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おとぎ裁判 第2審 感想・考察

□注意

7回観劇後の感想だったり、考察もどきだったり、イベントレポだったり。
無駄が多すぎるのでそろそろエクスタシー侍に切られそう。

・第一審はDVDにて履修
・小説版は観劇後読了
・公演記念(12月)イベント参加
・おとぎっぴは不定期視聴
・第二審DVD発売イベント第1部参加

大体のシーンでジュードおよび東拓海くんしか見ていない。後悔はしていない。

(DVD後追記:
 見落としとかで明らかに矛盾してるところに追記入れました。)

□要項

とき:2020年1月10日~19日
ところ:CBGKシブゲキ!!
ないよう:
おとぎ裁判 第2審 ~戦慄の誘拐パレード ビッグマウスにご用心♪~
でるひと:
古谷大和、芹沢尚哉、東拓海、ロッキン=ヨーコ、廣野凌大、横井翔二郎、碕理人(敬称略)

観劇回:1/12(夜)、1/16、1/17、1/18(昼夜)、1/19(昼夜) 

□舞台美術について

 客席に入ってまず目に入ったのが入口脇に立てられた小さなトーチ。仰々しくないささやかな小道具だけど「キャッスルトーチキター!!」ってテンションがぶち上がる。

 舞台上は、第一審と違って庭園風。ただのクラシックな庭園ではなく、蜘蛛の巣にマネキンの腕や蜘蛛が引っ掛かっていたり、お花の置物の花芯が人面だったりと、ややダークな雰囲気もあって素敵。
 プロロゴスの歌詞や、小説版を見るに幻火の館は暗い森の奥にあるらしいので、森を抜けた先にこの庭見えたら普通にホラーゲームがこんにちは。迷い込みたくねぇ。

 このレポ感想書くにあたって、手当り次第関係ありそうな情報を集め回ってたんだけど、笛吹き男の元になったと言われる子供の誘拐事件って幾つかあるみたいで。その中の一つの逸話に、連れ去られた子供は五体をバラバラにされて森の木や茂みに吊り下げられていた、的なのがあったんですよね。あのマネキンの腕、もしやそういう所からのインスピレーションなんですか……?ゾワァ……。
 石材でできた門が傾いでいたり、葉が生い茂っていたりと館の年季を感じさせる。第一審でジュードが「館と共にある」と言っていたけど、一体いつからジュードは屋敷に縛られているのか。ユダ時代からだと2000年くらいか。
 そして何より、舞台上に敷き詰められた葉っぱ!これが本当に良い雰囲気なんです!初めは連なったタイプのフェイクグリーンを床に固定してあるのかと思ったけど、普通に大量の葉っぱがばらまいてあって!登場人物が葉っぱを弄ったり、歩くたびにかさかさ足音がしたりして、とても良い舞台美術。

 あと、一回目の観劇時にびっくりしたのはギロチン。”ハーメルンの笛吹き男”に処刑場が出てくるの知らなかったから、あの演出は予想だにしなかったわ。懐中電灯の演出で見事に視線誘導されて、ぎょっとした。光に照らされた刃はやたら禍々しく見えた。

 第一審から引き継がれたのは蝋燭と、天井から下がってる光る玉かな。光る玉見たとき、ハイステの光るバレーボール思い出したのは私だけか。そうか。
 蝋燭には第一審同様、本当に火がついてて、こだわりを感じる。舞台上で火使ったりするのって、消防の許可とか必要だよね、確か。今回はマッチも本当に擦ってたし。”本物の炎”へのこだわりですな。

□印象に残ったシーン

書き始めたら全部書く羽目になりそうだ。
日替わりネタはそれぞれの回のアドリブメモの記事にて。

1月12日(夜)
黒蜜きなこラテ / バウムクーヘン / つまんねぇ夢見てんな! / 朝食べたハンバーグが! / まずは機動力を奪って / そのあと馬乗りになって / 方向性の定まってない / 上手下手盛り上がり対決

1月16日
カフェインレス / ベイベー万能説 / カステラ / SM嬢ジュード / ミジンコ / サファリパーク / 小腸なわとび / 土下座 / 杉江大志さん

1月17日
エスプレッソノンシュガー / 観客席は原っぱ / ジャグリング / チーズ / 復讐の鬼ジュード / バグバグバーグ / オセロ / ワニノコ / セクシーさの欠けらも無い / アベルキッチン~脳みそゼリー編~ / 土下座 / 加藤良輔さん

1月18日(昼)
カフェラテ / エクスペクトパトローナム / カヌレ / キス魔ジュード / カセイジン / パンダ / カズヒコ / ピーナッツ / ラップ寸劇 / 子供をスクールに通わせようって / 水周りから硫酸 / 古谷大和は人を殺すのか

1月18日(夜)
ノンシュガー / 猫騙し / ボーロ / 実家のおかん / 猫女 / 中古のピアノ / 厚底ブーツ / 猫女(ピート) / アベルクッキング~指天ぷら編~ / 上手下手盛り上がり対決

1月19日(昼)
歌詞ぶっとびメロディちゃん / カフェココア / 妖精がたくさんいる森 / ジブリ回 / プロボーラー三穴たまお / エクスペクトパトローナム / 棒ふっとばしジュード / 暗記パン / 客降りアケチ / バルス!/ アンブレラ社から届いた食べ物 / シマウマ / 注射 / 土下座 / 陽性反応 / いいちこ / 手相占い / シャッフルメドレー

1月19日(夜)
ペヤング事件 / 黒蜜きな粉ラテ / 猫女 / ぬりかべ / きんつば / アケチ、ジュード客降り / カセイジン / ジュードの母 / 手紙 / カズヒコ / 舌打ち / スクランブル爆発頭 / フォーメーションラブ / カット野菜 / キス魔ピート / 土下座 / キス魔ジュード / あっち向いてホイ

◆前説メロディちゃん!

 メロディちゃん可愛いとか、急にジュード様出てきて過呼吸とか、色々びっくりしたシーンだけど、中でも印象的だったのは、「撮影タイムからの電源オフってください!」かな。映画でも舞台でもスマホの電源切らない人は悲しいことに一定数いるからな……。
 スマホ使わせて、流れで切らせるっていう。勢いって大切。みんなスマホの電源は切るんやで。

 大好きな推しを叫ぶ。メロディちゃんの裁量で回数は増減あるけど、大体4回くらい叫べる。自分ルールとして、3回はジュード様を叫んでラスイチはメロディちゃんを叫ぶようにしていた。
 ところで、私はいつ何の弾みでジュードに”様”を付けるようになったのか。

◆オープニング

 廣野くんの『プロロゴス』とても素敵だった。物悲しげなハスキーボイス、何度聞いても切なくなる。だからこそ「何も見えない森の奥」部分の力強さがギャップあって、特に好きなんだなぁ。DVDで早く観たいなぁ。
 このシーンの廣野くんは足引きずってなかったし、アベルじゃないってことでいいんだろうか。

 逃げ惑うアケチと高笑いするジュードはおとぎ裁判の一番のテーマというか、歪みの象徴シーンって感じ。この時、余裕綽々でゆったり出てくるんじゃなくてキャッキャ笑いながら前のめりに出てくるのが、ジュードなんだよなぁって。

 蝋燭を吹き消すジュード様GJです。最後の一本で照明が蝋燭の炎だけになるのがとても良くてな…。出てきた時は、それはもう楽しそうに口元歪めてるのに、蝋燭吹き消す瞬間はすっと表情なくなる感じが怖いんだ。

◆おとぎの世界に降り立つピート

 ピートは一体どこからおとぎの世界に降り立ったのかな?
 マウントレーニアコントは12日の「黒蜜きな粉ラテ」が一番当たってたかな。「ノンシュガー」も割と好き。中の人をいじめに掛かる小道具スタッフ。
 コントに流されそうになるけど、次元がどうとか、食べたり飲んだりとか、たぶん重要シーン。考察はまた後で。

◆チョコレートとアケチとジュード

 「トーチの皆様灯りを」このセリフ何度聞いても好きです。
 ワタシ トーチ キャッスルトーチ マモル。

 ジュード様、一応設定上は有能執事のはずなのにアケチ様の扱いは割と雑。チョコの蓋でアケチ様ポコポコ叩いてたりとかな。
 ぱっと見楽しそうに見えるけど、第一審の「お前が本当に楽しんでいるように見えない」っていうアケチのセリフが引っ掛かって素直に見れなくはある。まぁ、そのセリフは裁判に対してのものであって、普段のあれそれに適用されてるのかは分からんけども。とりあえず、東拓海的にはとっても楽しそうです。ありがとうございます。

 「えっちぃ!」「えっちぃ!じゃありませんよ」女性的なような、そうでないような不思議な「えっちぃ」をするジュード様。
 曲後でアケチがチョコを食べて苦しむふりをするシーン。ジュードもそれを見ながら自分でも首元に手を当てて苦しむふりするんだけど、ここのリアクションが回を追うごとにどんどんオーバーになっていく。声が付き出した頃からもうダメだった。おもしろすぎんよ。

『チョコレート・ポイズン』

 きっかけ直前にアケチを止めようと駆け寄ってくるジュード様が葉っぱに乗って滑ってくるの何度見ても笑う。
 ダンスも歌もひたすらに可愛いオブ可愛い。なんか昔の二人組女性アイドルみのある振り付け。
 ジュード様は合いの手はドスを効かせないといけないものだと思ってる節がある。

 唐突に降臨するブラックジュード様。角度的に表情がしっかり見えないのが逆に怖い。「あなたの伽相手を満足させなくては」がむしろにこやかなトーンなだけに、「ねぇ?」の圧が強すぎて怖いです。
 あと、アケチ様が手を振り払うときの動きを見るに、肩に置いた手にもかなり力が入ってそうで怖いです。推しが怖いです。

 主従逆転しかけてるこの二人のシーンで印象的なのがアケチがジュードを試す、というか探りを入れようとしてる感じがするとこ。……なんか上手く言えてねぇな。うーん、アケチの態度がかなり反抗的に見えるんだよな。あんなにDVキツめのジュードに対して随分危ない橋渡るなー、と思うこと7回。これがこの2人の駆け引き、というよりアケチの博打なんだなー、という回答に落ち着く。まぁ、そう簡単にジュードの掌からは逃れられなそうだけど。

 ジュードに怯えているように見えるけど、それはジュード自身に対してのものなのか、マッチの炎に対してだけなのか。あと、「伽相手に逆らえない」っていうのは、どの程度の強制力を持つのか。あかん、考察はまたあとで。

◆ロブ、ピート登場、ルータス、アベル登場

 『幻火の館』
 第一審の時とギャグみたいに曲調が違っていて初見の時は大笑いしました。ズチャ♪ズチャ♪っていう感じがあまりにも舞浜。あまりにも夢の国。ピートが曲の途中、ちょっと遅れて入ってくるのが可愛い。
 この曲のきっかけがアケチの「これいつまでやんの~?」なのを良い事に、直前のセリフでも遊び倒すジュード様、本当に自由すぎる。

 ピートの「礼節欠きまくりー!!」が個人的に大好きでした。こう、互いに道化を演じてる時のピートとジュードって一緒に置いといても一生交わることが無さそうだなぁ、と思ったシーン。ねじれの位置に居すぎて、どっちかが我に返らないと会話が成立し無さそう。

 ロブ様がベルを鳴らしたのはどこにあるベルだったのかな?舞台美術的に今回の舞台は屋外だと思ってるんだけど、ロブ様入口のベル鳴らして人が来なかったから、勝手に庭まで回ってきたのかしら??ちょっと可愛いな。

 「ヌルヌルのベッドで寝ますかぁ~?」。アケチ様が悲鳴を上げて舞台上に戻ってきた時にジュード様が足を踏み鳴らしてキャッキャ喜んでるのがやたらめったら可愛い。士郎くんかな??

 ピートとメロディちゃんの素敵ラブシーン。これ、ピートからは完全に一目惚れしてるのは分かるけど、メロディちゃんも一目惚れだったのかな??「オイラの理想の女神だー!」「ジュテーム!」のスピード感だもんな。

 「トーチの皆さん”は”、今日もお美しいです」、”は”の強調具合がとても分かりやすくて好き。
 横井さん、今回初見なんですけど、台詞回しがとっても上手くて聞きやすい。書いてあるものそのまま聞こえる感じ。音と一緒にはっきり文字が見える。そして。更にその上に感情のニュアンスを繊細に乗せてくるという、器用さ。
 第2審は”建前”のセリフが多かったので、第3審以降で”本音”のルータスを拝見できる機会がくるのが楽しみ。

 SE「ルータス」がキムラさんの急な思い付きで、中の人が演出助手さんなの割と面白すぎるので大好き。
 その後、アベルが出てきてSEで音響さんと遊びまくってんのも、最年少が甘やかされてる感あって好きです。
 最後の方とか、出てきた時からアベルの口元ニヤニヤしてて可愛すぎて大好きだし、見てる方も笑う準備しちゃってるからその時点で既にニヤニヤしてた。

 「あwさwはwかwでwすwなwぁw」草生える。
 組織の耄碌ジジイ共を言いくるめてキアーヴェをくすねてきたルータス。ジュードは「勝負に勝ち、自分のキアーヴェを所望すればいい」と言ったけど、本当にそれがルータスの目的だったのか。真意は別にあるような気もする。

 「とんだ策士のコンコンチキでございますよ!」「コンコンチキ!」「コンコンチキ!」
 メロディちゃんの「コンコンチキ」は脚本にはなかったそう。幻火の館の住人3人のトリオ感があって、とても可愛い。パッと見仲良しなこの3人が大好きなんだけど、蓋を開けたら実際どんな関係性か分からないの、ほんとに怖い。いや、メロディちゃんが女神なのはよく知ってるんですけどね。

 ルータスのアベルくん”坊(ぼん)”呼びが好き。と思って調べてみると、一応関西弁の部類なんですね、”ぼん”って。知らんかった。
 慇懃無礼なルータスなのに”坊”は投げ捨てるみたいに呼ぶのがなんかいいんだ。

◆裁判開始

 語気は強いが内容がふんわりしているアベルの申し立て。もともと彼にはピートを訴えるという具体的な想いはなくて、ただ不安とか苛立ちとかもやもやしたものを持ってただけなんじゃないだろうか。それをルータスに付け込まれたというか、利用されたというか。この裁判が感情の捌け口になっただけなのかも。
 裁判中にルータスがアベルの気持ちに寄り添ったタイミングが一度でもあっただろうか。そういう意味ではロブは第一審でも第二審でもなんだかんだ言いながら原告、被告に感情移入して熱くなってて。ブルーとは違う意味で対照的な二人。ブルーは割と善人ムーブだし……って、思ったけど紅蓮は裁判盛り上げるために赤ずきんの証言促したりしてたなぁ(白目)あの時の紅蓮の慰め、ちょっと白々しいんだよなぁ……。と、第一審の話してもしゃーない。

