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知床自然教室2023 子どもたちのブログ発信

知床自然教室とは、寄付者の子供が知床に集まり、海、山、森、川、そしてそこで暮す動物たちに囲まれた知床で、全国から集まる仲間たちと過ごすキャンプイベントです。電気も水道もガスもない知床の森で暮らす野外生活(キャンプ)。テントを建て、かまどを作り、水を汲み、時には森づくり作業へ、時には森深くへの探検へ、そんな生活を仲間と力を合わせて送る一週間です。

しれとこ100平方メートル運動の交流事業のひとつとして、新型コロナウイルス感染症によって中断するまで毎年行われてきました。

2023年の第41回知床自然教室では、知床自然教室を発信するブログを班ごとに子どもたち主体で作成しました。
公式サイトでそのブログが発表されています






1班

7月31日(開校式)  《初めて会う緊張、やっと会えた喜び》

4年振りの開催ということもあり、準備してもらえるありがたさ、開催してもらえるありがたさを感じた。

たくさんの人たちの協力があってこその知床自然教室だと感謝をして活動しようと思いました。

8月1日(海の日)  《我らの水族館》

知床には、たくさんの生き物が生きています。たくさんの生き物が生息している海は、都会の海とは違い、生き物が自由に生きていました。そのような海を壊さないために、生活しなければならないと思いました。



8月2日(ポンホロ入り) 《安心と緊張のポンホロ》

知床3日目はいよいよポンホロ入り。2時間以上歩いて疲れた後に見た景色は最高だった。

そんなポンホロでは、はじめてがたくさんだった。トイレやかまどの準備、テントの設営など、難しいことがあった。

ひとりではできないこともたくさんあったが、みんなのおかげで乗り越えることができた。

4年前と変わらない自然の中で、変わった仲間たちとすることは、私たちは安心感に包まれた。


8月3日(川の日) 《食物連鎖》

腐った木はそのままおわるのではなく、新しい木の栄養となり森を育てる。それは人間の世界でも同じように人もかれて終わるのではなく、命をつないでいるということを学ぶことができた。

私のことだけに生きるのではなく、あとの人々によい影響を与えられるような生き方をしたい。


8月4日(ポンポロ撤収)《一日早いお別れ さよならポンホロ》

知床5日目、今日はもともと森づくりの日の予定だった。しかし、雨のせいで1日早くポンホロから撤収することになってしまった。

来た時は「早く漁村センターに帰りたい」と思っていたのが、急になごりおしくなって、何かが途切れたような気持ちになった。

でも、そんな感傷にひたっている時間もなく、漁村センターに帰ることに。行きよりは楽だったが、最後の坂道がしんどく、生き地獄を味わった気分だった。



2班

7月31日 開校式

長い旅の疲れや、慣れない土地だったため最初は緊張しましたが、バス内での歌や、夕食を通して徐々に緊張が解けていき、夜のレクリエーションでは移動の疲れを忘れるほど楽しめました。


8月1日海の日

興奮のためやや寝不足のなか、チャシコツ岬で海の生物観察をし魚やカニを見ることができました。中には、見たことの無い生き物もいたり、時間も忘れて観察をしてしまいました。その他にも、浜辺にはシーグラスがあったり、特徴的な岩があったりと海以外でも楽しむことができました。


8月2日 ポンホロ入り

約2時間の移動を終え、無事にポンホロに着いたのも束の間、テントや釜戸作りに取り掛かりとても疲れましたが、不自由の少ない現代に慣れている自分達には貴重な経験になりました。途中、ツリーハウスに登りリフレッシュをしました。作業が終了し、夕陽と周りの景色を見た時に一段と綺麗に見えました。

8月3日 川の日

イワウベツ川での活動で、川を渡ったり森を散策しました。その際に倒木から新しい木の芽が出ていて、森が自分達の手で新しい命を作っているということを目で見ることができました。昼食中に、野生のクマに出会ってしまい貴重な経験と共に、知床の洗礼をうけました。

8月4日 ポンホロ撤収

天候の影響からポンホロ撤収が1日早まってしまったのですが、最後のポンホロでの食事を味わい、来た時より綺麗にを目標に撤収作業を行いました。帰りは、炎天下の中歩いて漁村センターまで帰ったため、とても疲れました。

3班

7月31日 1日目 開校式

4年ぶりの自然教室が始まりました。初めての参加でワクワクドキドキしている人もいて、リピート参加で過去の自然教室メンバーとの再会に懐かしむ人もいました。夜はレクをしました。今日初めて会った人と協力し、「キャンプだホイ」や「猛獣狩り」などで仲良くなれて、とても楽しかったです。

