STEPN解体新書:ポンジを超えて
前書き
皆さんはSTEPNについてどのように考えているだろうか。もし、既に終わったポンジだと思うのであればそれは大きな間違いである。実際はエコシステムは回っているし、彼らはベア相場でもビルドし続け大義を持って巨大なものを作ろうとしている。
2022年の歴史的なバブルの崩壊から今までSTEPNを続けてきて、比較的彼らのやりたいことについて考えがまとまったので、私の解釈に基づいて記事を書いた。おそらく間違っている部分もあるだろうが、その場合は是非コメントやX(Twitter)上で教えて欲しい。
用語説明
FSL(Find Satoshi Lab) : STEPN等以下のプロジェクトの運営母体。
STEPN: Move to Earnを掲げる、歩いて稼ぐブロックチェーンゲーム。現在はsolana, BNB, Ethereum chain上で展開される。プレイするには靴のNFTを買うことが必要。
GST: STEPNのユーティリティトークン(無限発行)。チェーンごとに異なる。
GMT: ガバナンストークン(有限発行)。全てのチェーンで共有し、Gas Heroでも用いられる。
Badge: STEPN内で実績に応じてもらえる。
MOOAR: FSLが運営するNFTマーケットプレイス。
DOOAR: FSLが運営する、FSLのトークンを主に扱うDEX。
Gas Hero: FSLが手がける新しいシーズン制のゲーム。一度リリースされたが現在は調整のためクローズドベータに戻っている。
FSL Point: FSLが導入したポイントシステム。主に売買やエアドロによって貯められて、現在は1ポイントを1GMTに交換が可能。
STEPNのエコシステムが回り続けていることの証明
Play to EarnのBCG(ブロックチェーンゲーム)は大抵がポンジであると言われ、事実その通りだと思う。「ポンジ」の定義を一度試みたいが、SECに則り「新規投資家から集めた資金を既存の投資家に支払う詐欺行為」とする。価値を創出することなく新規投資家の資金が投資家に流れる、完全な先行者有利のプロジェクトがポンジだ。
私の見解では、当初STEPNもポンジであったと思う。なぜならば、加熱しすぎるトークンの価格とNFTの価格は、急激にトークンやNFTの価値が変わったわけではなく、新規参入者が価格を釣り上げていたからだ。この短い期間で「歩く」ことによる恩恵を得た人は殆どいないだろうし、ただ人々のパチンコ台としての役割しかなかった。加熱の後バブルは弾け、最初の画像のように急激に価格は減少して、殆どの人は離れていった。しかし、結果としてSTEPNのエコシステムはしぶとく生き残っている。
大抵のBCGは最初のpump&dumpを行ったあと、暫くしてサービスをクローズする場合が多い。最近だとSleeFiが記憶に新しい。pump&dumpはある種運営がコントロールが効かない部分ではあるのも否定できないが、プロジェクトの真価が問われるのはpump&dumpの後であろう。私が見るに、STEPN及びFSLは愚直にビルドを続けてきた。その結果、新規投資家に頼ることなく回るエコシステムが出来てきたのだ。
その証拠として挙げられる驚くべき事実は、最もユーザーが多いsolana chainのGSTの2023年度の年足が陽線であることだ(トークンの価格が年単位で上がったのだ)。最近のブル相場が来る前であり、これは他のBCGと比較して異常である。
では、なぜエコシステムが回っているのだろうか。ゲームのメカニクスがよく設計されているのは一つの理由としてあるだろう。運営がNFTの数をコントロールできるミントスクロールの導入や、NFTをバーンさせるエンハンスシステム、さらには大量にエンハンスを奨励して靴を減らす虹靴システムなどは注目に値する。
しかし、私が考える本質はそこではない。FSLのエコシステムを成り立たせているのはギャンブルと宗教だ。この記事ではそれらについて詳しく述べる。
STEPNに仕組まれたギャンブル性
ギャンブルは紀元前から多くの人を魅了してきた。バカラをはじめ様々なギャンブルが現在でも楽しまれている。そして、ブロックチェーンはギャンブルに革命をもたらした。新しいパチンコの形であるmeme coinやあからさまなポンジプロジェクトもあれば、ミントの際のレアリティ変動など換金可能なガチャガチャなども存在する。