 完成度の高い()寸劇。ロブ様がジュードとメロディ呼ぶのが可愛すぎる。呼ばれて小走りでチョコチョコ前に出てくるジュードが可愛くて可愛い。ネズミとハリネズミを一緒くたにされてキレるジュード様のパワー。ジュードの声量がありすぎるのか、私の耳がジュード限定超集音機能搭載してるせいか、反対側で怒ってるメロディちゃんのセリフが全然聞こえない……。暴走する執事を宥めるアケチ様が好きすぎる。アケチ様って基本的にはまともなんだよなぁ。

 この辺りからちょいちょい挟まるピートのアベルを慮った発言。ピートは善人であるという謎の確信を持って見てたから違和感なかったけど、逆に「隠すの下手か!」と思ってしまうくらい、ピートの言葉がアベルの味方すぎた。
 発言前後のピートを注視してると、ドヤ顔()が次第に曇っていくのがよく分かる。そりゃそうだよなぁ。助けてあげられたと思った子が、その行動によって苦しんでたんだもんな。やるせねぇ……。

 「強いて言うなら、なんとなく」ピートが処刑場にいた事をはぐらかすシーン。大体、足元の葉っぱを掬って、ぶわぁっと頭上に投げる。回によってはルータスの頭の上にぶちまけることも。
 葉っぱを頭から被った時はアベルが葉っぱが引っかかってる位置をジェスチャーで教えてくれる。

 「エルメスの頭文字は”E”だろ!」ロブ様はアホの子なの?そして、ピートはやっぱり常識人枠。ロブ様、大体のことはカッコイイで済まされてきた人だからなぁ……しょうがないなぁ……可愛い人め。

『GO TO HELL!!』
 たぶん、コールに夢中になってたんだろうな……ほとんど記憶がねぇ。メロディちゃんがヘドバンしてたのは、衣裳とのギャップが凄くてめっちゃ覚えてる。確かジュード様も荒ぶってたと思う。
 聴いてない方にはなんのこっちゃ、なフル尺の話するんですけど。一応書いとくと、フル尺バージョンってのは、劇中の尺の後にラップパート、コーレスパートがあって、短めのサビがあってって構成の『GO TO HELL!!』です。実は、フル尺のリリックと音源あるでってのを、18日くらいのアフタートークで急に出してきて、結局公演通してアフタートークで3回くらいしか聴けんかったやでってやつ。ヨーコちゃんの振り返りキャスでは、公演時間が長くなりすぎて元々の脚本からだいぶ削ったって言ってたから、元々は劇中でもフル尺予定だったのかな、と思ったり。
 で、気になったのがフル尺の歌詞なんですけど、あれは誰が誰目線で書いたのかとw一審のドロー様思い出す。マメさ!

◆ビューティ対決

 これは是非、第3審以降にも引き継がれて欲しい、おとぎ裁判名物、検察官VS弁護人の派手アピールタイム。

『神の子shining』
 サビがとてもノリやすくて楽しい。外野ダンサーズのテンションのオンオフが激しすぎる。Aメロで無の表情してるジュード様が好きすぎた。合いの手入れる時にルータスに葉っぱふりかけてるアベルが可愛いです。
 客席最前に降りて来てルータス様を崇める外野と袖からパーライト持ってきて文字通りルータスを照らすピート。マンパワー演出万歳。

『39ベイベー』
 ジュード様の拍の取り方が謎に雄みが強くて、ジュード様しか見えなかった。ドラミングジュード様。あと構えの腰が低い。
 どうしてこうなった組体操。身長1番高いからってのもあるけど、東拓海がどこで見てもパワーキャラなの大好き。あと、笑顔が眩しい、照らされる。最後のピラミッドで飛び乗るアベルくん、かぁいい。
 合いの手が少し低くて1回目の「ベイベー」は音程迷子になりがち。

『YES!ジャッジメント』
 客降り~!!上手通路の時に、ロブ様とピートの目線もらいましたよ!素敵~!!楽では今まで客席に来てなかった推しが近くまで降りてきてくれて、全私が泣いた。
 「Saaaaay!!」どっから持ってきたそのテンション。そして、最後まで何をSayするのが正しいのか分かってなかったトーチが私です。いや、ThinkしたことをSayすればよかったんだろうけども。
 7人で陣形作って踊る感じが楽しくて可愛い。特に、ロブ様とルータス様が仲良さそうに踊ってるの見るとなんか微笑ましい。ロブルーコンビと違って、ルーロブコンビはキアーヴェのこともあってギスギスだからな。
 サビのダンス、思い出しても思い出してもジュードしか出てこないので、私は本当にジュードしか見てなかったらしい。あ、後ろで煽ってくれるメロディちゃんは覚えてる!
 ジュード様のダンスシーンの何が好きって、足とか足首なんですよね。ダンサーの足元大好き!

 ジャッジメントタイム、ジュードがルータス様に怒られてる回が1番笑いました。「セクシーさの欠片もない!」言うに事欠いてセクシーさの欠片もない、は流石に可哀想。

◆停滞する裁判

 断固としてピートを名前で呼ばないアベル。このシーンが最後の最後に効いてくるとは初見の時は思いもしなかったのでした。えぐえぐ。

 ネズミの断末魔はどういう意味があったのかな?初見時はHzの話もあったし、ピートは超音波が聴こえていたのかと思ったけど、コウモリじゃあるまいし、ネズミはHzでは鳴かないよね??
 飄々としているピートが存外繊細な人物である、という表現?回答お持ちの方、ぜひ教えてください……。

 安定のいきあたりばったりロブ様。ペストが出た時点で、笛をペストマスクに見立てるまでは予想出来たぜ、このポンコツ弁護士ィ……w

 死神呼ばわりされてブチ切れるピート。結局、ピートの元ネタにたどり着けないままでいるんだけど、ここのブチ切れには何か深い意味があったりしますか??あまり神話には明るくないんだけど、”笛で世界を繋ぐ”っていう話、凄いありそうなんですよね……。いや、「これだ!」っていうのは見つけられてないんですけど。
 引っ掛かっているのは、ルータスの発言にはそれほど真剣味があった訳では無いのに、過剰反応するなぁ、ってとこですね。初見時は、「こいつ、誰かに死神扱いされるのにトラウマでもあるのか?」って思ったんですよね。……あれ?やっぱり、それが正しいのでは??
 ピートは別に初めから”笛吹き男”として生まれてきたわけではなかった。アベルと同じように元は普通の人間で、同じように迫害を受けていた。それを救ったのが、先代の”笛吹き男”だった。だから、ピートは村で冷遇されるアベルに強く感情移入をしたし、助けたいと思った……とかね?
 そんなピートが受けてきた迫害の内容を象徴するものが”死神”だったとしたら、ルータスの発言にブチギレるのも納得出来る気がする。イメージはあるよね、迫害の言葉としての死神とか悪魔の子とか魔女とか化物とかって。

 唐突に表れるアケチ様(5歳)。チョコ奪おうとするジュード様とアケチ様のスピーディな攻防が毎度面白い。
 チョコの出処に気づくジュード様、とっても分かりやすい。舞台だから分かりやすくしてるって言うのはあると思うけど、意外とジュード様ポーカーフェイス出来なくていらっしゃる。
 ”明治”チョコレートだったから、過剰反応になったのかな?真っ赤なガーナならあそこまで焦らなかった??メロディちゃんが説明をする時に「戦国時代があって~」とか言ってたのが印象的だった。わかりやすいフラグ建築お疲れ様です、メロディちゃん。
 ラガーマンメロディ。笑顔で話してたのに、ジュードに促されて真顔でチョコレートをぶんどるところはシュール。そして、トライのパワーがすごい。めっちゃ飛んでる。

 メロディへの当たり強すぎるアベル。土下座で味を占めてからのアベルくんのイケドンな感じ、めっちゃ面白かったですね。
 大人を信用できないアベルくんにとって、幻火の館に集まった大人たちには不信感しかなかったんだろうな。特にメロディちゃんは無邪気で明るい子だから、癪に障って仕方なかったのかも。でも、そんなメロディちゃんも何かを抱えていて、悩んでいて、だからこそおとぎの世界ではなりたい自分、在りたい自分で居ようとしているのかなぁ。
 大人の世界って難しいんだよ、アベルくん。

 第3の可能性、人身売買のブローカー。そもそも、ハーメルンはおとぎの世界の町でいいんだよね?そのハーメルンから十字軍へ加えるために子供たちをゲンジツへ連れていった、と。
 ユダが元ネタらしいジュードに、十字軍の話させるのはなかなかにエモいですね?ペストの件といい、ジュードはちゃんと博識で頭がしっかり回る有能執事なんだなぁ、と思うと大好きがあふれるな。
 こういうの考えると、ゲンジツ世界の集団失踪事件って何でもかんでもそう見えてきちゃうな??村が一つ消えた、船が消えた、旅客機が消えた、とか。不謹慎だが世界の謎的なものは、ロマンが詰まってるな。

 笛ピー……アベルを真実から守りたかったんだよな。一幕では特に、道化を演じて裁判をうやむやにしようとしてたのが印象的だった。でも、基本的に行動が素直だから、はぐらかし切れていないところが結構多い。不器用で、愛しい。
 そして、ルータスに虐められるロブ様。ロブ様は比較的天真爛漫に生きてる人だと思ってたけど、ここへきて初めての激昂。ロブ様にとってブルーは逆鱗だったんだなぁ。

 激怒してルータスに掴みかかろうとするロブを謎の力を使って止めるジュード。そして、その力に目を見張るアケチ。力を使ったことを隠すようにアケチ達に背を向けてるジュード様が気になった。あの人はこの時、何を思ってたんだろうか。
 この後、ジュード様は下手の奥の方で後ろを向いている。一体、どんな顔してここのぐちゃぐちゃを聞いていたのか、想像するだに恐ろしい。絶対、能面みたいな無表情してるよ……見えないけどさ。
 懐中時計が鳴るところ、ジュード様が意図的に鳴らしてる芝居があったらどうしようかと思ったけど、別にそんな挙動はしてなかった。残念。あれはただ本当に時間がきたから鳴っただけなのか、それとも何かしらジュード様の意思が働いていたのか。気になりますねぇ。
 クロテッドクリームをたっぷり塗ったスコーンを食べたいです、先生。

◆激おこジュード

 その場に取り残され、一人思考に沈むアケチ様。嫌だ嫌だとは言いつつも真相究明への興味関心は間違いなく持ってるんだよね。
 アケチとジュードは、裁判を行うという手段は同じでも、目的が大きく異なっていて、それが原因でアケチはDVを受けてるんだな。ジュードは真実の内容にはそこまで興味はなくて、それが如何に予想外で面白いものであるか、伽達が喜ぶかを重要視している。……ただ、ジュードの場合、それすらも本心かどうか分からんくてな。ほんとこいつよく分からん。どれが素なんだよ、ちくしょうめ。
 「コーヒータップされては」初見時、理解までワンテンポ必要だった。「こう、ヒートアップされては」ね。拓海くんはアーティキュレーションと連母音と鼻濁音苦手よね。頑張ってね。
 ”伽達”っていうよね、ジュード様は。それが指すのはジュードの伽相手か、裁判に関わっているKillerたち全員の伽相手なのか、それとも私たちトーチのことなのか。

『伽とケモノ』
 ジュード様の荒っぽい行動にときめいてしまう……。かっこよすぎるからしょうがないわ。そういえば、ジュード様って一人称俺なんだよなぁ、えーしんどいー。うわー、かっこいいー。。。
 それにしても歌いにくい曲である。低いし、メロディとりづらい。ただ、はちゃめちゃにかっこいい。

 ショーは続けなければならない。最近、「ねばならぬ」と言う言い回しに過敏になってるせいか、ジュード自身もこの言葉に縛られているように見えてならない。ジュードから漂う、板挟みの中間管理職感。
 従わせようとするジュードとそれに抗うアケチ。この二人のバランスほんと危ういなぁ。Killerと伽相手以外の利害関係もあるのかなぁ。ん~、気になる。
 キアーヴェとマッチをすり替えるジュード様。初見時はあまりに見事な手さばきに、普通にキアーヴェ見失った。アケチにマッチを握らせた瞬間の余裕たっぷりなジュードの背中が毎回すごく好きだった。

 ロブはジュードの本性を一体どこまで知っているのか。今回はルータス引きずってきたし、”組織”とのいざこざもあったし、前回よりはワケ知りっぽい?
 ルータスはルータスで”マッチ売りの少女”に何かしらの思い入れがありそう。怨恨なのか、それともなにか別の思惑があるのか。ほんとこの人の考えは最後まで分からんかった。

 「骨の髄まで炎上せよ」
 第一審にも小説版にも出てきたこの文言。アケチの明智光秀匂わせ以外の意味を持つのか否か。
 マッチの炎に巻かれて苦しそうな依り代2人。第一審では演出上、苦しんでるシーン無かった気がするから新鮮。暗転までの時間が長くて喉が心配になる。
 そして笑い狂うジュード様。こちらも喉が心配になる。ジュード様の笑い声は前の方に居る時より真ん中あたりの方がよく聞こえましたね。
 最後の暗転中にマッチの最後の炎を吹き消すアケチをなんとなくガン見してしまう。

◆禁断のマッチ

『March of the Match~マッチのマーチ~』
 休憩終わりにこの曲のイントロ流れ始めるとなんかすごいゾワゾワする。この時が来てしまった感がハンパない。
 冒頭のジュードの「イ~ヒヒヒヒ」は生だったのか、録音だったのか気になる。なんか入り直後のタイミングだから、照明暗くてマイクが口元にいってるのか見えなかったんだよな……。
 私の大して精度の高くない聴覚を信用するなら「真っ暗闇さ」の下ハモり、ジュード様単独でしたよね??は~??第一審の時はこばーけんさんと2人でハモッてたと思うんだけど!その時からあそこのハモり大好きなの~。
 「あの日起こった全てが~さぁ、ご覧あれ」の歌詞と振りが好きなんですよ。片手片腕を掲げるのも、肘打ちながら足踏み鳴らすのも。ちょっとフラメンコっぽさがある。

 懐中電灯とかいう斬新すぎる演出!いや、これはびっくり。舞台なのにコールがあったり、立たされたり(笑)と、ものすごい参加型舞台だったけど、ついにはお客さんに照明係任せるとは。あの辺のシーンの照明、ほとんど懐中電灯だけだったもんな。すごいな。
 あと、懐中電灯の光量がパない。キャストが持ってたやつが顔にダイレクトに当たる回があったけど、眩しすぎて目ぇしぱしぱしたもんな。
 割とどうでもいいことも言うと、懐中電灯持ってるロブ様の腕が常にピーンで、尚哉さんの筋力を感じた。

 色のある照明がなくて、スモークとシャボン玉の演出。なんか白黒映画っぽい。そう考えると、依代2人のアテレコ感がよりマッチするな。
 声が良くてただただ爽やかなロブと心の中で葛藤する不安定なルータス。ここの依代達の元の役とは違う芝居が結構好きで、この2人の別のお芝居も観てみたくなった。
 吹っ飛んでいくゴミ袋。いや、ゴミ袋では無いんだろうけどw初見の時はマジでびっくりした。なんか走っていった!って。あれいつからスタンバってあるんだろ。幕とかないし、最初っからあるんだろうか。

 ピートに聴こえて、アケチには聴こえないアベルの歌声。どちらが例外かというと、ピートなんだろうか。アベルの声は大人には聴こえない、とか。ピートはなにか特殊な聴覚を持っているから、アベルの歌声が聴こえたし、時空を超えたアケチの声も聴こえた。もしかしたら、ネズミの断末魔も、ピートには違う風に聴こえていたのかも??

