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【号外】決勝の見どころ 町田監督

はじめに

こんにちは。専松ラグビー部OB会広報部です。
決勝戦直前「号外」です。
11月13日(土)、いよいよ秋の大会決勝戦は毎度お馴染みの高い壁、流経大柏高校との決戦です。
今回も町田監督より、前試合の分析と、決勝戦の見どころを頂きました。
ぜひご一読ください。
文:OB会広報部

【号外】町田監督から③

決勝の見どころ
準決勝では多くの応援ありがとうございました。
保護者の応援が50名までに拡大され、選手の大きな力になりました。
決勝への進出権を無事に獲得し、直近の10年間で8度目のチャレンジとなります。

決勝の舞台でしか感じることの出来ない景色があります。
今週の一週間は、今まで以上に大きな成長をしています。
決勝の直前にならなければ起こらない変化です。選手は日々の練習の中で、微塵の後悔も残さぬように集中しています。

決勝のポイントは3つです。
「スピードを纏ったプレーをする」
「勝利の条件を揃える」
「覚悟が必要になる」

準決勝では、前回の試合同様、相手の強みが多く発揮される展開になれば、もっと苦しいゲームになっていました。
選手が相手の強みを消しながら、自分たちの強みを発揮「勝利の条件を揃えた」結果、決勝への切符を手にすることができました。

起こっている現象には必ず理由があります。
ゲーム中には、「どこ」「何をする」のかで結果は変わってきます。
望む「結果」が欲しければ、「原因」を用意してあげればいいだけです。
今何が起こっているのかを理解し、必要なプレーの選択を重ねることで
「勝利の条件を揃える」ことが重要です。

準決勝では、前半と後半で、全く逆のゲーム構造となっています。
定性的なシナリオと、定量的なファクターは必ず一致しています。
両方を理解しながら、プレーを組み立てていくことで、選手は望む状況を実現させています。

【定性シナリオ】(主観的な解釈)
「前半」は、風の影響と中盤での反則によって、自陣にいる時間が長くなっていました。しかし、優れたプレーの選択により、エリアをスコアに変換することができていたため、点差が開く展開となりました。
「後半」は、中盤でのプレーが改善され、相手陣にいる時間が長くなっていました。
しかし、スコアシーンでのボール・ロスト(アタック機会を失う)が2回あり、点差を広げることができない状況となりました。
また、自陣での反則とミスが連続し「ゲーム・スピード」が落ちてしまったために、相手の強みが最も発揮される環境を自らで作ってしまい、2回のスコアを奪われる展開となりました。

【定量ファクター】(客観的な事実)
*ゲーム・データは、岩佐芯太(1年生)から提供

スコア
前半:29(専松) − 0(相手)
後半:12(専松) − 14(相手)

反則数
前半:3回(専松) − 3回(相手)
後半:5回(専松) − 3回(相手)
*前半は相手陣での反則、後半は自陣での反則

ボール・ロスト数
前半:3回(全て中盤)
後半:6回(相手ゴール前で3回)

セットプレー数
前半:
相手陣2回・専松陣3回(専松ボール)
相手陣0回・専松陣6回(相手ボール)
後半:
相手陣6回・専松陣2回(専松ボール)
相手陣6回・専松陣4回(相手ボール)

エリア支配率(相手陣にいる割合)
前半:30%(専松) − 70%(相手)
後半:70%(専松) − 30%(相手)

スコア変換率(相手陣でスコアになる割合)
前半:70%(7回相手陣に入って、5回スコア)
後半:50%(4回相手陣に入って、2回スコア)

ここまでのゲームも、決勝も、ラグビー自体は何も変わりません
しかし、唯一変わる要素があります。
それは、ゲームから要求される「強度」が変わります。
フィジカル・コンタクトの局面での影響度の高い変数は「質量」「スピード」しかありません。

決勝では「スピードを纏ったプレーしか通用しない」ということです。
消耗も大きく、ミスのリスクも上がるため「覚悟」を持たなければ遂行する事はできません。
そのための準備をここまで徹底して行ってきました。
決勝の強度の中で「勝利の条件を揃える」ことが優勝に繋がる道です。

必ず出来ると信じています。

「ゲーム・スピード」を上げることで、相手の強みが消えていきます。
「プレー・スピード」を上げることで、専松の強みが発揮されていきます。
「ディシジョン・スピード」を上げることで、相手よりも先に勝利の条件を揃えることができます。

選手たちの「覚悟」を持ったプレー「心に響くゲーム」をしたいと思います。

優勝の喜びを共に!!

専修大学松戸高等学校 
ラグビー部 監督 町田裕一

おわりに

11月13日(土)、決勝は流経大柏高校と激突します。今回も昨年の同じカードになりました。
言わずと知れた最強の対戦相手ですね。
是非チャレンジャーとして挑み、長年の悲願、いく代ものOB・父母たちの悲願である勝利をつかんで欲しいです。

決勝は千葉テレビさんが生中継をしてくれます。(12:00〜)
今回も放送が受信できない地域、リアルタイムで試合を観たい方向けにLIVE配信を予定します。(LIVEのリンクはOB会・父母会の周知をご覧ください)
11:50頃から配信予定ですので、ご興味ある方はチェックしてみてください。
応援よろしくお願いします!

【試合予定】
10月30日(土)準々決勝 vs 日体大柏高校 (66-7勝利)
11月7日(日)準決勝 vs 八千代松蔭高校 (41-14勝利)
11月13日(土)決勝 K/O 12:05

文:OB会広報部


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