基本的にギャンブルはマイナスサムゲームで、人々がプレイすればするほど胴元が儲かる。それでも人々は個々の意思で自分だけは勝てると信じ楽しんでギャンブルをするので、(実際はここが問題であるが)各々が自分の身を守れる限りにおいて、ギャンブルがあればあるほど、そしてやればやるほど皆が幸せな仕組みである。
そしてSTEPNは至る所にギャンブルを仕込んでいる。歩くたびにミステリーボックスという中身がランダムな宝箱が獲得でき、靴をミントする時も確率で結果が変化する。また、STEPNでは確率が非公開なギャンブルも存在し、それらが人々の判断を鈍らせ、期待値が低いギャンブルが実質的に奨励されている。
STEPNには形式的に様々なギャンブルが存在しレートも様々である。具体的には、1回数十円〜数百円のギャンブルから数万〜数十万円のギャンブルが存在する。ラスベガスよりよっぽど万人が楽しめるカジノなのだ。最もクレイジーなギャンブルだと、一回数万円の参加費で、殆どが外れるが稀に400万円以上する虹靴が当たるギャンブルが存在する。驚くことにその確率は公開されていない。一方で、確率が公開されているギャンブルもあり、ギャンブルの数が多く、ギャンブルによってのみアセットの変換が行われる関係で市場の歪みも確実に存在する。つまり利益的なギャンブルも存在するのだ。
もちろん、ギャンブルをせずに只ひたすらに歩いて稼ぐということを選択することもできる。しかしその場合、あなたはギャンブルに成功して富を得ている友人の自慢話に耐えなければならないが。
この状態であれば以下の理屈が成り立ってしまう。
STEPNのギャンブルであなたが損してそれを憎んだとしても、それはSTEPNが悪いのではなく、「あなたがツイていない」もしくは「あなたの頭が悪い」のがいけないのだ。あなたはギャンブルをしないという選択肢も取れたし、期待値が高いギャンブルを見つけることができたし、確率が収束するようなレートを選択して資金管理をすることもできたからだ。
STEPNが恐ろしいのは彼らは基本的にギャンブルで収益を上げておらず、ギャンブルに支払われたトークンは全てバーンされる点だ。ユーザーがギャンブルをすればするほどエコシステムが回り、彼らは"間接的に"恩恵を得る。しかし、彼らはただ賭場をコストを払って提供しているだけなのだ。
FSLという宗教
しかし、ギャンブルを至る所に忍び込ませるのは多くのweb3プロジェクトが行っていることであり、それだけではポンジ構造を脱さない。そこで、彼らが出した答えは宗教を創立して信者に利確を遅らせることだ。STEPNはプロジェクト名であり母体はFSL(Find Satoshi Lab)であるが、彼らは明らかに宗教を創設している。その根拠として、彼らの社会的意義や地位、教義や宗教的行為や過去の行動など様々な視点から考察してみた。
社会的意義
FSLが秀でている点の一つは、社会的な大義をもつということだ。これは団体が圧倒的善であることの表明にもなり、ひいてはFSLを信じる者の肯定にもつながる。
大きなものとして、以下の3つをよく耳にする。
web2の人々をweb3に連れてくる。
人々を健康にする。
カーボンオフセットに取り組む。
web2の人々をweb3に連れてくる
STEPNのmeetupに参加したことがあるが、いい意味で異質であった。筆者は、クリプトのプロジェクトの共同創業者であるため、ETH Globalをはじめとする様々なイベントに参加したことがあるが、STEPNのみ全くもって参加者層が異なる。平均年齢は30~40で、普通のサラリーマンや主婦が殆どで技術の話は一切しない。これは明らかにマス層(の一部)であり、STEPNの優れたUI/UXと分かりやすさがこの環境に貢献しているのだろう。
また、sparkというシステムを導入している。これは、walletや仮想通貨の購入などを挟まずに法定通貨からNFTを購入できるシステムだ。少し割高であるが、学習コストと比較して、こちらの方がbetterである人は多いだろう。sparkの導入には多大な労力を支払ったらしく、これはweb2の人々をweb3に連れてくることに対して行動で示してくれたと言える。