『It’s Unfair』
 メロディも歌詞もめちゃめちゃ悲しいし、切ないけど、2人のハモリのパートがめちゃめちゃ好き。
 「心がギュッと」で掠れがちなアベルくんの声が本当に刺さる。というか、アベルくんの感情が乗りまくった歌声がだいぶ堪える。つれぇよう。
 歌い終わってからの、心の叫びの応酬が辛い。ルータスがルータスじゃないのも相まって、ひたすら辛い。

 袖から颯爽と登場して、ピートを照らすロブ様。あまりに動きのキレが良くて、毎公演ガン見してしまった。ロブ様の衣装が良いんだよね……ヒラヒラのお袖が舞台映えする。

 ピートとアベルくんの体格差が大人と子供……。理人さん179なんだけど、もっとでかく見えるんだよな。帽子のせいかな?
 ネズミパペットジュード&メロディ。1回メロディちゃんが出てくるのが遅れた回があって、勝手にヒヤッとする。川に落ちてから、仰向けに浮かんでくるところの動きが地味に細かい。

 「おいら天才!」ロブ様もピートも可愛い。

 アケチの回想。真面目なシーンなのに袖からの回想ゼリフのパワーがありすぎて、苦しい。ピートは登場シーンのマウントレーニア関係。ルータスはアケチのファッションへの貶し言葉。アベルはメロディへのサイコ発言。メロディ、ロブは基本決めゼリフ。ジュードはなんでもあり。
 一幕のアドリブが山のようにあるから、ジュードが毎回何持ってくるかわかんなすぎて観ててドキドキする。あと、セリフの順番が最後だから、毎回アケチが苦笑いしながらツッコミ入れてたのが面白すぎた。

『シンジツの向こう側』
 短い曲だけどすごい好き。不穏な感じがモリモリで、ゾワゾワしたワクワクが湧き上がる。
 「そして少年は」でアベルがなにか言おうとするところ、ドセンで観た時は見えなかったけど、角度がある席だとちゃんとアベルが何かを言おうとして口を動かしてて、それをピートの笛の音がかき消してるのがよく分かる。
 笛吹いた後の、メロディでポケモン金銀のシロガネ山BGM思い出した人何人いますか……?私だけですか??そうですか……。

◆判決

 マッチの炎の世界を破ったピートに制裁を加えようとするジュード様。ここで、一幕で使ってた謎能力使わないのはやっぱり隠してるからなのか?
 後ろの台になってるところから飛び掛かってくるんだけど、なんかすげぇデカく見えるんだよな。いや、決して小柄なわけじゃないんだけどさ。一幕であんだけ遊んだフェンシングの棒がここで大活躍。
 ルータス様の鞭、めちゃめちゃエモいのでここだけの登場勿体ないよなぁ。

 ピートの笛に触れたロブ様、何かが見えている。これはどういう現象だったんだろうな?やっぱり笛が特殊なものだから、”禁断のマッチ”の能力と合わさって炎が消えた後もシンジツの欠片が引っ掛かっていたとか?

 判決が下された瞬間のアベルとルータスのリアクションが印象的だった。アベルはピートを”悪”とすることで、心保ってたもんね。トーチに向かって同意を求める悲痛な叫びが、こう哀れみとか憐憫?の感情を持たずにいられないんだよなぁ。ただのトーチに語り掛けたくなるくらい、この子には頼る相手がいないんだなぁって。
 アケチがアベルに優しい、けどまやかしっぽい言葉を掛けるシーンは、見てる方としてもアベルの心情にあてられまくってるから「なに綺麗事言ってんだコノヤロウ」って気持ちになっちゃう。アベルの心境であの言葉を投げられても納得できないよなー。
 ルータスはルータスで不服そうで、ここら辺のセリフの圧が重くてとっても好き。やっぱり、よっこいさんお芝居上手な方。

◆本当の真実

 前方の席だと足踏みが腹の底に響いてぐわぁってなるシーン(語彙力)。
 どっかの回でジュード様の手袋がほつれて手を叩くたびに糸がひらひら~ってなってたり、右足で2回強く足踏みする関係で毎回ジュード様の右足の裾が降りてきちゃってたり。装飾の鎖が外れて普段よりガシャンガシャンなってた回もあった気がする……。ジュード様しか見てなくてすみません。

 足踏みはアケチ→ジュード→メロディ→~の順で始まって逆の順番で踏み終わってたはず。アケチは途中でリアクション入るから足踏みしなくなる。
 必然的にジュードが一番長く足踏みしてるんだけど、パワーが最後まで一番強いと思う。東拓海のタフネス。他のみんなは疲れてくるのかちょっとずつ動きが鈍くなるんだけど、これは演出だったのか、普通に役者が疲れているのか。演出だとしたら、”禁断のマッチのシンジツ”への耐性の強さの違いだったら面白いな、と。この時はマッチ擦ってませんけども。ジュードはもちろんのこと、意外とメロディちゃんにマッチ耐性があったらいろいろ想像の余地があっていいなって。

 センブロのマッドオーディエンス最後列席辺りで立ってるとピートと目線の高さが揃うんだけど、このシーンのピートなかなかに目がキマってて怖いんだ。子供たちは決して洗脳されたから世界を渡ったわけではないはずだけど、あの目力で語り掛けられたら思わず付いていってしまうかもしれない。

 ピート見たいし、ジュード見たいしで手拍子がどんどん疎かになるシーンだった。毎度、何回か打ち損じてたわ。

 この後、アベルの歌声が事件の始まりだと知ったルータスがアケチに「声を奪え言うんですか!?」って食って掛かるけど、ここのルータスの心情はどんなものだったんだろうか。最後くらいはアベルに情を移したのか、それともあがきでしかなかったのか。ここの心情によってルータスのキャラ認識が変わってくるような。

 そういえば18日のソワレ回のここのアケチ様の反応が、少し引っかかってたりする。
アケチ「ジュード、声を奪った前例はあるか?」
ジュード「……」
 メロディちゃんの提案を流す間がいつもより少し長くて、更にこのセリフが入ってた。これがただの古谷さんの匙加減で発生したアドリブなのか、それとも削られた脚本に存在したセリフなのか。
 このセリフがあることで何かが大きく変わるわけではないけど、この時のアケチの声色がすごく真剣だったので何かあるのでは、と思わされてしまっている。

 「やっぱり、マウントレーニアはいらなかったんじゃないか」「ただ好きなだーけだ!」笛は世界をつなぐ扉を開く鍵であり、世界の移動を許可する通行手形でもあったのかな。だから、ピートは場所を問われることなく、決まった食べ物を食べなくとも世界を渡ることが出来る、と。

◆裁判おしまい

 キアーヴェ出し渋りおじさん。毎回お茶目で普通に笑う。そして、手袋の中に仕舞われてるせいで鍵についたタッセルがしわっしわになってるのにも毎回笑う。ここ笑うシーンちゃいますよ、あなた。
 中国には「男の膝には黄金が埋まっている」という言葉があるらしい。だから男は余程のことがない限り膝をついてはいけない、と。中国にルーツを持つであろうロブが跪いて懇願するという行動を甘受した姿には、プライドかなぐり捨ててでもブルー(紅蓮)を救うという強い意志を感じる。胸に来る。ルータスは面白くなさそうだったけども。

 うっかり間違えたフリして、ジュードに思いっきりぶつかるルータス。ここでルータスは、ジュードがアケチから取り上げた明治チョコレートを掏ってる。さすがに、マジで舞台上で掏ってるわけではないけど、ぶつかった後にルータスは右手をスカーフに隠してハケていくから、気づこうと思えば気づけ……いや、初見じゃこのシーンだけで気づけないよなぁ。普通にジュードがボケぶっこんでくるし……。

 ルータス様、ハケ際の「おおきに、ジュードはん」の感情が読めなすぎて、アレ。
 ルータス見送ったあと、悪態付きながらぶつかられた肩を手で払いながらハケていくジュード様が結構刺さるんですわ。チョコ掏られたことに気づいてないポンコツシーンだけど。

 ブルー(紅蓮)のキアーヴェについて考えるのはまた後半で。

 組織に追い詰められて心神喪失状態のブルーを保護したと話すロブ。第一審からどれくらい時間が経過したかを判断できる材料が少ないけど、まさかそんなことになっていたとは。そこに至るまでに、どんな経緯でロブがブルーを裏切ったのか気になるところ。作中で話してたっけ?忘れちゃってるだけかも。。。

 ブルーの人格の話もまた後で。

 獣落ち達は自属性の動物を使役することが出来るのか。とはいえ、現状出てきてる獣落ち達で使役能力あって便利そうなのロブぐらいよね。ライオンて、ハリネズミて、いくらおとぎの世界でもそうそういないわな。

 ハケ際のアケチ様の「ベイベー」があまりにもかっこよすぎる。ずるいわぁ。

◆ピートの最期

 ピートとメロディちゃん、最初で最後の二人きりの時間かぁ。切ない。葉っぱ占いでのやり取りが他愛もなくて、他愛もないからこそめちゃめちゃ尊いというか。千秋楽だったかなぁ、葉っぱ占いの代わりにあっち向いてほいやった時にメロディちゃんが「ずっと見ててね」って言うのが、もう……ね。 

 ナイフを持って二人のもとに現れたアベル。即座にメロディちゃんを庇うピートが本当にただのイケメン。 
 アベルは真実をほとんど理解していて、でもやっぱり理解したくなくて、いっそ衝動に任せてピートに復讐をしてやろうと思って、ナイフ携えてきたのかな。でも、自棄になり切れなくて、自分の本心にも気づいてしまった、という感じ。もし、ここでアベルが本当にピートにナイフを突き立てようとしても、ピートはそれを受け止めるつもりだったんだろうな。
 ピートがアベルに向けている感情はどう名付けるのが適当なのか。”慈愛”とか、”同情”とか。前半の方で書いたピート自身も迫害されていたのかも、っていうのを引き継いで考えると”共感”とか?親以外の大人から子供に与えられる”無償の愛”って、その奥にある感情が分からなくて難しい。
 考えすぎなのかもしれないけど。”優しさ”で括っていい話かな?小虎さんそんな単純な感情構造で済ませるだろうか……。うん、考え過ぎかなぁ。

『やさしい音色』
 楽曲の中で唯一のノーハンドマイク、フットマイクオンリー。泣く。
 そして、『It's Unfair...』と同じメロディラインだけど、インストと後に続くピートのパートが温かさに溢れている。泣く。
 「どうか知ってほしい」の歌詞でメロディちゃんもユニゾンするの、メロディちゃんも同じ気持ちなんだって感じるし、彼女は本当に優しい女の子だなって改めて思う。泣く。

 アベルに世界を渡る笛を託して力を失うピート。アベルとピートが抱きしめ合ってるところ、回を追うごとに力強くなってたなって思う。楽日なんかは、ピートがアベルの腕の力に対して「強いなぁ…」って泣き笑いみたいに呟いてて、心がギュッとなった。
 アベルを見送った後、メロディちゃんに抱かれて満足そうに消えてく姿は、何度見ても切なかった。ここら辺の感情、語彙力がなさ過ぎて”切ない”としか表現できない自分が本当に歯がゆい。悲しいのとは違うし、辛いっていうのも……うん。アベルもメロディちゃんも幸せになるという大団円は存在しなかったのかなって。

 そういえば、ピートは最後光になって消えていったけど、初見時はその終わり方に安心したんだよね。自分の発想がちょっとバドエン寄りなせいで、ピートは実は人形なんじゃないかって気にもなってたんだよな。しかも、最後の崩れ落ち方が糸の切れたマリオネットっぽかったから、よりぞっとしたというか。舞台上にマネキンの腕もあったし。
 とはいえ、作中でピートが”人間”であると明言されたシーンがあったわけではないから、笛によって力と使命を与えられた人形であったというのも否定されてないといえば、されてないか。笛を失ったことによって使命の依り代となった身体は光となって失われて、心はメロディちゃんのそばに。……知ってます、キングダムハーツの見過ぎだってことは。
 てか、そもそもおとぎの世界に”人間”かどうかとか言う概念を持ち込むことが邪道なのかもしれぬ。

 メロディの下に駆けつけてくるジュード。舞台上に出てくる寸前に袖幕の向こうから衣装の金属装飾がちゃりちゃり鳴るのが毎回すごく印象に残ってる。他のシーンではほとんど気にならない装飾の擦れる音がこのシーンすごく聞こえるのは、この瞬間にBGMが無くてセリフも無いから。そして、ジュードが装飾を鳴らすくらい大きな動きをしてるから。
 有能な執事っていうものは音を立てずに行動するという勝手な思い込みがあるんですよね。だから、このおふざけのないシーンで大きく音を立てるジュードは、それ相応に感情的になってるのかなぁ。それがメロディちゃんを心配してのものだと思うと、ジュードの優しさが見えてとても良いよね。
 メロディを呼ぶ声も、メロディの呟きに応える声も表情も、メロディの肩に置いた手も全部が優しくて、人間臭くて。スキーってなります。たまにアベルが落としたナイフ見失って、キョロキョロしてるの可愛かったけど。

◆エピローグ

 こっそり戻ってきたルータスと鉢合わせるアケチ。なんだろう、成人男性がでっかい枕抱えてんのなんか可愛いよねぇ。そして、最後までボケに余念のないルータス。

 ルータスが戻ってきた目的の本命はどっちだったのか。ジュードからくすねたゲンジツ世界のチョコレートを渡すことか、アケチに何かしら探りを入れることか。
 ルータスはマッチ売りの少女にご執心のようだから、禁断のマッチを扱えるアケチは貴重な情報源のような気もするんだけど、その割にはリスクの予想できるゲンジツの食べ物を渡すという行為をしてるしなぁ。ほんとに、このおしゃれ番長の真意が読めない。

『Fair is foul Four is Fair』
  通称・だーくないだーくない。
 裁判が終わった深夜はアケチにとって貴重な睡眠時間だけど、呑気に眠れるわけでもないという。Killerは伽相手が満足すれば一時的に完全な人間の姿に戻り、ケモノ部分が削げ落ちる。人間の姿で居られるのは、それから眠って起きるまでの短い時間だけ。舞台では詳しく言及されない設定だけど、不安と心細さで眠れないのかなぁ、と思ってしまう。
 歌詞の内容にアケチの苦悩が見える。難儀な性格してるんだよなぁ。禁断のマッチでシンジツを暴くには優しすぎるというか、普通の感性を持ちすぎてるというか。おとぎの世界に染まりすぎないように、必死に普通の感性を持とうとしているようにも見えるけど。それを含めて見世物としては、より楽しめるのかもしれない。

