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【気になるイベント】小田急電鉄、本物の通勤車両を運転できる親子向け体験イベントを開催

 小田急電鉄は3月19日~21日の3日間、小学4~6年生の児童を対象に、同社の海老名電車基地内で通勤車両1000形の運転を体験できるイベント「特別運転士 養成プログラム」を開催する。一般の人が現役車両を運転できる企画の実施は同社にとって初めて。申し込みは2月21日15時から小田急トラベルWebサイトで、先着順に計69グループ(各日23グループ限定)の親子を受け付ける。参加費用は親子1組(2人)で3万2000円(追加は1人につき3000円)。

 今回のイベントは子どもたちに運転士体験という“夢”を実現してもらうとともに、鉄道マナー・安全に対する意識向上などを目的に実施するもので、鉄道係員の仕事に興味や愛着を感じてもらいたいと考える車両整備を担う係員のアイデアから生まれたという。

 イベントの内容は同社の「電車運転士養成プログラム」をコンパクトに疑似体験し、子どもに特別運転士を目指してもらうというもの。まず、現役の乗務員が講師となり、参加者に向けて電車が動く仕組みや機器を説明。乗客の安全確保のために日々、乗務員が注力していることを知ってもらう。さらに、模擬装置を活用したアナウンスや扉の開閉など車掌業務に触れた後、親子で「特別運転士学科試験」を受験いただき、合格したお子さまには実際の乗務員室へ進むことができる。

 “夢”の舞台となるのは海老名電車基地の車庫線内に設ける約40メートルの特別行路。現役の運転士の付き添いのもと、制服・制帽を着用した子どもがマスターコントローラーやブレーキ弁を操作し、通勤車両1000形を運転する。運転時間は子ども1人につき約10分間で、特別行路内を複数回運転してもらう。全てのプログラムを終了すると、修了式で「特別運転免許証」を交付する。同社は「お子さまにとって憧れの電車を、自身の運転で実際に動かしていくことで手に汗握る緊張と一生に残る感動を味わってもらいたい」としている。


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