人々を健康にする
STEPNにおいて靴のNFTはマイニング装置であり、歩くという行為はマイニングに相当する。人々は基本的に金銭的目的で始めるが、結果として人々を健康にしている。また、通勤のために歩くことを選択することは二酸化炭素の削減につながるので、歩くことを奨励することは地球を健康にしていることも意味する。
カーボンオフセットに取り組む。
また、FSLは利益の一部でカーボンクレジットを購入することで、二酸化炭素の削減に取り組んでいる。文字通り地球を健康にしているのだ。
社会的地位
また他の大事な点として、FSLは多くの企業とコラボレーションを行っている。コラボしたNFTを売ることによって収益を得ることは勿論として、FSLとして本当に嬉しいのは社会的地位の確保である。
FSLが社会的地位を確保することは、信者の社会的地位の確保に繋がる。これは信者が知人にFSLへの入信を勧めやすくなり、信者の自己肯定感の向上にも繋がる。
経典と教義について
FSLに経典はない。一瞬ホワイトペーパーが経典のようにも思えるが、実はそうではない。ホワイトペーパーはただゲームの仕様を伝えたものであり、人々に対して行動の指針を示すようなものでも、宗教のストーリーを伝えるようなものではない。教義は口伝もしくは黙示によって教え込まれるのだ。FSLの経営陣がAMAで大事なことを伝える。また、行動や報酬によって価値を暗黙的に示す。その形によってFSLの今後の方向性が示され、救われる人物像が浮かぶ。
教義を分かりづらくすることにはFSL側に利益的である。人々に議論をさせたり、集中的な投資ではなくエコシステム全体への投資が促され、救済の対象者として信仰心の高い者が選別される。また恐ろしいことにFSL側で自由に変更が可能なのだ。
信じるものは救われる
「FSLを信じたものは救われる」、「FSL信者」という言葉がSNS上で散見される。FSLが宗教であることを無意識的にユーザーは感じているようだが、この価値観が形成されたのはFSLがFSLを”正しい方法で”信じてきたものを救ってきたからなのだ。この”正しい方法”というのが曲者である。直向きに歩けばいいのか、特定のアセットを買えばいいのか不明である。
しかし、ある程度見抜く方法はある。そのうちの一つは無意味であればあるほど、救済が必要であればあるほど、救われるというものだ。
FSLが宗教を作ろうとしている根拠として、GasHero Badgeの歴史を紹介したい。
ある日突然、意味不明なアンケートの後に1000個限定のGasHero Badgeというものが発表された。
ユーザーはGasHeroが何かもわからず、ガス代を30万円ほど燃やせばただバッジが貰えるというものだった。その30万円は少しもFSLの収益になるわけではなく、ただただ燃やされるのだ。全くもって意味不明である。
しかし結果として、GasHeroは新しいFSLのゲームプロジェクトであり、そのバッジ保持者には多大なエアドロが行われ、加えて現在の価値は凡そ200万円ほどになっている。
もし仮に信者に意味不明な行動をさせてその信者を救わなかった場合、信者を失って困るのはFSLなので、FSLは救わざるを得ないのだ。
(この部分は特に私の考えに基づくものであり、無意味な投資や無謀な投機を一切奨励するものではないことに注意。)
歩くという宗教的行為
STEPNerは歩く。歩く際にできる他の行動は限られており、考えること・聞くこと・話すことくらいだ。起動や停止の際にほんの少しはSTEPNおよびFSLのことを考えざるを得ない。また、歩くときは常に金銭的な報酬を求めており、つまりはFSLによる救済を求めている。それはつまりFSLに対して祈りを捧げていることに他ならない。もし仮にFSLを信じていないのであれば直ちに靴を売ってSTEPNをしなければいいだけであり、STEPNをしている限りFSLに救いを求めていることになるからだ。
祈りとは宗教において最も大切な行為で、従来の宗教では入信して教会で毎日祈るようになるまでは大きな壁がある。FSLは祈りの形式にパラダイムシフトを起こし、歩くという殆どの人間が毎日行う動作に対して、自分たちのことを信じているという意味づけを行ったのだ。