 アケチを惑わす「一筋の光」は一体何を指してるのか、第三審以降で明かされるのか……。

 おとぎの世界の住人がゲンジツ世界の食べ物を食べると大変なことになる。クリスピークリームドーナツを食べるメロディちゃんはやっぱり純粋なおとぎの世界の住人ではないし、ピートもそう。まぁ、ピートはその必要すらなかったわけだけど。
 ここで本編終了とか引きが強すぎる。乾いた笑いを響かせて去るルータスも気になりすぎる。

『おとぎの夜の夢』
 本編終了時の不穏さとはうって変わって爽やか~である。なんだろ、洋画でたまに見るスタッフロール中のバックステージ、NG集っていう感じがする。ただただ楽しい。裁判が終わった後って、相当夜も深いはずなんだけど、この曲聴くとすごい穏やかな気持ちで眠れそうな気分になる。
 アベルくんがフェイクガンガン入れてるのめっちゃ良きです。カラオケで無駄にフェイク入れるマンになってしまう。
 ねむねむのところみんな可愛いので円盤でたら全員分定点するって決めてる。ていうか、今後の作品では是非全景映像の特典化を検討していただきたい。あと、ブルレイでくれ。金なら出す。

□気になったことについて考えてみる

考えてはいるけど、結論が出ているわけではありません。
考察というより、疑問点の投げっぱなし。

◆アケチ様にチョコレートを贈った「A」という人物はいったい誰なのか。

 そもそも、「A」のイニシャルを持つ人物って?アケチ、アベル、赤ずきん……いや、赤ずきんがイニシャルAは無理があるな?赤ずきんの英題は「Little Red Riding Hood」だって。掠りもしてねぇ。
 自分自身を除外して残るはアベル。彼が袖の下としてチョコレートを送ったのだとしたら。それはルータスの指示によるものだと思うけど、劇中で回収されなかったって考えると可能性は低いか。とはいえ、アベル単体で考えると無しだけど、ルータスが噛むことで完全に無しと言い切れないのが……。

 さて、ここで突飛な発想をしてみます。「A」の正体”ハンス・クリスチャン・アンデルセン”説。いや、分かってる妄想が過ぎるってことは。
 アンデルセン童話って、マッチ売りの少女、人魚姫、裸の王様と作中で触れられたことはあるけど、裁判には絡んでない。一口におとぎ話といっても調べてみるとイソップ、グリム、アンデルセン、その他地域に根付くものと、体系があるんだよね。有名作品をいくつかリストアップしてみた。

◎イソップ寓話

北風と太陽、蟻とキリギリス、ウサギとカメ、王様の耳はロバの耳、すっぱい葡萄

◎グリム童話

ラプンツェル、赤ずきん、ハーメルンの笛吹き男、ヘンゼルとグレーテル、シンデレラ、ブレーメンの音楽隊、いばら姫、白雪姫、オオカミと七匹の子ヤギ

◎アンデルセン童話

マッチ売りの少女、人魚姫、裸の王様、親指姫、みにくいアヒルの子、赤い靴、雪の女王

◎その他

ジャックと豆の木(イギリスの童話)

 各体系の母数の問題もあるけど、アンデルセン童話って出し惜しまれてる感じない?気のせい?気のせいですかね。
 こう、おとぎの世界では”マッチ売りの少女”が所属するアンデルセン童話だけ格が違う、とか。”組織”だったり、”上”の中枢にいるのはその辺の人物、もしくはその人物の名を役職として与えられた人物だったりとかしない?なんかそういう漫画読んだことあるな……パンドラハーツか。
 おとぎ体系での派閥争い始まったら、それはそれでキナ臭くて好き。 

 グリム童話には「12人の兄弟」ってお話があるらしい。小説版でドローが言ってる「弟が13人」に似てるけど当てはまらないんだよな、としょんぼり。そもそも「13」なんて、いくらでも意味の持たせようがあるし、あんま真に受けない方がいいかもしれない。
 私は見逃したんだけど、メロディちゃんの”おとぎっぴ”で親指姫の話が出たとか?あれ、幻覚かな。そんな感じのツイート見た気がするけど、今見たら見つからないから幻覚だったかもしれない。

 あと、調べてて思ったけど、イソップ寓話って、動物がらみの作品が多いね。関係あるのかは知らないけど。

◆世界の移動と食べ物

 まず、前説でゲンジツ世界の物(クリスピークリームドーナツ、サーティワンアイスクリーム、ペヤング)を食べるメロディ。幻火の館を訪れる前にマウントレーニアを飲むピート。
 ピートの言では、あっちの世界(おとぎの世界)に行くためには決められたものを食べなければならず、こっちに戻る時もなにか飲み食いする必要があるのだとか。メロディもどこかの回の前説で「これを食べておとぎの世界に行きます」と言ってたので、演者間では食べ物についての認識の共有はされているはず。

 食べ物を食べて自身の所属世界が変化するっていうので一番に思い浮かぶのは、古事記に出てくる”黄泉戸喫”。オカルト、ホラー履修者からすると一般常識的な「死者の国の食べ物を食べてしまうと、死者の国の者になってしまう」というやつ。あと、そこから派生した異世界の物を口にすると戻ってこられなくなるという発想。
 ちなみに調べてたら、ギリシャ神話にも”ペルセポネの冥界下り”っていう似たような話があるようなので、死者の国の食べ物を生者が口にすべきではないという考えは割と広く世界に根付いているのかも。歴史上の人物が登場しているおとぎの世界は、考え方によっては死者の国とも言える?無理あるか。
 ゲンジツ世界との双方向の移動に際して飲み食いが必要とされるのは本来の”黄泉戸喫”とは違うといえば違うので、そこから着想を得てるくらいで、実際のシステムはどうなってるのかわからないなぁ。

 世界の移動と食べ物は、第二審まででこんな感じ。第一審については見逃してるのもあるかもしれない。

◎おとぎの世界→ゲンジツ

赤ずきん…リングシュー
ドロー…リングシュー

◎ゲンジツ→おとぎの世界

メロディ…クリスピークリームドーナツ、サーティワンアイスクリーム、ペヤング

(ピート…マウントレーニア)

 どちら向きの移動に際してもゲンジツの食べ物食べてるのがポイントなんだよな。前者は納得できるんだけど、後者はちょっと引っ掛かる。反転させて、おとぎの世界の食べ物食べなきゃダメ―って言うなら、すんなり納得するんだけども。
 逆にさ、完全におとぎの世界の住人になってしまわないように、ゲンジツの物を食べてからおとぎの世界に入ってる説。赤ずきんとドローはゲンジツの住人になるためにゲンジツの食べ物を、メロディちゃんはおとぎの世界の完全な住人にならないためにゲンジツの食べ物を。配信でも定期的にゲンジツの食べ物食べてもんね。君だけプリン。

 そういえば、アケチは第一審でジュードの作ったハンバーグを頑なに食べたがらなかったよね。あの嫌がりようだと、いまだに食べたことが無いんだろうか。
 だとしたら、おとぎの世界のチョコレートはどうなのか?劇中の序盤に食べてたチョコはたぶん、おとぎの世界の物だよね?それすらもミスリードってことないよね……?実はゲンジツ世界の物を食べても特に何の影響もなくて、ラストの引きは盛大な詐欺みたいな。やばい、何も信じられなくなってきた。
 ちなみに、第一審小説版でアケチはジュードの淹れた紅茶を美味いと思って飲んでる。警戒しているのはハンバーグだけなのか。
 アケチの言う「心まで獣になりたくない」ってつまりどういうことなんだってばよ。明智光秀が菜食主義者だったとかって話あったっけ。そりゃ時代背景的に今ほど肉は食べてないだろうけども。……調べたら、粽が好きだった説があるらしい。うん、関係なさそう。

◆ゲンジツ世界とおとぎの世界の関係性

 おとぎの世界にはどの程度ゲンジツの情報が入ってきているのか。メロディと同じようにおとぎの世界とゲンジツ世界を往来する人物はどの程度いるのか。”十字軍”のくだりを考えると、無許可の世界の移動は原則禁止っぽいし、こっちはそう多くないんだろうな。ピートとメロディが特殊なだけで。
 ピートには”笛”があるけど、メロディちゃんは??音が関係してるのか??わからん。教えてメロディちゃん。

 で、ゲンジツとおとぎの世界の情報の流れについて。
 おとぎ話の登場人物たちもゲンジツ世界の知識はあんまりなさそうだけど、存在は知ってるっていう感じだろうか。赤ずきんもアベルもゲンジツ世界の話が出てきても、そこまで驚いたりとかしてなかったと思うし。
 おとぎ話の登場人物以外のキャラクター達は、それぞれゲンジツ世界の知識量に結構差があるように見える。というか、アケチに知識がなさすぎるような気がする。”ペスト”は知っているが、”明治”は知らない、”十字軍”も知らない。ペストは一応明智光秀が存命の頃にはヨーロッパで猛威を振るっていたらしいので、人間時代から持っていた知識の可能性もゼロではない。十字軍は直近でも200年くらいズレてるから、まぁ知らなくても不思議はないか。

 ロブは”ペストマスク”の存在を知っていた。ロブが呂布だとするならば、人間時代の既存知識として知っているわけがない。ジュード、ルータスの”十字軍”も同じく。とはいえ、”マウントレーニア”は知らなそうなリアクションしてたしなぁ。
 結局のところ、本人の努力次第でゲンジツの情報を取得できるのでは、という無難なところに落ち着く。アケチはゲンジツ世界の情報から意図的に隔絶されている感じがする。
 
 ジュードがメロディに託したゲンジツ世界への扉を開く鍵、今回は使われなかったよね。”笛吹き男の笛”は持っているだけで世界の扉を開くことが出来るのか、それとも”笛吹き男”になった時点で世界の移動に制限がかからなくなるとか?

(DVD後追記:
 鍵普通に出てきてたわ。使われたのかどうかは何とも言えない。)
 
 メロディちゃんはアベルをシブヤに連れていくつもりにしてたけど、結局アベルは自らおとぎの世界を出ていったから次に降り立った世界はどこか分からないけど、このまま世界を渡っていくアベルくんの未来が気になる。スピンオフでくれ。
 千秋楽挨拶で「次はこの(ピートの)衣裳で出てきます」って廣野くん言ってたけど、展開的には役目を引き継いでるからマジで不可能ではないんだよな、たぶん。第5審くらいで帰ってきてくれ。

 それぞれが”シブヤ”とか”ロッポンギ”をどのように認識しているのかもここへきて気になってくる。あまりにも当たり前に出てくるから考え付かなかったけど、みんなの中でどうなってんの?メロディの口から出るゲンジツの街って程度の認識なんだろうか。
 アケチに限らずメロディ以外はゲンジツに行くことが出来ないわけだけど。もしかしたら、世界の境界に行くことすら出来ないのかもしれない。だから、ジュードはメロディに追放者の道案内をさせてる?

 となると、序盤でピートを迎えに来たロブ様。あれはどの辺りでの会話なんだ。結構、ギリギリの場所だったりする??えー、そうなるとよく分からん!
 逆に考えよう、ロブ様が特殊なのではなくてジュードが例外である、と。ベースの人物思うと、ジュードは看守であると同時に囚人でもある可能性が高い。つまり、館に縛られているのはジュードもアケチも同じということ。だから、追放者を送るときにメロディに道案内をさせている。しないのではなく、できないから?
 と、思って第一審見直したけど舞台版ではゲンジツへの扉、割と近いとこで開いてたわ。みんなで赤ずきんとドロー見送ってたわ。扉の鍵をメロディに渡したのはただ説明も含めたセリフをメロディに話してもらうためだったのかしら……。
 勝手に小説版が原作で一番情報抜けがないと思ってるから、ゲンジツ世界への扉は森を抜けた先にある前提で進めたくはある。

 第一審のセリフにある「この館と共にある」は比喩表現ではなく言葉通りでいいんだよね?館=ジュードとかっていうモンストロ展開ある?館の中がジュードの体内って割と……うん、ジュード推しとしてもさすがに反応しずらいな。むしろ、カルシファー的な感じか?

 そもそも、キャッスルトーチがあるのは実はおとぎの世界ではなく、狭間の世界である説もなくはないんじゃないか。ゲンジツと各おとぎの世界同士を繋ぐ曖昧な空間で、曖昧だからこそゲンジツの人間はトーチとして存在することになる、とか。この仮説で色々辻褄合わせようとすると、壮大な捏造量産しなきゃな気がするのでもうやめときましょう。

◆子供たちが避難した世界は?
→ピーターパンとか?

 つまりネバーランド……なんか、それはそれで大丈夫??いや、勝手に言ってるだけだけど。でも、子供だけって聞くと思い出す作品ではあるよね。ひねくれ人間なので、どうしても歪な世界だと感じてしまうけど。親とはぐれて年を取らなくなったロストボーイズって、ねぇ。
 あと、”子供だけ”で思い出すのは、ゼルダの伝説のコキリ族。こっちも調べてみるとネバーランドからのインスピレーションも混ざってるっぽい。時オカでは割とショッキングだよな、コキリ族。
 あと、トマトアドベンチャー。これはだいぶ闇が深いのでアレ。思い出しただけで、全然関係ない。

 大勢の人を別の世界にっていう展開は、市川春子さんの「パンドラにて」を思い出す。その点以外は全然類似点ないから思い出すだけ。市川春子さんの作品はぬるい地獄を感じるものが多くて、良い感じに首が締まるのでお薦めです。「虫と歌」とかはだいぶくるし、「宝石の国」は絶賛地獄なので、是非。

 脱線したけど、これはあんまり深く考えなくてもいいところだと思いたい。例えばネバーランドだったとしたら、いつかそこに降り立つであろうアベルのこと考えて心がギュッと痛くなっちゃうじゃんね。子供たちはきっと平和な世界で暮らしてるはずだよ……。

◆ピートの元ネタについて

 どっかで聞いたことあるような気がするけど神話とかそういうのに詳しくないのでわからない。感想のとこでも書いた気がするけど、世界を渡る笛ってありそうで見つかんないんだよなぁ。ただ普通にハーメルンの笛吹男単品が元ネタなのかもしれないし……。

 そして、全然関係ないけど碕さんが過去に舞台版”魔界王子”でジル・ド・レイやってたの思い出してウッってなった。大丈夫、きっと関係ないよ……。

◆天使の歌声とピートの聴覚について

 ネズミ、ネコ、イヌ、子供に聞こえる声……モスキート音?ロマンもへったくれもないけど、大人であるアケチにアベルの歌声が聞こえてなかったのも納得できるような。アベルの歌声が100%超音波っていうのはどうなんだ。ていうか、それは音域的に聞こえるかどうかの話であって、聞こえる=呼び寄せられるってわけじゃないか。それに大人やアケチには全く聞こえなかったっていう表現があったわけでもないしな。
 そうなると、もっと別の意味での”天使の歌声”なのかな。シンプルにおとぎ話の不思議な能力って感じで。うん、ロマンって大事だよね。何でもかんでもリアルな事象こじつける必要ないもんね。
 この歌声と笛吹男の笛を持ったアベルくん、本当の意味での”笛吹き男”になり得るよなぁ。強スキル重ね掛け感。

