劇団しようよ の あゆみ 10 『パフ』初演
劇団しようよ、とってもお気に入りの作品でが出来上がりました。 その名も『パフ』。
ご存知の方も多いかもしれませんが、アメリカのフォークソンググループ・Peter, Paul and Maryの「Puff, the Magic Dragon」という楽曲があります。その楽曲をモチーフに今回は作品を作りました。
これは、ホナリーという入江で暮らす魔法の竜と、少年ジャッキーの交流を描いた楽曲です。
「Puff, the Magic Dragon」の歌詞の第三番このような部分があります。
「歳をとらない竜とは違い、ジャッキーはいつしか大人になり。とうとうある日遊びに来ない。寂しいパフは涙を流す。」
ここに大原は感銘を受けました。時の流れという大きなものに逆らうことはできない・・・ もっというと、現代の社会でも大きな流れに逆らうことはできず、ただただそれに従いながら生きていくしかない。そう思ったのを覚えています。 ちょうど劇団旗揚げしてから4年目。言い換えるとそれは東日本大震災から4年という月日が経ったということでした。
作品の概要はこうです。
とある島で暮らす少年は、いつも友達と遊んでいました。ある日海辺で謎の卵を見つけます。それを大事に見守り、そこから謎の生き物が生まれます。少年はその生き物に「ジャッキー」と名付けるのでした。一方、島には「黒い竜」が忍び寄っていました。少年たちの暮らすファンタジーの世界観の裏側にはとんでもない「現実」が潜んでいたのです。それは、島の噴火でした。 島の噴火によって断絶される少年の日常と少年の現実。そして最後には、島から脱出するための船に、ジャッキーは乗せていけない、と少年は告げられます。。
今作は人形劇の形をとり上演に取り組みました。
会場である人間座スタジオをちょっと特殊に使い上演しました。まるでハッチポッチステーションのようにして、人形(おもちゃ)を扱いながら、のちに圧倒的現実が姿を現します。
先にも書いたように、今作は、劇団しようよ期間劇団員の卒業公演の名目で作成したのものでした。藤村くん、山中さん、立花くん、西端さん、本当にありがとうございました。おかげさまで劇団しようよはみんながいてくれた1年間のおかげで、より一層大きくなれたように思います。
さて、次回はそんな名作『パフ』が驚きの発展を遂げます。
また明日書きますね。
お楽しみにしていてください。
劇団しようよ 大原渉平
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