劇団しようよ の あゆみ 22 『おろしたての魚群』
これまで劇団しようよでは原作を敷いて、その上に作品をつくるということをやってきました。
スーホの白い馬だったり、パフだったり・・・
そんな中、どうしてもやりたい演目がありました。 それはレオ・レオニ作の『スイミー』です。スイミーを下敷きにして作品を作ってみたいと常々思っていたのです。
そこで2017年度の本公演では、スイミーを下敷きにした『おろしたての魚群』という作品を作ることになります。
おろしたて?魚群?
どういうことなんでしょう。
作品のあらすじはこうです。
六送会。そう呼ばれていたのは、深土小学校の本年度卒業生たちを見送る、学芸会のことである。 4年B組は、授業で学んだ『スイミー』のお芝居を発表するため、練習に励んでいるはずだった。 ある日、ある児童の母親が深土小学校を訪ね、訴える。 「先生、どうしてうちの子がスイミーではないのですか?」 不登校になる児童。度を超えた抗議に、休職に追い込まれる4年B組の担任。 4年B組『スイミー』の稽古場で、いったいなにがあったのか。 ここに居ない児童と担任をめぐり、 皆の証言が食い違い、 困窮を極める時、宙 ( そら ) から演劇の精霊が舞い降りる…
自分でいうのもあれですが、いい作品になりました。とても気に入っています。
京都だけの上演だったので、いつか東京や北九州で上演をしてみたいと思える作品でした。
前回の記事でも載せていたように、『TATAMI』で会話劇の素晴らしさに気づいた大原は、その感覚を『おろしたての魚群』で存分に生かします。
あと、KAIKAの空間の使い方も面白く使えました。これまでKAIKAの入口だった扉のある方角を、とある小学校の一室に見立てました。これはまた後々に書きますが、劇団しようよはKAIKAの使い方を、全ての方面・東西南北の向きを制覇することになります。
ともかく良い上演になり満足のいく本公演になりました。
また書きますね。
お楽しみにしていてください。
劇団しようよ 大原渉平
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