背負うということ

祖母がアルツハイマー型認知症であると診断された時は、正直受け入れられなかった。
正直言うと祖母の容態の変化に気付いてはいたし、周囲の協力姿勢が無かったので自分が病院へ連れて行ったので驚きはしなかった。しかし、まさかあんなに強い祖母が…といった喪失感は強かった。

世界一強くて世界一頼りになるスーパーマンからの独立。そして世の中を独りで歩いて行かないといけないということをその時改めて噛み締めた。

深紅鮮やかな秋の冷たい風が心を突き抜けた。


大きな将来を語っていた背中は、今では少し丸まって小さくなっている。シャキッとしなさいと背中を叩いてくれるあなたはもういない。


スーパーマンなんかに頼らず生きなきゃいけないよ。スーパーマンになるんだろ?

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