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踊ります

なにを隠そう、ダンス作品に取り組んでいます。

こんなことになるなんて、自分でも思ってもいませんでした。

正確に言うと、なにか自分の殻をやぶりたい。そんなことが、この企画に応募した自身の動機でした。

嘘みたいだろ。30歳になったのに、きっともう人生も折り返しなのに、どんどん生きていくこの道の先の、雲行きは怪しくなるばかり。迷うばかり。なにが幸せで、なにを求めて、どうやったら楽しいのか、なにを避けて生きているのか、とんとわからなくなってるんです!高校生のころ舞台芸術に触れ始めた、あの頃のような勇気なんて、実はこれっぽっちも無くなって、こんなにも弱さがむき出しになった自分に、最新の、風が、つまり現代が、ぴゅーぴゅーとしみる、そんな思いです。

だから殻を破りたかった。どうにかして、こんな今を変えたかった。踊ったらそんなことが変えられるかも知れない。知人の助言を経て、この「ダンススタディーズ1」に応募しました。

した、のは良かったものの、次に待っていたのは、わたし、こんなにも人に近づくのが嫌だったかしら、という事でした。人に触れるそのすべてが不快、不快、不快、ああ、これってなんだか改めて、深いなあと思ったのです。僕の尊敬する演出家の何人かは総じて僕に助言をくれます。あなたは人に関心を持ちなさい。と。

いつしか、人と触れ合うことや、向かい合うことすら避けてしまう、そんな自分を作り上げてしまっていました。いやはや、自分に失望したのです。自身と他者の壁を、見事に強固なものとしてつくりあげた30年間でした。

それはそれで尊重したとして、じゃあ、ダンス作品では体と体とのセッションです。ここでなにができるのだろう。ここに集う人たちと、自分はなにが描けるのだろう。そんなことばかり考えながら3ヶ月を過ごしてきました。

舞台も組みあがり照明と音響も加わり舞台で稽古したのが昨日のことですが。不思議なことで、ああ、生きていたい!心臓はこんなにも鼓動をしている!血はぐんぐん全身をめぐる!おれは動くぞ、でも足はつるぞ、それでもいま動かないといけないぞ、と、相変わらず誰にも触れたくないけれど、この動かなくてはいけない時間だけはまぎれもない本物だぞ、と、そんな滾るおもいに溢れたのが昨日のことでした。

よければ観に来て欲しいと思っています。この先、演出家の僕がダンス作品に出演することは、きっとそうそうないかもしれません。そのレア度ということよりか、いま僕が存在するそのハレーションを(?)しっかりと観に来られる方似見て欲しいなと思っています。ちょっとテンションで書いているので意味がよくわからないかもしれませんが。そして、もちろんのこと、出演する8人みんなで、がんばりたいと思っています。

東山青少年活動センター 「ダンススダディーズ1」ぜひ、ご来場ください!

ナビゲーターのダンサー大谷さん・遠藤さんはめちゃくちゃかっこいい。共演してる人らも素敵やわ。とくにいっしょに踊る中学生のちささんは、僕にタメ口で話してくれて、それが猛烈に痛快。こないだ彼女の好きな漫画も貸してくれて、倍も年齢違う人とコミュニケーションとれるって、なんだか素敵ですね。あと、僕が演出担当してるビギナーズユニットで出会った安達くん近江くん浅田くんもいっしょに踊っていてて、なんか、なんだろなあ、個人的には総決算感があります。

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ダンススタディーズ1 スタジオパフォーマンス

2019年2月23日14時~/19時~、24日14時~

@東山青少年活動センター創造活動室

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