完全初心者の独学アコーディオン日記(1)


アコーディオンは全く触ったことないし周りにやってる人もいない、なんなら実物を見たことすらない。
そういう人間が突然アコーディオンを始め自力で練習することになった経緯と過程の記録です。

一番最初の発端は、アコーディオンは全然関係ないできごとです。
私は歌手の谷山浩子さんが好きで、延々毎日浩子さんの曲ばっかり聴く生活を何年も送っていました。
それだけ好きなので当然コンサートにも行くのですが、そのコンサートはピアノ弾き語りであることが多いんです。(バンド編成の時もある)
コンサート会場の真ん中にグランドピアノがあって、浩子さんがひとりいて、ただそれだけで美しい歌の世界が会場中に広がってゆく…たったひとりいるだけでそこに「世界」が立ち上がるような感覚を覚えて、初めてそれを見た時には猛烈に感動したのをおぼえています。魔法使いみたい!

「弾き語り」というものに感動した私は、当然「よし!自分でもやってみよう!」と思いたち、ちょうどいいことに家にピアノもあり習っていたこともあったのでピアノの弾き語りを始めました。
一応ちゃんとまじめに練習して、発表会的な場所で弾いたりもしました。たどたどしいことこの上ない演奏でしたけど、まぁ初心者なので完成しただけでもヨシというものでしょう笑
そのままそれが続けばおそらく私は今もピアノの弾き語りをしていたと思うのですが、ここで結婚して実家を離れさらに子どもが生まれたためそれどころではなくなり、弾き語りチャレンジは中断することになります。

生まれた赤ちゃんも無事幼稚園に預けられるくらいには大きくなり、息抜きに趣味の時間も持ちたい!と思った私は弾き語りを再開したいと思いましたが、大きな問題がありました。ピアノがない!
ピアノを買うこと自体はできなきくもない。でも隣の家に住んでいる人が子どもの出す音を非常に嫌うタイプだったため、ただでさえ音に気を使った生活をしており、ピアノを買うことなど考えられない状況でした。
もちろん、電子のキーボードでヘッドホンをつけて演奏すれば解決する問題ではあります。

でもな~~~~~~私は生音が好きなんだよな~~~~~~~~生音じゃないとやる気出ねぇ~~~~~~~~
あと外で披露する時にデカいキーボード持ち歩くの、めんどくせぇ~~~~~~~~~

という理由でキーボードは却下でした。
そこから数年、家事と育児の片手間に、「弾き語りにちょうどいい楽器」を考え続けることになります。

まず一般的にはギターが真っ先に上がることになるでしょうが、ギターも却下でした。音色がそこまで好みじゃない…誰かが弾いてくれてるのを聴く分には全然好きなんだけど、自分で弾きたいという熱意を持てるほど好きな音ではない。
あとギターは指が痛い笑
音域が狭い楽器は演奏できる曲が限られるから却下だし、歌えないといけないから口が塞がるものも却下。
かと言って、外に持ち出したいから家に固定して置く大きな楽器も全部却下。
音域が広く、好みの音色、かつ持ち運びもかんたん。
そんなわがまますぎる己の条件を抱えて、ああでもないこうでもないと悩み続け…

しかしある日突然その悩みは解決しました。
何気なく眺めていたTwitterで、外でアコーディオンを演奏している人の動画が流れてきて、その音色がすごく好みだったのです。
外に持って行ける、音色が好き、動画では歌は歌ってなかったけど口は開いてるから絶対歌うこともできる!!!
これだ!!!これしかない!!!
アコーディオンとか全く弾いたことないけど、まぁ練習すればイケるでしょ!!
(余談ですが今思うとこの動画はおそらくチャランポランタンの小春さんだったんだと思います。女の人だった気するし)

そんなこんなでアコーディオンをやることがここで決定しました。
次回は実際にアコーディオンを買って弾き始めた時期の話を書こうと思います。

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