無題

年末年始に酷い鬱になってしまい、終わりの見えない、何者なのかもわからない苦しみでのたうちまわっていた。最近ようやく落ち着きを取り戻したが、今度は底知れない孤独感に襲われている。どこにいても居場所を感じない。誰からも嫌われている。そんな根拠のない被害妄想が止めどなく頭に流れてくる。これが人間が持つ生存本能というものだとしたら、明らかな欠陥じゃないかと思う。だが、そんなこともどうでも良くなってきた。孤独を受け入れようと思う。ちゃんと周りを見れば僕は独りぼっちじゃないし。陽の差す部屋の中でそんなことを考えた。鬱でめちゃくちゃになった後にやってきた凪は、そのまま僕の心を平面化させて、何が起きてもそのまま流れ落ちるようになってしまった。やることはやらなければいけない。それだけで十分な動機じゃないかと考えることができるようになった。綺麗な音楽に囲まれていれば、少なからず僕は幸せなのだから、それでいいじゃないかと。

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