見出し画像

かぎ針編み講師認定講座〈入門科〉をがんばった

おことわり

この記事は、私が日本ヴォーグ社さんのかぎ針編み講師認定講座〈入門科〉を2021年11月から2022年9月にかけてがんばった感想を伝える記事です。これから、かぎ針編み講師認定講座を始めてみようという方、かぎ針編み講師認定講座に興味があるよという方、編み物が好きな方にオススメの記事です。

受講理由

私が、かぎ針編み講師認定講座を受講しようと思った理由は、いくつかあります。

  • かぎ針編みが好き。

  • 資格が好き。

  • そのときチャレンジングな気分だった。

  • 会社の福利厚生で補助が出る対象の通信講座だった。

  • 通信講座なので、自分のペースでできる。

かぎ針編みが好きなので、もっと綺麗に編めるようになったら、もっと楽しいだろうな、という気持ちがありました。
また、資格の勉強は、体系的に物事を学ぶのに、ちょうどよいと考えています。
更に、とても大事な話ですが、通信講座もけっこうなお値段ですので(さっき調べたところ26,481円)、会社の福利厚生ポイントが対象だったのは、大きかったです。
チャレンジングな気分だったというか、2021年は新型コロナウイルスの感染拡大のため、習っている楽器の演奏会が中止になり、ちょっと宙ぶらりんな気分で、何かしらの達成感のあることがやりたい!という気持ちが高まっていました。
一方で、別に楽器のお稽古は中止になっていないので、家で勉強できるなら、それがいいなと思いました。経験上、習い事を2個並行するのは、社会人だと、相当にきついです。

キットの内容

入門科のキット

もっと写真を撮っておけばよかったのですが、去年の私に言っても仕方がないので、かろうじて残っていた写真で説明します。
キットには毛糸とDVDと教材とまち針が入っています。
ちなみに毛糸は、全課題をクリアするには足りない量ですが、全5回の課題のうち、編地8枚と、2作品(小さいやつを選べば)ぐらいは作れる量です。メーカーはハマナカ。ハマナカは強い。
かぎ針を持っていない人は、かぎ針を準備しておく必要があります。

講座の流れ

全部で5回の課題提出があります。
1~4回目の課題提出では、編地2枚と、編地を応用した作品を1個提出します。5回目の課題提出ではベストを編みます。
課題提出は郵送でやりとりします。私は追跡できないのが心配すぎて、青色のレターパックを使っていましたが、サイズと重さ的には、ぎりぎり定形郵便に入る気がします(もしかしたら、重さで不定形に入るかも?)。

実際に提出した作品

第1回目課題提出(2021年11月)

第1回目だけは、鎖編みのアクセサリーと編地2枚と作品を提出する必要があります。かなり基礎的な編み方なのですが、これまでは自己流で編んでいたので、DVDやテキストを見ながら、編んでみると「ここはよく分からずに編んでいたんだな」となり、とても勉強になりました。

鎖編みのアクセサリー
編地①

ちなみに、正しいスチームの当て方を知ったのも、このときでした。なお、それまでの作品は、私のアイロンでぎゅーぎゅーに押されていたのでした。
作品としては、ブックカバーを提出しました。この時点では、まだ、キットに入っていた毛糸だけを使っています。

ブックカバー(糸始末をしていない姿)

第2回目課題提出(2021年12月)

さっそく知らない編み方が出てきました。
実のところ私は、かぎ針編みは表と裏で編み方は変わらない技法だと思っていたのですが、そうではなかったのです。
また第1回目の添削で、編み終わりは「とめの鎖」というものを編んで目を止めるということを習ったので(テキストをすみずみまで読んでいない!)、それをきちんと反映させました。

ピンクの矢印が課題の編地

ちなみに、この頃、全く別のCAL(crochet alongのことで、みんなで一緒にかぎ針で作品を編むっていう感じの意味合い)にも参加していて、週末に一生懸命スチームを当てていました。おそらく、人生で一番アイロンのスチーム機能を使った時期です。
こういってはなんですが、かなりきっちりした添削が帰ってきます。私は、この手の通信講座は初めてだったので、どの程度の添削が返ってくるのか、疑い半分だったのですが、毎回、めちゃくちゃ勉強になりますし、担当講師の方々は、本当によく編み目を見ていらっしゃいます。
このときの作品としては、ヘアバンドを作りました。
この時点でも、まだ、キットに入っていた毛糸しか使っていません。

第3回目課題提出(2022年1月前半)

更に知らない編み方が出てきて、ワクワクが止まりませんでした。
自分では、1年以上編み物をやっているし、結構いろいろ編んだつもりでしたが、技法がつきないことに感動したものです。

