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最低すら最高

好きな人たちがよく名前を出していたバンドで、私も仲良くなりたくて再生してみたバンド、オレンジスパイニクラブ。最初の理由はしょーもないけど、今の生活をはじめた頃、寂しさから遠ざけてくれたものは彼らの音楽でした。

どの歌が好きか、問われたら、あたしは間違いなく、敏感少女を挙げると思う。今日絶対的な確信に変わった。2つ下に妹がいて、今でこそ仲良くしてるけど、口を聞くどころか顔も合わせなかったり、距離を置いたり、避けてた時期もあって。お互い遭わなくていい目にたくさんあって、見たくないもの見てきて、聞きたくない声が耳に入ってきて、だからこそ、今は仲良くできてる。あの頃があったから我が家は、言うてもママと妹だけになったけど、楽しく過ごそうと精一杯なんだと思う。たまにそれが息苦しくなるくらいに。

弟に描いた歌、って紹介してた。398.5×2の答えを教えてあげたい相手、誰よりも妹だ。泣くな、なんて言わないけど、笑っていてね。

体調悪くて機嫌も悪くて、そんな自分に焦って自己嫌悪して、怒られてばっかりで、ほんと最低って言葉がぴったりで、それなのに今日のROKIもかっこよくて、ちゃんと選んで歩いてきたあたし最高って思っちゃって、たまたま会って話した大樹さんはおれもクズだよ、って不器用そうに笑っていたけど、そんなひとが演っているバンドにあたしは救われている。

slimcatはslimcatなりのキンモクセイを鳴らしていて、ROKIは最低でもいいよって言っていて、オレンジスパイニクラブは最低すら最高って歌ってた。きょうは全部が繋がっていた。

ライブ終わってからあたしのこと、友達!って紹介してくれたことがめちゃめちゃうれしかった。それを伝えたらだって友達じゃん!って返ってきた。大樹さんにたまたま会った。名古屋にたくさん来てくれることが嬉しいこと、すごくクズであるということ、だけどもがんばろうと思ったこと、話すことを考えるよりも先に大樹さん!って言っちゃったことは後悔しているけど、咄嗟に出てきた言葉をあたしは信じている。

知りたくないことが目に、耳に、取捨選択する間も無く入ってきてしまうような世の中だけど、あたしが好きになったバンドや、ひと、一生かっこよくいてね。ダサくても不器用でも最低でもクズでもいいからね。

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