(DVD後追記:
 アケチにはやっぱり歌声は聞こえていないっぽい。そして、動物にのみ聞こえる声ではなく、特定の対象を惑わす歌声。その効果はアベルの精神状態に左右される。「HzのH」に惑わされたけど、別に音波的な意味はないのかも。「選ばれし高貴なものにしか聞こえない音」の方が重要だったか。高貴かどうかは置いておいて、聞こえる対象が選択されている。幼くて能力を使いこなせていないアベルはその対象を意識的には操作できていない模様。)

 ピートの聴覚については、間違いなく特殊。アケチよりも早くアベルの歌声に気づく、マッチの力で過去を垣間見ていたアケチの掛けた声が聞こえる。前者はちょっと人より耳がいいぐらいでも納得できるけど、後者はどう考えても尋常な聴覚ではない。マッチの見せる真実は、その炎が燃えて発生した煙が再現する映像のはずだから、声が届くわけないんだよな。”笛吹き男”は時間や次元の概念すら超越した存在だったりするのだろうか。

(DVD後追記:
 本編で思いっきりジュードが言ってましたね「時間や空間の概念を超越してる」って。記憶力の敗北。やっぱり彼はチートキャラですわ。)

 聴覚とはズレるけど、登場シーンのロブとの会話も真に受けると意味深。ロブには観客がトーチに見えているが、ピートには人に見えている。ロブの目が曇らされているのか、ピートの目が真実を見通しているのか。うーん、後者かなぁ。前者の主語を”Killer”に置き換えるなら両方正といえるのかも?いや、赤ずきんもアベルもトーチはトーチに見えてたんだっけ・・・。

 一見、そうは見えないけど相当なチートキャラだったのかな、ピートって。

◆「組織」、「上」とは

 そもそも同一の組織を表すのか、それとも別なのか。

 「組織」は所属してるメンバーが弁護士と検事だから、法務省的な検察的なイメージ。「組織」の上層であるらしい「耄碌ジジイ」。紀元前の人が言う「耄碌ジジイ」ってどんな年代の人物なのか想像つかない。おとぎの世界っていつの時代から存在してると仮定するのが正しいの……。

 第一審の小説版読むと「上」≒「マッチ売りの少女」なのかな。ただ、マッチ売りの少女単体を表す訳ではないような気もする。小説版の書きっぷりだとマッチ売りの少女は概念って言われても納得する。

◆マッチ売りの少女とは

 ジュードは彼女を恐れているみたいだけど、実際はどんな関係性なのか。ジュードも獣落ちである以上、禁固刑の真っ最中なんだろうけどシンプルにKillerと伽相手?それとも、ジュードの伽相手はまた別にいる?

 漠然とジュードの伽相手は彼女だと思い込んでたけど、改めて小説版読み直したら黒幕感はあれど断定できる要素はないな、と思い至る。あと、アケチの伽相手はジュードですよってミスリードされてる感覚凄いんだけど、これ私だけですかね。アケチも自分の伽相手をジュードだと思い込まされてたりしない??

 全ての獣落ちを管理してる人物が”マッチ売りの少女”であるという説。彼女の笑い声がきっかけでアケチは獣落ちしたように読めるし……。
 獣落ちの身体から剥がれた一部の行先は彼女の可能性が高いけど、そうなるとニワトリが先か卵が先か、みたいな話になる。罪を償った証としてそれを集めているのか、それを集めるために獣落ちさせて罪を償わせているのか。後者だと、割と怖いんですが。

 あと、当たり前といえば当たり前なんだけど、あの時”上”から聞こえた笑い声の主がマッチ売りの少女だとは明記されてないんだよな。それに、「ふふふ」、「無邪気で嬉しそうな声」だけだと本当に少女かどうかすら怪しい。
 これはメタだけど、この先女性キャストがキャスティングされるの可能性も低い気がするので、”マッチ売りの少女”は真の意味では少女ではないのかも。
 やっぱり、”役割”や”概念”か。

(DVD後追記:
 「おとぎの国の影の支配者」というからには、”表の支配者”ってのもいるのかもしれない。どういう意味で影の支配者してるのかはわからん。)

◆禁断のマッチについて

 真実を映し出すのは炎ではないのでは?って、みんな普通に分かってたのかもしれないけど、私は普通に炎が真実を映し出してると思い込んでた……。原作でマッチ売りの少女のマッチの炎が映し出すのは、少女の願望とか理想。それ考えると、あれ違うな?ってなるのにな。思い込み怖い。
 第一審の小説版、第二審では印象的に描かれたり演出されたりしてるけど、真実を見るシーンはアケチが煙たそうなんだよね。小説版では煙が情景を形作っていると明言されてる。偽りを燃やし尽くした”後”っていう分かりやすい表現が煙。確かにマッチとか蝋燭とかは、燃えてる時じゃなくて吹き消した後に煙が出るよな。

 よく見れば第一審の「禁断のマッチ」の歌詞でも、普通に歌われてる~!私は目も耳も節穴か~!!やっぱり、目で見た文章でしかまともに情報収集できないんだわ、私は……。

◆ブルーとルータスの元ネタについて

 いわゆる「ブルータス、お前もか」が元ネタなのはどっちか。第一審でのセリフを踏まえるとブルーの方の可能性が高い。史実では「息子よ、お前もか?」だったとか、言葉を残す暇なく死んだとか、いろいろ説はあるらしい。とはいえ、出来事と人物については事実だと思われる。

 「ブルータス、お前もか」のブルータス、つまりブルーはマルクス・ユニウス・ブルトゥス。
 カエサルの腹心で、カエサル暗殺に参与した裏切者の一人。「お前もか」とかいう言葉を掛けられる割に、いの一番に切り掛かった説がある、アグレッシブ元老議員。ちなみに、カエサルは父親同然の存在でむっちゃかわいがられてた。実はカエサルの落胤説もあるらしい。(母親の愛人がカエサルだったとか)

 ルータスは本人の名乗り上げを信じるならば、デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス。
 デキムスはカエサルの部下で、同じくカエサル暗殺に参与した。マルクスとは従兄弟同士。ちなみに、デキムスはカエサルの死後、彼の真意を知り、暗殺に参与したことを後悔したとか。

 はぇー、従兄弟。そのことをこの2人は覚えているんだろうか。アケチは間違いなく生前の記憶がないわけだけど、他の獣落ちのキャラクターもそうなんだろうか。だとしたら、生前の血縁、及び因縁とかは、おとぎの世界には持ち越してないのかな。持ち越してない割には相性悪そうだけど。
 ブルーがカエサルに可愛がられてたっていうのはなんか、勝手なイメージでぴったりな気がする。逆にルータスのあの性格で裏切りを後悔してた、と言われると違和感がある。

 ちなみに、ブルーとロブは生前の境遇が似てるんだなって、今更気づく。2人とも父親代わりの人物を裏切って殺している。まぁ、だからと言って、2人が幼馴染だったり親友だったりすることと関係があるのかはなんとも言えないところではあるけど。記憶ないならね。

◆ブルーの主人格について
→ブルーなのかグレンなのか。黄狐の人格は今後登場するのか。ブルーのキラーキアーヴェもあるのか

 人格の話をし始めると、思い出すのが大暮維人さんの「エア・ギア」。とある登場人物が多重人格なんだけど、完全に主人格ミスリードされた。一番出張ってたのが末っ子人格だったんだよね。
 ブルーも一見、ブルーが主人格に見えるけど果たして本当にそうなんだろうか?黄狐は間違いなく3人目だけど、ブルーと紅蓮はどちらが先?ここが引っ掛かるのは、第一審で判明した紅蓮がロブの伽相手であることと、そして第二審で登場した鍵が”紅蓮の鍵”だったことに起因してる。

 ジュード、紅蓮の例を見るに伽相手とKillerは兼任できるらしい。ジュードに関してはめちゃめちゃに疑ってる(後述)けども。というか、ジュード疑うなら紅蓮も疑うべきだろって思うじゃん?私も思う。でも、そこ疑うとブルー=紅蓮周り捻りすぎて訳分かんなくなるから、メタ的になしってことになりませんかね。

 で、ロブの伽相手が紅蓮だとして、それってブルーとイコールなの?ってとこですよね、気になるのって。第一審で伽相手としてロブに言葉を掛けたとき、鳴りを潜めていた紅蓮がわざわざ出てきたり、第二審でルータスが出したのは紅蓮の鍵だったり。あれ、ブルーどこ行った?ってなるわけで。ロブやルータスの口からは何度も「ブルー」って呼ばれてはいるけど、Killerとか伽相手とかのシステムの部分にはあんまり出てこないのが不自然に感じるんだよなぁ。自分がKillerであるという自覚はあるはずだけど。
 ブルーは紅蓮の人格が表に出てきてる時の記憶はないみたいなので、きっとロブの伽相手が紅蓮ってことも知らないんだろうなぁ。主従の契約が人格に左右されなかったとして、親友の伽相手が自分だと知ったらブルーはどんな気持ちになるのか。つれぇわ。

 ロブの伽相手としてのブルー=紅蓮も気になるし、Killerとしてのブルー=紅蓮も気になる。同じ人物が伽相手なのか、人格ごとに異なっているのか。ブルー=紅蓮周りの人物相関図ややこしすぎでは……?いや、だから私が言ってるだけなんだけど。大丈夫、KHよりマシ。ゼアノートが時空を超えて5人ぐらいいる状況よりマシ。
 現状、紅蓮の鍵しか登場してないわけだけど、この鍵は獣落ちの首輪の鍵のはずなので、獣落ちした瞬間の人格は紅蓮だったのかもしれない。
その1、第一人格が紅蓮で、獣落ちのショックでブルーの人格が生まれた。
その2、第一人格はブルーで、裁判に耐えかねて紅蓮の人格が生まれる。
その3、初めから3つの人格を宿していた。
 マルクス・ユニウス・ブルトゥスにはユニア・セクンダとユニア・テルティアという2人の異父姉妹がいた。そして、妹(確かテルティア)も兄、夫とともにカエサル暗殺に参与していた。何らかの理由でその妹たちの人格がブルーの中に宿っていたとしたら?黄狐の人格は幼い頃のブルーではなく、妹の一人だったとしたら?

(DVD後追記:
 ロブ様とブルー様であったの7歳の時でしたね。ロブは「第三の人格が出てきた」と言ったけど、それは新たに生まれた人格ということでいいのかな。結果的に組織の目論見通りになってしまったのか。。
 どうしてロブはブルーを「連れ出した」うえに「裏切った」のか。そもそも、新たな人格が生まれたのとロブの裏切りはどちらが先だったのか。ロブが裏切ったのは、ブルーなのか黄狐なのか。
 紅蓮がブルーの人格を抱いて眠ったってことは、紅蓮はブルーを守るための人格だった?何の弾みで、ロブの伽相手になったのかはわからないけども。ロブの伽相手=紅蓮ってことは、基本的にみんなが知ってる情報。ブルーが知っていたかどうかはまだ分からない。)

 と、ここまで考えていろんなものが破綻してきて考えるのをやめたくなってきる。。だって、ロブ様とブルー様は幼馴染なんでしょ?出会ったの8歳とかって言ってたよね?間違いなくアケチの獣落ちKiller契約の流れと違うじゃん。

◆ルータスの目的
→本当に解放されることが目的か、裁判後、出口を間違えたのはわざとか(館に探りを入れるため?)

 レポ部分でも書いた気がするけど、ルータスの目的はおそらく自分の鍵を手に入れることではない。ルータスの執着の対象としてはマッチ売りの少女、もしくはブルーだけど、当初の目的はどちらだったのか。やっぱりブルーかな。そうでなければ、わざわざ紅蓮の鍵を組織から持ち出したりしないもんな。
 生前のルータスはカエサル暗殺に参与しながらも後にそのことを後悔していた。その流れから、暗殺の首謀者の一人であるマルクス(ブルー)を逆恨みしていても不思議ではない。ブルーが組織に捕らえられてうんぬんかんぬんってところも、実はルータスの差し金だったりしない?行動原理が恨みだけかと言われると、そんな単純な話でいいのかって気分になるけども。なんか、嫉妬とか混ざってそうじゃん、知らんけど。

 禁断のマッチの存在は第一審時点でロブもブルーも知ってたし、あの世界では有名なんだろうと思ってたけど、今回のルータスのリアクションだと都市伝説的なものなのかな。そこに関連するマッチ売りの少女もそれに近しい扱いか。
 なんだろう、彼女を満足させれば願いを叶えてもらえるとか、死者をよみがえらせることが出来るとか、過去を変えることが出来るとか。ありそうだよね。原作のマッチは少女の夢や願いの幻影を映すものだし、禁断のマッチは実際に過去を見ることが出来るわけだし。ルータスの生前の後悔を考えると、その後悔を晴らすためにマッチ売りの少女の存在に食いついてるっていうのは結構しっくりくる。

 出口間違えたのはわざとですよね。ジュードからチョコレートを掏るための行動。そのチョコレートをアケチに渡すまでの一連の行動の意味はまだ分かんないな。アケチの存在が煩わしかったのか、目的への手段でしかないのか。
 マッチ売りの少女とつながりを作るためにこの手段をとったのだとしたら、キングダムハーツUxの予知者の発想と似てるなぁって。キングダムハーツ出現させればマスターオブマスター帰ってくるハズっていうやつ。予知者っていうか、xBCのグウラ。何かを起こせばバックにおるやつ出てくるやろ的な発想。直接マッチ売りの少女が出てこなくても、ジュードに対しての揺さぶりにもなるしね。

 この行動のきっかけはマッチ売りの少女の実在を知ったことによる行き当たりばったりなのかな……そう思うとちょっとかわいくはある。

(DVD後追記:
 ……ルータスって紅蓮の鍵を”組織”からくすねて来たんだよね??もしかして、違ったりする?ロブと紅蓮みたいに、近しい距離感で伽の契約が成立してるの見ると、紅蓮の伽相手は実はルータスだったのではないかと勘繰ったりしちゃう。いや、ロブルータスの鍵が組織預かりだったことを考えると、紅蓮の鍵もそうだと考えるのが自然か。
 そうであったとしてもなかったとしても、ルータスが手袋の中に鍵を忍ばせてまで文字通り肌身離さず紅蓮の鍵を持っていた理由は気になるところ。ブルーへの執着だけか、他にも何か意味があるのか。)

◆獣落ちについて
→Killerの仕組み、ルータスは何なのか

 小説版から読み解くに、獣落ちの順序としては、「判決→笑い声→獣化→首輪の施錠→暗転」。そのトリガーについては、判決か笑い声かどちらとも言えない。人を獣落ちさせる能力を持っているのが、裁判官なのか、もしくは裁判システムなのか、”上”から聞こえてきた笑い声の主なのか。とはいえ、裁判で有罪判決を受けたことと、獣落ちが無関係とは考えられないかなぁ。

(DVD後追記:
 「獣落ち⇔Killer」かどうかはまだよく分からん。「Killer⇒獣落ち」は真っぽいけど、「獣落ち⇒Killer」は果たして??Killerではない獣落ちは存在するのか。)