ピンクの矢印が課題の編地で、水色の矢印が課題の作品

作品はリストウォーマーです。私はこの課題をこなすまでは、輪に編む作品で、いつも編み目の数が、なぜか増えていくという現象に悩まされていたのですが、ここで解決しました。教科書は偉大です。あと、横着せずに、段数リングを使うと良いと学びました(段数リングは、大物を編む人は持っておいて損はない道具です)。
ちなみに、このリストウォーマー用に、キットとは別に毛糸を買いました。

第4回目課題提出(2022年1月後半)

冬休みブーストがかかっていたので、すごい勢いで課題を提出しています。モチーフをつなぐタイプの編地で、今まで適当にモチーフをつないできた私にとっては、とても大切な課題でした。
ちなみに、モチーフを適当につなぐと、つなぎ目に穴が開いたみたいになったり、なんだか、みよーんと伸びたりします。

これまでになく綺麗につながれたモチーフ

冬休みブーストはとどまるところを知らず、なぜかマフラーまで編み始めました。

アラン模様の素敵なマフラー

かぎ針がとても好きという話であって、棒針も普通に編みます。マフラーとかは、棒針で編んだほうが柔らかくできる気がします。
ちなみに、作品はモチーフをつなげた巾着を提出しました。

迫力のある色合い

この状態では巾着に見えないのですが、外周にひもを入れて絞ると、ちゃんと巾着になります。真ん中のモチーフが底になる感じ。

第5回目課題提出(2022年9月)

急にどうしたんだ!!!というぐらいに期間が空きました。これには理由がありまして……

  • 4月に異動した。

  • 異動先の空気が合わなくて元気がなくなった。

  • 作品が大きかったため、モチベーションをうまく保てなかった。

まぁ、こういう感じです。社会人はこういうことがあるから、気をつけないといけませんね。課題提出期間が1年間設けられていてよかった……と思った次第です。

5回目の課題では、ベストを編むのですが、サイズ調整にかなり手こずりました。大きさがおかしくならないように、まず、ゲージを編みます。ゲージというのは、編み図の指示通りの大きさになるかどうかを確かめるために、お試しに編むものです。お試しに編んだ編地の10cm角の中に、編み図の指示通りの数の模様が入っているかを確かめます。
毛糸がもったいないといって、コレを怠ると、私用に編んだベストが、父用のベストになる、ぐらいのサイズミスが起こります(昔やりました)。

ゲージを編んで見て良かった例

私は手がゆるいので、編み図で指示されたかぎ針の号数で編むと、大きくなってしまいます(写真左側)。号数を1号落として、詰め気味に編むことで、指示通りの大きさにすることができました(写真右側)。
ちなみに、巾着を編んだ糸とベストを編んだ糸が同じだったので、巾着で余った毛糸を使ってゲージを編みました(巾着で使われている黄色い毛糸はほんのちょっぴりです)。

あとは、ゲージとあわせながら、ちょっとずつ編み進めていくだけです……だけ……途中でサイズがきつくなっていってほどいて……今度はゆるくなりすぎてほどいて……

課題とは全く関係ないカバン

全く違う作品に逃げたりしていました。このカバンは、なかなかの力作です。なんといっても、色合いが可愛らしい。

ですが、そう、8月です。夏休みブーストがかかったことで、なんとか、作品の完成にこぎつけました。夏休みブーストは偉大で、背中側はあれほど苦労したのに、おなか側はサイズ合わせが一発でうまくできました。

ここまで完璧にサイズ調整できたのは初めて

これで、どうにかこうにか、最後の課題を提出。無事に添削も返ってきて、かぎ針編み講師認定講座〈入門科〉を修了することができました。
ちなみに、修了書は、あとから申請タイプなので、今、申請中です。

さいごに

正直なところ、編み物はそれなりに自己流で編める、と思います。教本も豊富だし、You Tubeにたくさんの参考になる動画がアップされています。しかしながら、通信講座という形で、経験豊かな先生たちに添削してもらって、色々教えてもらえるというのは、得難い経験でした。
ちなみに、去年は中止になった演奏会ですが、今年は、何があっても開催ということになったので、9月中旬ぐらいから、練習がハードモードになってきました。ちょうどいい時期に課題提出できて一安心です。

…………

おやおや……?

小物を作るのも好きなんですが、実のところ、私は、上手にウェアを作りたいのです(ベストであれほどぐだぐだになっていましたが)。そうなると、かぎ針編み講師認定講座〈講師科〉に進んだほうがよいのです。〈講師科〉では、自分の身体を採寸して、製図して、編み図の割り出すという技法を学びます。つまり、ちゃんと覚えたら、自分サイズピッタリの服を編めるようになります。ちなみに〈講師科〉はスクーリングが含まれていて、1回は教室で先生に教わることになります。今から楽しみです。
来年、なんとか、講座を修了して、noteに書けますように……!
それでは、みなさま、良き編み物ライフを!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?