼　

以上、死後の世界について話をしましたが、特に、老荘年期に入っておられる方は、いずれ、あと五年、十年、二十年であの世に渡るわけですから、そういう年代の方に、気をつけておかねばならないことをアドバイスしておきたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

だいたい五十五歳から六十歳を過ぎたら、こういうふうに考えねばいけないということを、簡単に言っておきます。人生の最後十年ぐらいというのは、非常に大きな意味を占めています。　　

実際は、すでにこの世的な仕事を終わっていることが多いでしょうが、この十年ぐらいというのは非常に大きな意味合いがあり、これが来世の入学試験の前の期間なのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ここをどのような精神状態で過ごすかということが、来世の生き方に非常に関係があります。気をつけてほしいことの第一は、いわゆる「和顔愛語」ーー優しい顔、安らいで和らいだ顔、それから、優しい愛ある言葉です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

そうした優しい顔、人に対する優しい言葉、これを特に気をつけてください。これは毎日毎日の心がけです。鏡を見たときに、優しい顔をしているか、それから、人に対して、好意のこもった話、その人が聞いて喜ぶような話ができているか、これをまずチェックしていただきたいのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

心の状態が悪いと、まず顔つきが悪くなってきますから気をつけてください。顔の点検のひとつに、「慈眼」というものがあります。鏡で自分の目をよく見てください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

慈眼、慈悲の目であるかどうか、光を持った、目尻の優しい、そういう目かどうかをよく見ていただきたいのです。地獄に行く方というのは、普通、目が濁っています。自分の目を見て、目が濁っているかどうか、よく見ていただきたいのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

目が濁っているようですと、まだ修行が残っていますから、どうか心を透明にして、他の人に対する優しい心を起こしてください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　和顔愛語、それから慈眼、これをとりわけ大事にしていただきたいと思います。

この世への執着を断つ　

また、歳をとりますと身体不自由ですから、どうしても愚痴や不平不満が出ます。他人に対する不満が出ます。自分自身の身体が言うことを聞かず、自分の自由にならないので、どうしても出るのですが、ほんとうに自分のためにそうしたいならば、来世ということを考えるならば、やはりマイナスです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

明らかにマイナスですから、自分のことをほんとうに思うのでしたら、今は来世への入学準備期間だと思って、努力して修行をしなければなりません。優しい顔だち、優しい目、優しい言葉、これに努めなければなりません。　

先ほど、三途の川を渡るときにいろいろなものが落ちているという話をしましたが、ここに落ちているものは、この世への執着なのです。ですから、心の内容としての最大の修行は何かと言うと、「どれほど執着を断つか」ということ、これが最後の修行として一番大事なことになります。

執着を断つためには、どうしたらよいかと言いますと、要するに、「今日、自分が死ぬ」と思ったらよいわけです。「今日、自分が死ぬとしたら、心に引っかかているものはいったい何であろうか」ということを考えたらよいのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

それをノートにでも何にでも書き出して並べてみたらよいのです。引っかかっていることは、だいたい十か二十、多くて三十ぐらいのものです。それほどはないはずです。十か二十ぐらいなのです。そしてそれは、今の自分の判断や努力で解決がつくものか、それとも、努力しても悩んでも解決がつかないものかこれを分けてゆくのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

努力によって解決がつくもの、改善が出来るもの、今だったら自分がしようと思えばできるものについては、執着をなくすためには、それを早めに片づけてしまうことです。気がかりなことは片づけておくようにしておかないといけません。　　　　

一方、今、自分がやってもできないこと、どうしようもないことは、余計な心配ですからバサッと切ります。たとえば、孫が大学に入るかどうかなどということは、考えてもどうしようもないことです。自分の力が及ぶところではありません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

幼稚園に行っている孫が大学に合格するかどうかなどと考えても、意味がありません。それは親が考えればよいことで、おじいさん、おばあさんの考えることではありません。このような自分がしても仕方のない心配は切ってゆきます。

そして、やっておけること、たとえば「財産の処理はこうしよう。これについての跡継ぎはこれにしよう。会社の方針はこうしておこう。自分が死んだ場合には、跡継ぎはここをこうしておこう」といったことは、ささっと整理しておくことです。そして、やれるだけのことはやって、一応、今日死んでもいいようにしておくことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

そうしますと、明日から後の人生は、余分と言っては語弊があるかもしれませんが、おまけのようなものですから、次の日、自分が目が覚めて命があったら、「神様、ありがとう」と感謝し、「余分なボーナスが出たぞ。あと三年間ボーナスが出た。五年間出た。十年間出た」とよろこんで、「ありがたい」と思って使うことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

このように、その日一日で寿命が終わると思って、全部整理してしまうことです。そして、「一日一生」の思いで生きてゆく。これが大事なことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして、正しい信仰心を持って生きてゆくことです。たとえ地震、津波などが来ても、信仰心をきっちりと持っていれば、救われる可能性が高いと私は思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

地震ぐらいですと、死ぬ人より生きている人の方が多いですから、運がよければ生き残れます。たとえ瓦礫の下になっても、信仰心の強い方だったら、救済される可能性は高いです。たとえ津波が来ても、幸福の科学の正会員だったら、流木が流れてきてつかまることができる。そのぐらいのことはやはり信じておいて大丈夫だと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

天変地異そのものは、今後あちこちで起きるでしょうし、避けることは不可能かもしれませんが、ある程度、会員のみなさんに奇蹟の実証を与えてくれる場でもあるのではないか、と私は思っておりますから、安心して立ち向かっていただきたいのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

万一あの世に行った場合でも、その後、優秀なるコースが保証されておりますから、それもまた安心していただきたいと思っております。いずれにしても、今日で命が終わると思っていれば、文句はないはずです。残された命はボーナスですから、生きている方がたの幸福のために使う、こういう気持ちで生きられるとよいと思います。

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（私文：坂の上の雲は十回以上も観ています。）
司馬遼太郎の坂の上の雲は、日露戦争を描いた物語で、主人公は、秋山真之　山岡子規　、秋山好古の三人を描いた物語で、明治時代の人びとが、日本を護るために、ロシアと全力で戦った、現代ではまったく考えられない物語です。ロシアのバルチック艦隊と戦った、日本の連合艦隊の長官は、東郷平八郎で、旗艦の上から望遠鏡（当時の一年分の収入位の値段）で敵のバリチック艦隊を観ていました。その姿がかっこよくて、私も望遠鏡をゲットしたいと思って探しているところです。

最後まで読んで頂いて、　本当にありがとうございました。