 他の獣落ちについてはだいぶ情報が少ない。そもそも、ルータスに至っては何の属性かすらわかっていない。ブルーとの関係性と関連付けるなら、白い狐とかだろうか。想像力乏しすぎて、捻りの”ひ”の字もない。
 第一審小説版では背中の針を逆立てるジュードやキツネ由来の切れ長な目を持つブルー、などの表現がところどころで用いられているけど、舞台版ではほぼ省かれている。グレンがロブの羽引っこ抜くところくらいしか思い当たらない。第二審では獣姿を連想させるようなセリフがいくつか出てきたけど、ロブとブルーのことくらい。あと、ハリネズミとネズミは違う!ってところか。

 獣落ちした人間の変化として、身体の変化はわかりやすいけど「人の心が失われていく」というのはどんな状態なのか。マッチの作用で人の身体に戻った時には、”心”も人に戻るのだろうか。マッチの使用前後でアケチの言動や人格に大きな違いはあったかと言われるとちょっと思い当たらない。
 ただ、最初は裁判を渋っていても、徐々に事件にのめり込んでいく姿は印象的かもしれない。でも、それはジュードに脅されたり、舞台の盛り上がりもあるし、と言われればそうなんですよねって感じだけども。

 ”人の心”を失う、と言えば山月記を思い出すなぁ。ということで、青空文庫で読み直してきました。こんな面白い話だったか、これ。中学校ぶりに読み直したけど、いろいろ思うところがある。個人的に。
 作中で虎になった李徴は、自身の虎の姿を”尊大な羞恥心”と表わしていた。人間だった時の自身に宿っていた歪な感情が形を持ったのが”虎”だったという感じだと思う。李徴と同じようにおとぎ裁判の獣落ち達も、何かしら元になった感情があるのではないか。ライオンであれば”怠惰で傲慢”、ハリネズミは”警戒心が強く臆病”、トリ(クジャク?)は”華美で尊大”、キツネは”高飛車で賢しい”とか。イメージ先行で敢えて悪い方の言葉ばっかり並べてみたけど、まぁ、それっぽくはなる。実際にその生物がどうであるかはさておいて欲しい。そして、ハリネズミだけはだいぶキャラの性格から離れているのは贔屓目だと思って欲しい。

 李徴は”虎”の姿になって以降、徐々に”人の心”を失う時間が長くなっていく。”人の心”がない間は、虎の本能のままに「語るに忍びない」程の事をしている。書き方的に間もなく李徴は”虎”からただの虎になるんだと思われる。獣落ち達にも同じようなことが起こっているのではないか。
 おとぎ裁判では、昼の時間の話は出てこない。その昼の時間は獣として過ごしているのだとしたら?だって、アケチ様、夜眠れないなら昼間眠ればいいのにね、って思うじゃん。それを許されない何かがあるのかなって勘繰るじゃん!ライオン夜行性だけど!
 伽相手を満足させるというミッションをクリアできなければ、いずれ完全な獣になってしまうのかもしれない。
 
 アケチが深めの思考に落ち始めるときに毎度タイミング良くジュードからの脅しが入るわけだけど、これは狙っているのかいないのか。発破かけるタイミングの見極めが適切。アケチの思考が乗ってきたタイミングでブチ切れてる感。
 ジュードとアケチが事件のミスリードに気づくタイミングがほぼ同じなのか、たまたま舞台上から人が減るタイミングだから、アケチの挙動が目に入りやすくてそう思うというだけか。ジュードは「この裁判つまんね」って思ってるだけの可能性もあるけども。

 ”心”、”心”言いすぎて、KHの話してたんだっけって気分になる。”光”と”闇”の話もすれば完璧だね。何でもかんでも疑って掛かっちゃうの、割とKHのせいだと思う。
 あと、色々考えてく上でドローの存在ってすごく重要なんじゃないかと思い始める。ドローの罪は?伽相手は?属性は?気になることいっぱい、通りすがりの王子。

◆キラーキアーヴェの詳細

 舞台では第二審から存在が言及された”鍵”。小説版を読むと、「プロロゴス」で既に登場している。鍵の役割は獣落ちしたKillerを御することだと思われる。ただ、その鍵が獣落ちにどんな風に影響を与えるのかは現時点では描写はない。それを管理しているのも、必ずしも伽相手というわけではなさそうだしな……。
 今回登場した鍵は4本。ロブの緑の鍵、ルータスの橙の鍵、紅蓮の赤の鍵、そしてアケチの紫の鍵。鍵がKillerを縛るアイテムであることは分かってるんだけど、その鍵から解放されることとKillerから解放されることは、また別問題かな?その辺は第二審でも登場人物達にとっては暗黙の了解ってな感じで明言されなかったよね……たぶん。
 キャラクター的にはジュード、第一審のドローにも鍵はある(あった)んだろうけど、何色なのかな。

 鍵から解放されること=獣落ちにとって良いこと、というのも疑わしいと思っている。獣落ちを制御するだけでなく、完全な獣化を抑制するためのアイテムである可能性もあるわけで……孫悟空の緊箍児みたいな。原典の孫悟空が、緊箍児がなくて理性を失うのかどうかまではわかりませんけども。最遊記の方のイメージかも。悟空の緊箍児とか、八戒のピアスとか。
 紅蓮の鍵を手にしたロブが、第三審以降どんな行動をとるのか、私気になります。

(DVD後追記:
 疑うまでもなく、メロディちゃんが「Killerから解放される。自由になれる。」って言ってましたね。まいっちんぐ。
 「負けた方が相手のKiller、下僕になるってことか」鍵さえあれば、相手をKillerとして従えることが出来る?それとも、Killerの所有権の移譲も含めた比喩表現だったのか。)

◆アケチの伽相手について、「鍵を預かる者がカギ」とは

 一部内容が被るんですけど、ジュードはアケチの伽相手ではない可能性。みんな思ってるだろうけど。
 前作含め、アケチは一度も伽相手を「ジュード」や「あなた」とは言っていないんですよ。「我主、我伽相手=ジュード」を明言してなかった、はず。演技上は目の前にジュードがいて、それに傅いてるけども。逆に、ジュードはアケチに「主君である俺」と明言している。
 ここの演出が意図的なのかそうでないのか。いや、意図的だと思うんだけど。たまたま両公演とも、明言しないセリフ回しになったとは考えづらくない?思わせぶりすぎて永遠このシーンのこと考えちゃうんですけど。

◎ジュードが本当にアケチの伽相手である

 さらっと流した時に入ってくるのは、まずこっち。
 そうなると、アケチがジュードを”主”と呼ばない理由が何なのか気になる。ただ単に、ジュードへの反発心からか。主従逆転シーンでも、アケチはジュードに従順なわけではないし。最終的には従っているけども。
 それとも、「え、あの演出でそこ疑う?あの演技で納得するでしょ?明言するまでもなくない??」ってオチもなくはない。つまり、私が勘繰りすぎ。しょうがないよ、すべての物語は疑ってかかれってばっちゃが言ってたから。(「狂い月」とか「烏に単衣は似合わない」とかで割と酷い目に合った)
 
◎ジュードはアケチの伽相手ではない

 第一審のDVDを何度か見直してて、「ん?」ってなってから疑ってた説。第二審ルータスの「鍵を預かる者」発言、さらに小説版とどんどん疑惑が広がっている。そして、第二審DVD発売イベントで、さらに濃厚になってきた感じがある。
 こちらが真実だとしたら、それを果たして当事者2人は知っているのかという。これは前者でも同様に考えるべき可能性だけども。

①アケチ/ジュード=知らない/知らない
→言った言わないの矛盾は、あくまで舞台ゆえのメタで、アケチも普通にジュードのことを伽相手だと思っている。

②アケチ/ジュード=知らない/知っている
→ジュードが敢えて明言することで、アケチおよび観客をミスリードしている。①と同じく、アケチが明言しないのはメタ。

③アケチ/ジュード=知っている/知らない
→主従どころか、主人公交代案件。なにそれ怖い。

④アケチ/ジュード=知っている/知っている
→正直ないと思う。わざわざ舞台上で矛盾させるメリットがない。メタ的に。

 この説を真とするならば、②あたりかなってずっと思ってたけど、DVD発売イベントでの大和兄さんの発言から、①の可能性も結構高いのでは?と考えてみたり。イベントでのやり取りについては、この記事の最後にレポおいてるので、気になる方はご一読ください。

 とはいえ、流石に主従が再逆転することはないかなぁ、と思います。主従関係が自体が消滅する可能性はあると思うけど。ジュードは自身の罪を償う一環としてアケチの本当の伽相手の代理をしている(ジュードの伽相手≠アケチの伽相手)とか、ジュードの伽相手=アケチの伽相手とか、そんなん。師弟じゃなくて、兄弟弟子だった的な。……例えが悪くて緊張感なくなったわ。

 あと、これは今回の話じゃないんだけど、第一審の逆転シーンでの「お前の伽相手は一体誰だ?のう、アケチ」っていうジュードのセリフは初見の時からちょっと気になってる。この時は現地行ってないから分からないんですけど、ジュード様は毎回「のう」って呼びかけてたんです??収録回で東拓海が噛んだわけではなく??
 別にジュード様って古風な言葉遣いをされる方じゃないじゃないですか。逆転シーンでは、いつもより堅めのしゃべり方してるけどさ。気になりません?完全に先入観なんですけど、織田信長みがあって、あれジュードの正体結局誰なん??ってなる。

 なんにせよ小説版の「ジュードは想像を絶するような裏の顔を持っていた」のフラグが不穏すぎて、ジュードファンとしては不安で仕方ない。

◆ジュードの特殊能力について

 激昂してルータスに掴みかかったロブを止めたのはジュードの能力だったと思うんですけど、あれは何に由来した力なんですかね。現時点で獣落ちは獣化することと、同族を使役できること以外に特殊能力があるとは提示されてなかったはず。
 アケチがガベルを振るうと結界が形成されるっていうのは、屋敷、およびガベルが持つ能力だと思うし、ロブが鳥を操れるっぽいのはトリ属性由来の能力だと思う。
 あの時ジュードは得物も道具も持っていなかったし、ハリネズミから”人を操る”、もしくは”サイコキネシス”的な能力を連想するのもなかなかに無理がある。どこからその能力得たのか教えていただけませんかね、ジュード様。

 能力を使った後のジュードの仕草と、アケチの反応も気になってたり。
 ジュードは能力を発動して、ロブの身体を引き戻した後、ロブを操った腕を隠すように後ろを向いてしまう。その後は、懐に仕舞った懐中時計が鳴るまで、後ろを向いたままうつむいている。時計が鳴ってからはいつも通りの剽軽なジュード様に戻ってる。後ろ向いてるのも隠してるんじゃなくて、裁判がつまんなくてブチ切れてるだけ説もあるけど。
 アケチはアケチで、すごく驚いた表情をしていた。見間違いでなければ、能力を使ったジュードを見て驚いてたんだよな。ロブが引き戻された瞬間に目を見開いて、その後奥にいるジュードに驚愕の目を向けている。場が一瞬荒れたことに対する瞬間的な驚きではなく、しっかり思考を通した驚き。アケチはジュードの能力を初めて見たんじゃないだろうか。なんなら能力を持っていることも知らなかった?

 第二審ではこの辺のことは一切言及されないんだけど、伏線の一つなんだろうなぁ。これが回収されるのは果たしていつになるのか。

(DVD後追記:
 『伽とケモノ』の曲中の仕草はこの能力使ってるっぽい。『禁断のマッチ』では割と物理だった気がするけど、これは演出が変わった影響なのか。
 アケチに対してこの能力使ってても「これが伽相手がKillerを従えるための力か」ぐらいで納得するんだけど、今回はこの力をロブに使っていたのが怪しいポイント。ジュードは間違いなくロブの伽相手ではない。
 2つ考えてみる。①この能力はKillerとか伽相手とかに依らない、ジュード独自の特殊能力である。②この能力は誰かしらからジュードに委譲されたものである。①の場合はここで論じる余地はないので、割愛。②の場合、”誰かしら”に該当するのは”上”、”マッチ売りの少女”などのKillerを統括する立場の者、とかどうでしょう?「鍵を預かる者が鍵」に繋がりませんか?だめ?)

◆キス魔ジュード様

 知らない人は知らない。観た人は相当動揺したであろう、ジュードの日替わりアドリブネタなんですけど。流石に、流石にこれは東拓海くん狙ってないと思いたい。
 新約聖書には「ユダの接吻」という話があるらしいのです。キリストを裏切ったユダが、キリスト逮捕のために乗り込んだ集団に、誰がキリストなのかをはっきりと示すためにキスをしたというのです。
 聖書には詳しくないんですけど、流石にこの文言見つけたときはちょっと飛び上がった。偶然だよな?偶然だと言って?あんな、コメディシーンでがっつり設定持ってくるの??さりげなすぎてヤバいな??ちょっとその辺詳しく聞かせてほしい、東拓海くん。

◆ジュードの衣裳について
→鍵、錠前がたくさんついてるのが気になる

 第一審からそうだったけど、第二審ではイヤーフックの錠前も追加されてて更に意味深。
 アケチが言うようにジュードがただの看守だったなら鍵をいっぱい持ってても違和感はないんだけど、錠前も付いてるとなると、やっぱりなんかあるよなーって思ってしまう。その錠によってジュードは何を封じられているのか?
 アケチの首輪(舞台では省かれてる)みたいに、Killerはどこかしらに自由を封じるものを身に着けてると思うから、ジュードの鎖や錠が付いてるのは分かるといえば分かるんだけどさ。その数の多さよな……圧倒的に大罪人じゃない?

 ちなみにこれは考察でも何でもないんですけど、あの上着の下サスペンダーしてんですよね。伽とケモノの時とか本当の真実のシーンの足踏みの時とかにチラ見えしてて最高だなって。

(DVD後追記:
 ジュード推しの人は絶対メイキング見て。叫びながら机におでこ打ちつける羽目になるので絶対見て。)

◆プリズントーチの意味
→幻火の監獄。真の意味は

 初見時の疑問として挙げてたけど、別にこれ第一審でアケチが言ってる通りでいいよね。ただ、囚人はアケチだけじゃなく、ジュードも含まれているのでは?っていうのと、何故この2人だけなのかっていう疑問は残る。いろいろ調べてると、ロブたちの裏切りの方がだいぶアレな気がしてくるんだけど。ちなみに発言したのはルータスだけど、ブルーやロブもこのことは知っているのか。

 ジュードはトーチが屋敷を守っていると言ってたし、陪審員的振る舞いの他にも役割がありそう。アケチは監視してるんだろって言ってたけど、その辺どうなんだろ。それこそ、トーチが看守としての役割を担っている感じか。
 ジュードは特にトーチ達のことを楽しませようとしてる節があるのも、気になるところではある。「トーチ=伽相手」ではないと思うけど、トーチが喜ぶことが巡り巡ってジュードの伽相手を満足させるのだろうか。

まぁ、メタ的なこと言うと観に来る人がいてこその舞台、エンタメっていう側面もあるといえばあるけども。

(DVD後追記:
 「裁判長は最も深い罪を犯した」アケチ以前の裁判長=ジュード説を少し推してるんですがどうでしょうね。伽を全うしたと思ってたのに、上層部にまんまとハメられて永遠に看守の真似事させられてる可哀そうなジュード様とかいますか?)

