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劇団しようよ の あゆみ 19 『いつまでもスーホの白い馬みたいに。』
アートコミュニティスペースKAIKA。
京都の四条烏丸付近にあるスペースです。
ありがたいことに、劇団しようよは2016年よりKAIKAの「アソシエイトカンパニー」という枠に採択されました。
ということで劇団しようよは思います。
「アソシエイトカンパニーになったからにはアソシエイトカンパニー記念公演をやりたい」
どんな作品にするか夢想します。新作をやろうか。新作をやるからにはどうKAIKAを使いたいか。再演がいいか。再演するにはどの作品がいいだろうか。これまでの劇団しようよでKAIAKAで上演したもので何かいいものはないか。
いろいろ考えた末に、演目は、過去に二度も上演をした『スーホの白い馬みたいに。』を、リファインしてみたい。そう思うに至りました。その名も『いつまでもスーホの白い馬みたいに。』です。
しかも!京都や大阪を中心に活動する25歳以下の若い俳優を集めて、一夏の作品作りに挑戦してみたい。そう思ったのでした。
『スーホの白い馬みたいに。』はこのようなあらすじになります。
「ある日、ある街で、ひとりの老人の家が燃えた。まるで悪意でも込められているかのように。大きく大きく黒く燃えた。翌日、皆が火事について騒ぐなか、ひとりの青年が言う。「たかし君が失踪した」。老人宅の火事とたかし君の失踪が交差するころ、絵画教室では洗濯機がまわり続け、女は過去を想っていた。」
これまでの上演とそれほど大筋は変えていないのですが、ここに火事が起こる街で「大きなお祭り」が開催を予定されている、というバッググラウンドを敷いてみました。
そうです。KAIKAは夏になると祇園祭で賑やかになるからです。
お祭りに向け、町内の人たちが一丸となっていく。そんな姿を、『スーホの白い馬みたいに。』に織り込むことにしたのでした。
初演の時にも書きましたが、この『スーホの白い馬みたいに。』は、世界にとって大切なことと、自分にとって大切なことが入れ違っていく、そんなことを描いた作品でした。
その、世界にとって大切なことが、今作では、街のお祭りである、ということにしたのです。
作品は無事に上演され、おかげさまで好評で幕をおろしたのでした。
この作品は紛れもなく劇団しようよのマスターピースであり、今後もまた上演していきたい作品になっていきそうです。
次回はそんな劇団しようよ、アトリエ劇研で2年目の作品を作ることになります。
また明日書きますね。
お楽しみにしていてください。
劇団しようよ 大原渉平
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