宗教的会合: Meet up
FSLは様々なMeet upを開く。また、信者同士で自発的な集会が行われることも多い。STEPNが優れているのは、集まって皆で祈りを捧げることができることだ。言わば移動式教会である。他のPlay to Earnプロジェクトとはこの点でも一線を画す。宗教において会合が重要なことは自明であるが、STEPNの場合は会合でやることが沢山あるのだ。祈るだけでなく、口伝という性質であるから、教義や正しい祈り方の確認をしなければならない。
それだけでなく、ギャンブルという娯楽もある。宗教団体が提供するギャンブルほど恐ろしいものはない。前述の通り、ギャンブルで損した(救われなかった)場合、その信者が悪いことになる。また、娯楽という点に着目すれば人が損すること自体が面白いということになるかもしれない。問題なのは莫大な利益が出た場合である。集会の場において、その瞬間に宗教によって救われる人が出現するのだ。つまり、この移動式教会では既存の宗教で行われていた祈祷行為や勉強会だけでなく、救済という奇跡が存在する。
また、オフラインだけでなくオンラインでも会合は頻繁に行われる。とにかく信者は信仰に忙しく、オンライン上で救済の奇跡を頻繁に目にし、それを見るたびに信仰心を強める。
救済と黙示としてのエアドロップ
最近行われたエアドロップは救済と黙示の最たる例である。
バッジシステムに基づいて歩いた(祈った)量が多い人らに対して報酬を与え、また、ジェネシスホルダーに対して、保持し続けた(信じて一度も売らなかった)期間に応じて報酬を与えた。
エアドロップのタイミングで、信者は”正しい方法で”信仰できたか否かの答え合わせができ、”正しい方法で”信仰できたものは救済され、また行動指針が示される。
これは毎年行われる予定らしく、信者はまた何が”正しい方法”なのかを考えながら信仰を続けることになるだろう。
ここまでで、FSLがギャンブルを提供する宗教的団体であることはわかってもらえただろう。
次に、彼らがブル相場にやってきたことと、最近の動向について述べて今後の可能性についての考察を述べる。
MOOARとDOOAR
彼らはベア相場も地道にイベントなどを続けてコミュニティ作りに力を入れてきた。その一方でプロダクトも作成しており、特筆すべきはMOOARとDOOARである。
MOOAR
MOOARはFSLが手がけるNFTマーケットプレイスである。様々な恩恵が得られるサブスクが可能で、raffleという割安のNFTを確率で購入できるイベントも不定期で開催される。
DOOAR
DOOARはDEX(分散型取引所)で、FSLのプロダクトを遊ぶのに必要なトークンをスワップできる。ホワイトペーパーによれば、手数料の全てがエコシステムのために利用される。
これらのプラットフォームを作ることはFSLにとって必須であった。なぜならば、ユーザーがBCGをプレイするには必要なプラットフォームであるが、その際の手数料がFSLに行く必要があるからだ。とりわけ、新しいプロジェクトが始まる前から自由に売買ができるNFTマーケットプレイスは重要である。その力をまざまざと見せつけられたのはGas Heroのローンチであった。
新しいゲーム: Gas Hero
2024年初頭、FSLはGas Heroというゲームをリリースした。polygon chainでNFTの流通量一位を記録したが、継続的なモデルではなくチームの問題もあったため、FSLはゲームをクローズドベータに戻し、ユーザーの損失の半分を補填した。客観的に見れば失敗に終わったが、長期的な視点に立てば大きな問題ではない。この新しいプロジェクトによってFSLは将来の可能性を十分に示してくれたように思う。
GasHeroの特筆すべき点は最初のNFTを販売せず、新しいトークンを発行しなかったことにある。他の一般的なBCGプロジェクトは、最初にNFTとトークンのセールを行い、運営が売り抜けることが殆どだ。このため常にユーザーは運営や他のユーザーとのチキンレースに怯え、ユーザー間でのポンジ構造によるお金の奪い合いが生じてしまう。