◆アケチの記憶について
→偽りを焼き尽くす灯火は美しかったか。というジュードのセリフも気になる。

 これは単純に炎を恐れるアケチを、第一審で禁断のマッチを擦った時の話題を出して煽ってるだけなのかな。
 それとも、アケチの生前の裏切りを揶揄してるのか。裏切りは自身に正義があると信じた上で、対象者を”偽”であると断罪するもの。明智光秀が織田信長を裏切った理由には諸説あるけれど、信長がそこに居ることが光秀にとって”偽り”の世界だったのかもしれない。その世界を壊したのが自らが放った”炎”だった。なんかもうここまでくると言葉遊びみたいだな。

 で、ここからどうやってアケチは炎を恐れることになったのか。一番トラウマになりそうなのは死に際の記憶だけど、明智光秀の死に炎はほぼ絡んでいないから、やっぱり本能寺の炎が原因か。火攻めに合ったのならそれで納得だけど、光秀は攻め込んだ側だからなぁ。光秀も裏切りを後悔していて、本能寺を炎が包む光景から目を背けたいのかもしれない。

◆人魚姫も重要ワード?
→マッチ売りの少女も前作でグレンが名前を出していた

 そもそも、マッチ売りの少女は作品の基盤に組み込まれているので、まともな比較対象になっていないという、初見時レポにおける重大な欠陥。ちなみに人魚姫の話はドロー周りでも登場してたっけ。

 若手俳優中心の舞台あるあるだと思うんだけど、女性キャストさんが配役されること少ないじゃないですか。もちろん全くないってわけじゃないわけじゃないし、それが良いとか悪いとかじゃないんだけど、ことおとぎ裁判においては取り扱える童話に縛りが入っちゃうなぁ、とは思う。実は男の子でしたパターンと、女性人格持ちが既に出てきてしまってるからなぁ。……紅蓮って女性人格でいいんだよね?もしかしてオネェ人格?
 あ、原告と被告を当事者じゃ無くせばいいのか。人魚姫の父親が王子を訴えてもいいわけで。というか、本来の人魚姫って人魚姫消えてんだもんな。赤ずきん同様に舞台として取り上げるまでもなく、裁判沙汰になってそうではある。

 まぁ、マグダラシリーズよろしく男性がガチンコで女性役やってもいいんだけどさ。マリアさん、グレイス、セシル、アンナ、クララ、エスメラルダ、ヴェロニカ……あれはすごい作品だったし、何の違和感もなく女性だったんだよ。だって、津田健次郎がドレス着て踊ってるんですよ??すごない??セシルの眼帯美少女具合とかさぁ!ロージーはだいぶ骨太なおなごだったけど。……って、書いた時点でメロディちゃんの存在を思い出す。嘘だろ、普通にその事実忘れてたじゃん??ていうか、ラプンツェルもそうじゃん。ラプンツェ~ル♪髪の毛降ろしてぇ~っ!!

□DVD発売記念イベント(第1部)レポ

※安定のひがしたくみしか見ていない
※ほぼ自分用メモ
※会話はかなり作文です。雰囲気でどうぞ

◆出演者様

吉井敏久さん(プロデューサーさん)
古谷大和さん
東拓海さん
ロッキン=ヨーコさん

◆メモ

白い襟付きのシャツ、ゆるめ。
カーキのパンツ、足首見える。
足首高め、そこ厚めのゴツくて白いスニーカー。バッシュぽい。
髪くるくるセンターパート可愛い。
コロナ期間で痩せた?めっちゃ体薄くなってた。ハイキューの稽古で鍛えてた筋肉が落ちたのかな?
入ってきた時、ジャッジッピを抱えてて可愛くて死ぬ。(私が)
あ、東拓海くんの話です。

東「本物のアケチです」
古谷「……偽物のアケチです」
ちょっと、待ってくれ。第一声で参加者を置いていかないで。
東「ほら、髪型がアケチじゃないですか」
古谷「え?」
東「ホラ、真ん中で分けてボサボサ~って」
古谷「おま、お前!そんな風に思ってたのか!」
たぶん、自粛明けでアクセル踏み込み過ぎてる東拓海。

東「だってこれ(ジャッジッピ)持ってるし!本物じゃないとこんなん持ってないでしょ!」
古谷「それどうしたんだよ」
東「本物にもらった……」
古谷「本物別にいるんじゃねーかよw」
この後、ジャッジッピを大和さんに渡す。

古谷「会場もいつもと違う感じでね、フィルムがあったりとか、皆様ソーシャルディスタンスだったりとか」
東「そうですね……(片手間に返事をしながら、フィルムの端から客席の方に目をやる)」
古谷「そっち行っちゃダメだからな。今、動線確認したろ?ダメだからな?」
会場「www」

吉井「皆さんも少しだけ静かに楽しんでいただいて、ね」
ロッキン「あ、じゃあ静かに、メロディメロディかしこまり、ってやってもらえますか?
メロディメロディかしこまり♪」
古谷「ほんとに静かにやってるw公演ではあんなにうるさかったのに」
会場「www」

吉井「イベントとか人前に出るのも久しぶりですよね」
古谷「俺なんか、昨日(チャー研イベ)まで生きてんのか!?って思われてたと思います」
東「ほんとに久しぶりで、なんかもうすでに楽しくて妙にテンションが上がってます」
会場「www」

とにかく、じっと座ってられない東拓海。
座り方が本当に雑で、リラックスしてる感がある。
座ってるって言うか腰乗っけてるだけって感じで、リアクションする度に立ったり座ったり忙しない。
終始テンションが高い。
ニッコニコしてる。
台があるからか天井が低いからか、白シャツだからなのか、蛍光灯がすごい反射して輝いている。もはや、発光していた。
脚が余ってる。
足首の絶対領域!!
時々、マイク入らなくて地声がそのまま聞こえてくる。
声が大きい。
動きがうるさい。
やっぱり、だっはっは笑い。
おとぎカンパニーでのホーム感最高だなって思いました。

椅子が高いヨーコちゃん。椅子の高さを下げるのに一苦労。
ロッキン「え、どうやってやるの?あ、下がった!」
吉井「下がったけどみんなと同じ高さっていう」
古谷「座高かな」
ロッキン「ひっどーい!でも、確かにそんなに・・・」

吉井「コロナ期間中何してました?」
東「ソーシャルディスタンス!」
古谷「いや、確かにそうだけども。え、家族とも?」
東「心のソーシャルディスタンス」
古谷「普通逆じゃね?」
東「あのご飯の時とか、距離取れないからせめて心の距離を……」
古谷「そっけなくすんの?」
東「(頷く)」
会場「www」

東「自粛期間中、絵を描いてたんですよ」
古谷「絵を?」
東「で、おとぎ裁判の絵とかいいなぁって……」
古谷「え、描くの?」
東「いや、描くとは言ってないです!」
古谷「てか、どんな絵描くの?油絵とか?」
東「いや、そんな普通の……」
ロッキン「お茶会の時にゲームで描いていただきましたけど、前衛的な絵をお描きになる」
古谷「あー、描いてた!あんま上手くないよね?」
東「上手いとは言ってないですよ!」
大和兄さん容赦ない…w

古谷「おとぎ裁判で描くなら、何描くの?」
東「マンガ的な…」
古谷「マンガ!?」
東「よ、4コマとか」
古谷「内容は?このキャラの日常~とかそういう?」
東「そうですそうです、アナザーストーリー的な。メロディの恋物語とか…」
ロッキン「笛ピーいるのに!?」
古谷「そんな恋多き女なの?」
東「森の中で賊に会ったり……」
古谷「賊!?」
ロッキン「笛ピー差し置いて!?」
東「いや、アナザーストーリーなんで!」
古谷「そうだよ、過去の話かもしれないよ?」
ロッキン「あ、あぁ、過去の話……え、でも森の賊?」
古谷「いや、でもイケメンの森の賊だったら、メロディもさぁ」
ロッキン「あの、森の賊ってやめない?どうしてもこれ(バイクに乗る仕草)出てきちゃう」
会場「www」
東「オオカミ連れてるかもしれない」
ロッキン「オオカミに乗ってる、暴オオカミ族?」
古谷「オオカミに乗ってるってことはメロディの半分ぐらいの大きさかな??」
提供される話題がカオスなら、そこからの流れもカオス。

東「自粛前に依頼があれば描いたのになーって」
会場「www」
謎のドヤ顔。
最近よくやるこのネタの落とし方好き。

吉井「いいんじゃないの。描いて冬コミとかで出せば?まだ間に合うよね?夏コミは中止決まっちゃったけど、冬コミはまだ分かんないよね?」
ロッキン「えー、良いな―!行きたい!」
吉井「行ったことない?」
ロッキン「ないです!」
吉井「2人も行ったことない?」
大和さん、拓海くん頷く
吉井「じゃあ、拓海くんとロッキンさんで出せば。マンガとか。本以外も出せるんだっけ?」
ロッキン「ステッカーとか出されてるの見たことあります」
古谷「え、行ってみたい」
吉井「じゃあ、みんなで。ロッキンさんは横らへんでエアドラムしててもらって」
ロッキン「なんでぇ!?」
吉井「ドラム教本とか出せば」
古谷「それ、めっちゃ見たい」
吉井「普通は企業が出す時は企業ブースに出すから、おとぎ裁判公式で同人ブース出したらおかしなことになるけどね」
古谷「じゃあ、俺と拓海で企業ブース出るから、同人ブースはロッキンに任せる」
ロッキン「えぇ!?」
古谷「両方から攻める感じで」
冬コミ中止決まっちゃいましたね……。

吉井「え、ほんとに描いていいよ」
東「良いんですか?じゃあ、ちょっと頑張ってみます。4コマとかなら……」
4コマ待ってます。

座ってて前かがみになったら、何かがちぎれる音がしたヨーコちゃん
ロッキン「え、なんか切れる音した…」
会場「!?」
ロッキン「大丈夫、気にしないで!」

吉井「ロッキンさんは何してた?ダイエットしたんだっけ?」
ロッキン「あの、メロディちゃんはダイエットしましたね。配信の企画で…2.6Kg痩せました!」
吉井「あぁ、あの勝手にやってる?」
古谷「あれ、勝手にやってんの?」
ロッキン「勝手にとかそんな!」
吉井「知らなかったよねぇ?」
古谷「え、勝手にやってるのにオレ呼ばれたの!?」
ロッキン「違いますよ!大事な役者さんお借りするんですから、ちゃんとしてます!」

古谷「前も言ったけど、よく(配信)始めたよね?」
ロッキン「そう、ド素人って言われた!」
古谷「だって今、ほんと色んな配信あるじゃないですか。よくその大海原にね。毎回見てるよーって方いる?」
1/3くらい手が上がる。
古谷「めっちゃ見てるじゃん。お前、ちゃんとお礼言っとけよ」
ロッキン「ほんとにありがとうございます」
古谷「じゃあ、皆さんは数ある配信をよそに見に来てるんですね?」
大和兄さん、2人へのいじりが絶好調すぎる。

ろっきん「あとは、お太鼓を叩きたくて」
古谷「お太鼓?」
ロッキン「あの、ドラムですね。スタジオとかもなかなか行けなかったので、最近一人で叩きに行ってきました」
古谷「スタジオに?」
ロッキン「スタジオに。ほんとは動画とか取りたかったんですけど、音流しながらだと録画ってできなくて」
古谷「へぇ~、そうなんだ」
ロッキン「だから、BPM覚えてね…」
吉井「…スピードね?」
ロッキン「そう、スピード!」
古谷「ほんとに叩けるんだもんね」
吉井「昔、ガールズバンドとかされてました?」
ロッキン「ガールズバンドはやってないです」
吉井「でも、バンドでは叩いてないんですよね?」
古谷「あ、そうなの?」
ロッキン「そう、私が所属してる”山下総合病院”は、今活動休止してるんですけど。ドラムじゃないんですよ」
吉井「コーラスだっけ?」
ロッキン「メインボーカルです!」
吉井「あれ、メインボーカルなの?院長は?」
ロッキン「あの、メインボーカル7人なんです」
吉井「ずっと、コーラスだと思ってた」
ロッキン「メインボーカルなんです!」
吉井「結構付き合い長いけど、初めて知った」

古谷「え、ちょっと(エアドラム)やってみてよ」
ロッキン「…え?今?」
古谷「うん」
ロッキン「ズンチャ♪ズンズンチャ♪ズンチャ♪ズンズンチャ♪タカタカタカタカジャーン♪(ちょっとかわいく叩くアクションをしながら)」
古谷「……そういうメロディっぽいのいいからさ、マジでやってよ」
ロッキン「えぇ!?」
古谷「あ、じゃあ何か流してもらおうよ」
吉井「あ、良いですね」
古谷「(音響さんに)何でもいいですよ」
流れるまでちょっと間がある。
ロッキン「これ今何の時間!?」
古谷「選んでくれてるんだよ!」
GO TO HELL!!が流れる。かっこよくエアドラムするヨーコちゃん。皆拍手。
たしか、一回目の時かな。拓海くんが無言で目ぇ瞑って天を仰いでたのめっちゃ笑った。首筋の色気ェ!

流れたBGMがよく聞いたらフル尺バージョンだった。
古谷「ちなみに皆さんフル尺バージョンとか知ってるの?」
ちらほら頷く。
古谷「一回しか歌ってないんだっけ?」
ロッキン「フル尺の歌詞に”マメさ”って言うのがあるのが気になってるんですよね。だって、次ジャックと豆の木じゃない?気になってるってだけなんですけど。。」

シャッフルメドレーについて
楽日前日のプレ打ち上げで古谷さんがヨーコちゃん叱ってる時に決まったらしい。
古谷「代わりにピートにやらせるぞ!ってね」
ロッキン「あたし、いっつも怒られてる」
そしたら音響の塩さんが夜のうちに音源作ってキャストに送ってくれた(仕事が早い)。
ロッキン「あたしはチョコレートポイズンを歌わせてもらったんですけど、振りを覚えるのが大変でした。。」
吉井「二人は主従が逆転したりね?」
古谷「はい、気持ちよかったですね。ぶん殴れて」
吉井「積年の恨み」
古谷「そんなこと言ってましたね」
東「セキネって誰だよってあの時思ってました」
古谷「セキネww誰だよwごめんね、滑舌気をつけるね!?」
古谷「とりあえずめっちゃ気持ちよかったです」

古谷「第3審どうなるんですかね。第2審でも解けない謎が多かったですけども」
吉井「ジャックと豆の木は決まってますけどね」
古谷「ついに、誰か死ぬかもしれない」
東「え、死ぬ?」
古谷「キャッスルトーチの誰かが」
東「え、人って死ぬんですか?」
古谷「まぁ、おとぎの国ですからね」
ロッキン「ピート様は消えちゃいましたけど」
”人って死ぬんですか?”が今日一のパワーワードだったと思う。

吉井「本番中、色々ありましたよね」
古谷「メロディが歌詞ぶっ飛ばしたりとかw」
ロッキン「ありましたね……あと、ドーナツを買ってこなきゃいけないところをペヤング買ってきちゃったりとか」
会場「www」
吉井「アケチに怒られてましたね」
古谷「え、それはDVDに入って…?」
ロッキン「入ってます!」
拍手!