8月1日  2日目 海の日

チャシコツ岬に行きました。5分間動かずじっと海の中を見てみると、岩の隙間や海藻の中から小さな生き物がひょっこり顔を出しました。小さな潮だまりにも生き物がたくさんいて、まるで小宇宙のようでした。

8月2日  3日目 ポンホロ入り

3日目はいよいよポンホロ入り。歩きでの移動は暑くて疲れましたが、ケイマフリやオジロワシなどの珍しい鳥を見ることができ、さすが知床だと感じました。食事はかまどを作って自炊をしました。昼は火加減が難しく米が焦げてしまいましたが、夜はうまく炊けて美味しいご飯になりました。

8月3日  4日目 川の日

今日は川に行きました。川はとても冷たくて、ずっと入り続けることはできませんでした。河畔林では桂の巨木があり、13人が手を繋いでやっと一周できるほど太く大きかったです。
お昼ごはんを食べてくつろいでいると木の上にヒグマがいました。去ったと思って車で出発すると、ちょっと離れた木の上でのんびり寝ていました。1日目にヒグマの勉強をして本当は怖いと知っていますが、車の中からだとかわいく感じました。

8月4日  5日目 ポンホロ撤収

ポンホロから漁村センターまで歩いて帰りました。
暑くて到着した後の水浴びが気持ちよかったです。前回苦戦したマナスルを使って美味しくご飯ができました。自然教室も終わりに近づき、今までの活動を振り返ると、様々な出会いや発見があったことを思い出しました。明後日が閉校式ですが、最後までたくさん楽しんで素敵な思い出を作りたいです。


4班

7月31日 1日目

けっこうきんちょうしていた。特にミニゲームが楽しかった。みんなで協力したからすこしきんちょうがほぐれた。一部の人が優しくせっしてくれた。勇気をだして、はるなに話しかけたら友達になれた。このことから、勇気を出して話しかけることが大切だと思った。

8月1日 2日目

今日は海で磯遊びをしました。最初は全然見えなかった生き物ですが、5分静かに動かずにいると、ワカメや海藻の隙間からゆっくりと顔を覗かせていました。それに30分ほどでいろんな生き物を見つけることができて、浅瀬でもたくさんの生き物たちがいるんだということにびっくりしました。

8月2日 3日目

朝5時に早起きした。朝ごはんはロールパンとバナナと魚肉ソーセージとジャムと豆乳だった。あとハチミツもあって、それをパンにかけて食べるのがおいしかった。朝の準備や漁村センターのせいそうを全てすませてるとポンホロに出発した。ポンホロへの道のりは辛く、とても日差しが強く、暑かった。でも湧水でくんだ水をのむととても冷たくて良かった。


8月3日 4日目

今日は、車でいわおべつ川で遊びました。川の水はすごく冷たかったです。川では、川の中で石の橋をつくりました。森でカツラのきょ木を見ました。きょ木を見てすごくでかいなと思いしました。ミッキーが言ってた「木は人間と同じようになんどもなんどもリサイクルされる」というのにすごく心に残りました。お風呂で、ろてんぶろには入れなかったけども中でもすごく気持ちよかったです。

8月4日 5日目

今日は天候の関係で1日早くウトロの町にもどることになりました。午前中に片付けで帰ってきました。暑かったけどがんばったぞー!
(リーダーがたいた米がうますぎた。)


5班


8月1日 海の日

いろんな種類の生き物と初めて見る生き物を観察できた。

8月2日 ポンホロ入りの日

自分たちでうまくテントを立てれた。そして、班でのキャンプファイヤー中に流れ星を見た。

8月3日 川の日

クマに遭遇した。目的地の桂の木は大きかった。温泉に入ってリフレッシュできた。



知床自然教室では、子どもたちのカメラの持参を禁止しています。その分、大人たちが写真を撮ることになっていて、記事の写真は大人が撮影したものを子供たちがチョイスしました。
一方、文章は班ごとに、子どもたちが「自分の分の日」の記事を書くか、みんなで文章を考えるかなど文章の作り方が異なります。
6日目にはブログの発表会がありますので、5日目までにそれぞれの班で写真と文章を考える必要がありました。短い制限時間の中、それぞれの班で努力して合意し、作品を作り上げる工程を踏みました。

全員、同じプログラムで自然体験をしていますので、もっと内容が似通ったりよそ行きの一般論的な文章になるかもしれないと想像しましたが、個人的な感想を含んでおり、個性ある記事になりました。