いつまで続く我慢
やっとの想いで戻った実家。
あっという間に一年は経った。
大学卒業してから社会人、一人暮らし。
大学から親元を離れていたから、
家族から離れたほうが大変だけど気楽だった。
その頃から毎日、めんどくさがりを炸裂させながら自分だけの空間で好きに生活した。
大学の時は決まった仕送りはなし。
でも奨学金とバイトで何とか頑張った。
それでも足りない分を、その都度補填してもらう形で何とか生活してきた。
気付けば長い間…
必死で這いつくばって一人暮らししていた。
でも嫌いになれなかった。
大変だけど快適だった。一人が気楽だから。
ほんとは一人が良い。
それなのに戻ったのは、
生活を取り戻すため。
心と身体を整えるため。
金銭的余裕を図るため。
そんな理由からだった。
本来、実家生活なら貯金できるはず。
そんな浅はかな願望は、到底たどりつけそうにない。おかしいな。変だよな。
金欠の心配はないはずなのに、常に金欠。
私も悪い。たしかに悪い。
手放せていないものがあるから仕方ない。
それは仕方ない。
仕方ないけど。
毎月の給料日が一番喜び、一番悲しい。
給料日前夜は決まって言われる。
何円出せる?
お願いできないかな。
わたしの状況も分かっているから、
到底、家にもお金を入れることが出来ないことを知っている。都度、必要時にしか対応できない。
お願いだから、給料あげてくれ。
ほんとに思う。
大卒なのになって、泣けてくる。
甘い考えなのは分かっている。
分かっているけど、
毎月の給料日に泣くのは勘弁してくれ。