古谷「自粛期間も(会場の)皆さんお仕事されてました?」
結構な割合で手が上がる。
古谷「自粛してましたーって方は?」
少ないけど手が上がる。
古谷「皆さん大変でしたね。どっちも大変」
ロッキン「それそこ吉井さんも自粛で大変でしたよね?イベントとかもですし……」
吉井「そう、あのー、実は第3審もいろいろ動き始めてたんですけど、延び延びになってて。他の舞台も延期になったりしちゃって、ちょっといつ第3審ができるか分からないんですよね」
古谷「第3審かぁ、新たなメンバーを迎えて」
吉井「そうですね」
古谷「え、誰呼ぶ?(拓海くんの方を見て)」
東「え、僕にも権限あるんですか?」
古谷「あるよ、あるある。だって館の執事じゃん」
東「ジャック役?」
古谷「ジャック役」
東「ジャック・バウワーとかどうですか?」
古谷「何でw」
東「だって、ジャック役ですから」
ロッキン「ジャックバウワーも役名じゃない?w」
東「ジャックバウワー役のキーファー・サザーランドにお願いしましょう」
古谷「おかしいだろ、ジャック役のジャックバウワー役の……ってw」
ロッキン「アケチ、ジュード、メロディって出てきて、こんな(銃を胸の前に構える)人いたらそれはおかしい!」
古谷「そもそも来てくれんの?w声の方の方とか?」
ロッキン「声優さんもすっごい有名な方ですよw」
古谷「じゃあ、モノマネ芸人のww」
ロッキン「芸人さん、呼んじゃうのw」
古谷「(どきどきキャンプの)岸さん」
ロッキン「岸さんwww」
古谷「じゃあ、拓海くんジャックバウワーにオファーよろしくお願いします」
東「分かりました!(快諾)」
会場「www」
安定の東爆弾。

古谷「にしても、(公演時間)伸びましたよね」
吉井「そう!それを議題にしたかったんですよ!本当は90分とか100分以内に納めたかったんですよ。長いとだるいじゃん?観てる方も大変だし。小虎さんにも90分くらいでできる脚本ってお願いして、何ならけずってもらってね。なのに最終的に150分くらいになったんですよ!」
会場「www」
吉井「これの犯人誰なのかってとこですよ。是非皆さんにジャッジしていただきたいと思いまして」
古谷「え、ジュードでしょ?」
東「そんなそんな(白々しく両手ブンブン)」
古谷「絶対お前だろ。いやだって、拓海の芝居で1時間消える。え、自分以外に心当たりあんの?」
東「いやー、えっと……」
古谷「被告なのに答弁しねぇのかよw」

東「音響さんも遊んでましたよ!」
古谷「あー、ルータスとかね」
古谷・東「ルータスゥ??ってww」
東「ルrrrrルータス!ていうのもw」
会場「www」
吉井「ルータス!って言うの自体は稽古場からありましたよね」
古谷「後半くらいからだったかなぁ
ロッキン「あれ、流すのって、録音して、長さ揃えて、機材に入れてって結構工程があるんですよ。なのに、本番中に音源増えるって、普通じゃないです!」
古谷「ルータス以外も増えてたよね?」
ロッキン「笛ピー!じゃないですか?」
東「あ、ピーナッツ!っていうのもあった」
古谷「笛ピーのピーはピーナッツだったっていう」
東「ピーナッツって、豆ですよね…???(上手い事言ったった感)」
古谷・ロッキン「ハッ!!!!」
何故か拍手。
古谷「あ、じゃあピートは豆に転生したってことですかね」
東「そうですよ!」
古谷「碕さん大変ですね。こうやってひょおー(体を細長く伸ばす)って」
会場「「www」

古谷「でも結局ー、拓海のいろいろを許しちゃうキムラさんのせいなんじゃない??」
吉井「あー・・・」
古谷「キムラさんは面白かったらめっちゃ笑ってくれるタイプの人でね。稽古場とかあの人、1番笑ってるからね?正直な人だなーって」
ロッキン「逆に、おもしろくないとあれだよね。こうメロディが色々やって、パッてキムラさんの顔見ると真顔で」
古谷「wwでも、(キムラさんは)メロディ大好きじゃないですか」

吉井「メイキングも初め3時間くらいあってね」
古谷「3時間!?」
ロッキン「何とか削って120分になった……らしいです」
吉井「DVDもね、長くなるとお金が掛かりますからね」
古谷「本編も長いのに本編より長いってwえ、それにはジュードのいろいろは入ってるの?」
ロッキン「あの、入ってるんですけど、とてもじゃないけど入りきらなくて…でも、あれをそのまま出さないのはもったいないので、いつかどこかでって」
古谷「その120分、結構な割合ジュードなんじゃないの?」

ロッキン「碕さまとたくみんの先輩後輩遊びあったよね」
古谷「あったあった。こう、年齢とか聞いたりとかさ。(ここから再現)東くん若いよね、いくつだっけ?身長いくつだっけ?いつから仕事してんだっけ?挨拶ってちゃんとしなきゃいけないよね?」
東「はい、はい(ぺこぺこする拓海くん)」
古谷「で、おとぎ裁判いつから出てんだっけ?」
東「あ、一審からです」
古谷「すいませんでした!っていうw」
マジ再現すぎて大爆笑。あんなん笑わない方が無理。

ロッキン「あれ、初めて見る方、ビックリするよね。あたし、初め見たとき”あ、碕さんそういうところはっきりしてる方なんだな、あたし挨拶ちゃんとできてたかな”って思ってたら、最後それだから、もう大笑いしちゃって」
古谷「え、ちなみにこれはDVD入ってんの?」
ロッキン「入ってます!」
拍手!
古谷「途中から凌大もやっててさ。見てて楽しくてやりたくなっちゃったんだろうな。でも、あいつ拓海に何も勝ててなくてw身長とか、年齢とか、芸歴とかw」
古谷「(拓海くんの方を見ながら)あいつの方が勝ってることある?」
容赦なさすぎです兄さんw

ロッキン「碕さまがなかなか本気出さないっていうのもあったよね」
古谷「あったね。休憩中とかに”碕さん本気でやってくださいよ”って言うと、次からめっちゃ変わるっていう」
ロッキン「碕さま、本気じゃないわけじゃないんですよ!」
古谷「でも、言ったらすげぇ変わるから本番前はいつも言ってたwこれも入ってる?」
ロッキン「入ってます!(こっちは言ってなかったかも・・・?)」

古谷「歌はどうだったの?今回ソロあったじゃん。」
ロッキン「そう初ソロ!すっごい大変でした!楽曲作ってくださったまこ様が歌唱指導もしてくださったんだけど、初回の稽古の時に簡単にする?と言われたの。でも、本当に素敵だったからそのままで歌いたいってお願いしたんです」
古谷「じゃあ、本番はその時のまま歌ってる?」
ロッキン「歌ってます!」
古谷「ロッキン、ドラムやってるだけあってリズム感とかは問題ないけど、振りと歌の両立が出来ないんだよな。どっちかができるとどっちかが出来ないっていう」

古谷「ジュードは歌どうだったの?」
東「いやぁ、大変でしたね」
古谷「拓海、めちゃくちゃ練習してたよね。毎日稽古あるんですけど、拓海は一時間前に入って練習してて」
東「演出助手のあちゃさんがつきっきりで見てくださってて」
古谷「めっちゃ上手くなったよね」
東「僕の全ては練習に付き合ってくれたあちゃさんで出来てます」
古谷「全部w」

古谷「第一審、第二審とそれぞれメインの曲あったけど、好きな曲とかある?」
東「だーくないとだーくないとが好きで、今朝も歌ってきましたよ」
古谷「いや、嘘だろ?」
東「なんか、メロディーが浮かんでくるんですよ」
古谷「え、どこが」
東「あの、影法師のとこめっちゃ出てくる」
古谷「あー、いいよね」
東「めっちゃいいんですよ!(力説)」
サビじゃないとこにガチ感ある。

吉井「カラオケもありますからね」
古谷「え、皆さん行かれました?」
何人か手が上がる。
古谷「あ、行ってくださってますねえ、行った?(拓海くん、ヨーコちゃんをみて)」
ロッキン「行ったよ!」
東「行きましたよ!」
古谷「行ったの!え、何歌うの?」
東「そりゃもう、影法師ですよ。全然歌えませんでした!」
会場「www」
東「やっぱり、こう聞いてるだけだと……」
古谷「音とかみてるわけじゃないもんなw」

古谷「え、ロッキンは?前説?」
ロッキン「そう!」
古谷「俺も、メロディにダメ出しするから出来なきゃな、と思ってちょっと練習してたのよ。確かに、あれは大変。速いし、説明もしないといけないし。まぁ、俺ならできるけど(強調)」
会場「www」
古谷「途中も結構喋ってるよね」
ロッキン「そう、カウントしかないところとかもあって、あれカラオケで歌うと大変かもしれない」

古谷「この枕。ジャッジッピでしたっけ?」
ロッキン「そう、ジャッジピロー」
古谷「持ってる方?」
1/3くらい手が上がる。
古谷「おお!」
ロッキン「裏返すとね、ちゃんとアケチカラーになってるんですよ」
古谷「あ、ほんとだ」
ロッキン「配信で、ここに推しの写真を入れたら夢に出てきてくれそうだねっていうのが出てたの」
古谷「寝るとき、ここに手入れたらいいな」
会場、反応があまりない。
古谷「……誰か共感してくんない?(脅迫)」
会場「www」
ロッキン「裏返しちゃったけど、表と裏で有罪無罪になってるので」
古谷「じゃあ、持ってる方はSNSでジャッジがあった時は、こう(枕で)顔を隠して写真撮ってもらったら」
吉井「いいですね」
古谷「これどこで手に入るんだっけ?」
吉井「それが、今買えないんですよ」
古谷「えぇ!?」
吉井「ゑるめす様の手作りなので、あんまり数がなくて……もしかしたら、またご用意できるかもしれません。」

ロッキン「あと、ヘアメイクの髪結ゐ慧麗さまが手作りしたピアスがね、あって(吉井さん、袖からピアスを持ってくる)」
吉井「皆さんのところにお見せして回りたいんですけど、ちょっと無理なので後で入口の所に置いておきますね。帰るときに是非見てください」
古谷「え、俺ピアスの穴開いてないんですけど!」
ロッキン「慧麗さまがイヤリングにも付け替えできるっておっしゃってました」
古谷「あれ、女性ってどれくらいの方ピアス空いてるんですかね?」
古谷「ピアス空いてないよって方~」
ほとんどの方が手を上げてびっくりした。
古谷「どっちも選べるといいなってことですね?」
吉井「こっちも手作りなので数は作れないけど……」
古谷「欲しい人の手元に届くといいですね」
ジュード様ピアス、ハリネズミ感あって可愛かった。
たしか、尚哉さんが写真上げてくださってたのでまだご覧になってない方は要チェック!

古谷「実は、ジュードには重大な設定があって。俺もう、それ聞いたとき面白くって。これを知るとね、色んなものが逆転するんですよ。このシーンは?このシーンは??ってなって。拓海ももうこれは聞いてるんだよね?」
拓海くん、凄い渋い顔で頷く。
古谷「wwwそれを知ったジュードは複雑な気持ちだろうけど、俺からしたらめっちゃ面白い。これ、第3審で出るんですかね?」
吉井「出るかなぁ・・・」
古谷「この秘密聞いてジュード的にはどう?一言だけ」
東「やっぱりセキネが重大な秘密を持ってますね(渋い顔しながら)」
会場「www」
何それめっちゃ気になる。拓海くん顔めっちゃ顰めてて、ほんとにどんな設定だよ・・・。

吉井「こんなご時世だからこそ、皆さんにおとぎ裁判の世界観をお届けできる方法とかも考えてたりします」
古谷「ほう!例えば?」
吉井「それこそ、配信でいろいろお届けできないかな、と」
古谷「ほぉん?」
吉井「みんなにやってもらって」
古谷「あ、俺らが!メロディと違って公式で」
ロッキン「ちょっと!それ(ジャッジッピ)とかやってるのに公式じゃないっておかしくない!?」
古谷「じゃあ、配信とか。拓海はマンガを描いて……」
ロッキン「それはいいの!?」
東「御墨をもらいましたから(ドヤ)」

最後の方の内容、何でかあんまり覚えてません。。
楽しかったって言うのと、アニメイトさんに感謝って言うのと、早くまたみんなでイベントとか公演の稽古とかしたいねっていうお話をしてたと思います。

手を振られて笑顔で手を振り返しちゃって喋れない東拓海
古谷「今、手振っちゃダメ!こいつ喋れなくなるから!」

終わりの挨拶で座長が先に喋っちゃって喋りづらい東拓海。
東「う、えぇ?あの、喋り終わったらお返ししますんで」
古谷「なんでだよ!」
東「二部の分の挨拶もしちゃってください」
会場「www」

挨拶のくだりでも、話題を広げる東拓海。
古谷「やっぱ、お前が時間延ばしてる!」

 久しぶりのイベントだからか、初めの方はちょっとぎこちなかったけど、後半めちゃめちゃ面白いことになってました!
 ヨーコちゃんがわちゃわちゃしてる時に、「あぁ、こんなことに時間使っちゃってごめんなさい」ってよくおっしゃってたけど、そんなことないよ!ってずっと思ってた。ヨーコちゃんも大好きなおとぎキャストの一人だから!椅子下げられなくてわちゃわちゃしてんのハチャメチャに可愛かったから!
 大和さんは、ほんとに話をしっかり進めてくださる方で客席にも質問とかたくさん振ってくださいました。ステージ上だけじゃなくもっともっと広い範囲を俯瞰で見ることが出来る方なんだな、と実感。自分がツッコミタイプの人間だからか、大和さんの切れ味鋭いツッコミにすごく安心するし、大好き。
 で、拓海くんよ。ほんと、このカンパニーがホームなんだな感。頭の方でも書いたけど、ほんと落ち着きないし、座り方適当だし、ニコニコだし、リアクションでかいし、発言のほとんどが爆弾だし。
 あまりにも会話のエイム上手すぎて、確信犯なのかな、と最近思い始めている。確信犯なうえ、大和さんいるから大丈夫という安心感が彼の爆弾トークに拍車を掛けておる……。単騎イベントを経て自分で話題回収できるの知ってしまってるから、より兄さんに甘えてる気がしてもう尊い。

こんなご時世ですがたくさんの配慮の上、イベント開催いただいてありがとうございました。
素敵な時間を過ごせました。

□締め

 文章まとめるの下手くそ芸人です。流石にこの分量は自分でもドン引き。どうしてこうなった。
 「円盤までに感想と考察書くぞ!」って思って書いてたんですけど、DVDが当初の発売日だったら全くもって間に合ってない件。やる気を出せ、やる気を。

 来週はついにDVD発売。本編はもちろん、メイキングもワクワクですね。


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