FSLは宗教団体であり、巨大なコミュニティを有し、MOOARという手数料徴収のためのプラットフォームが存在するので、FSLは初期流動性のためのセールを行う必要がない。NFTを売らずとも、ユーザーに取引さえしてもらえれば手数料で売り上げが立つのだ。
さらに大切なことは、初期流動性のための引き換えクーポンが信者に配られたということだ。これによって運営が発行にかかるコストがかなり低いのに対し、信者は多大な利益を手にすることができる。
また、STEPNがすでに3つのチェーンで展開されているように、既存のゲームを別のチェーンという形で提供できる。無論新しいゲームは短期的にはポンジ性を持つことは構造的に仕方ない部分があり、加熱する傾向にあるので運営は儲かる。やり過ぎもレピュテーションや管理コストなどの点でよくないだろうが、可能であることに間違いはない。
そして大切なこととしてFSLは新しい賭場を提供すれば手数料で売り上げを立てる他に、GMTがバーンされることが大きい。一つの賭場が盛り上がることは、FSLエコシステム全体が活性化することに繋がり、FSLが保有する資産の価値も上がっていく。
FSLが新しい賭場を提供するインセンティブは高く、それはつまり信者が救済されることを意味するだろう。FSLエコシステムには予定された救済が存在する。
つまり、まとめるとこのようになる。
FSLは新しいゲームを始めることが容易である。
GasHeroでは、信者に対して初期のNFTがエアドロップされた。
FSLは手数料によって売上が立てられる。
GMTがバーンされてGMT/エコシステムの価値が上がる。
そしてこれらを比較的容易に繰り返すことが可能。
最後のピース: FSL Point
しかし以上のシステムだけである場合、とある問題が残った。それは、“正しい方法で”祈っているかをFSLが判断することが難しいということだ。高価なジェネシスを保有することなどは分かり易いし、高難易度のバッジを保有することなども判断しやすい。しかし、本来はもっと滑らかに評価されるべきである。
この問題を解決するのがFSL Pointである。
FSL Pointは最近導入されたもので、現時点だとグッズの購入などに使えると言われていて、1ポイントを1GMTに交換できる。FSL Pointの入手方法は難しく、現状だとGas Heroの損失の補填と4月の巨大エアドロップの形でしか大量には獲得できていない。ちなみに、GasHeroの補填の際には当然ポイントがGMTと等価交換できることなど知らされず、信者は信仰心を試された。
FSL Pointは言わば”交換可能な祈りポイント”のようなもので、日々の活動の結果溜まっていく。この”祈りポイント”に基づいた救済が行われていくと私は考えている。
あとがき
BCGがポンジの域を脱するための方法として、FSLが中央集権的な一つの解を示してくれたように私は思う。私はクリプト分野のFounderとして、彼らと全く別の方向からブロックチェーンの強みを探していかなければならない。
そこで目をつけているのがAutonomous Worldsという分野だ。一言で説明するのは難しいが、トップダウンの世界ではなく、ボトムアップで世界を作っていこうというものになる。AWでは、ユーザーはただプレイするだけでなく、規定されたルールの中で様々なことを作ることができる。
例えば、GMTを使ってGas Heroのような新規アプリを勝手に作ることができるのだ。
詳しくは、拙著「Autonomous Worldsとは」を読んでほしい。
私は、その分野でPixeLAWというプロジェクトをビルドしている。2023年の7月のETH Global ParisハッカソンでStarknetから1st prizeを受賞し、そのままビルドしている。
一言で述べるならば、上にいろいろなものを作れるピクセルアートゲームだ。単なるピクセルアートではなく、2048などのゲームも作れるし、新しいルールを作って人に強制することによって建国すらできる。
7月にはゲームイベントも予定しているので、是非X(Twitter)をフォローし、Discordに参加してほしい。
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