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信じる

信じるという気持ちがわからないけど、私はハルカミライを信じていると思う。

ハルカミライと出会ってまる4年、制服でライブハウスに向かっていた私もいつのまにか専門学校に入学し、ライブハウスがある街に定期券を引き回し、好きになったり、裏切られたり、嫌いになったり、それでもやっぱり人を愛してしまったり。

卒業してから2年経って、今はなんとなくフリーター。頑張るという方向が今の私には見えない。色んな事を諦めることに慣れてきたり、まあこんなもんかと済ましてきたり、低い所で淡々と過ごしている。

それでも一昨日のライブだけはどうしても譲れなくて、最後の最後まで粘る事を決めていて、私の席が見つかったのは開場30分前。報われた気持ちだった。

最初に、信じるということが苦手だ、と書いたけど、私は彼らのことや彼らの音楽を信じている。一昨日のチケットが見つかることもきっとどこかで信じてしまっていた。

理由はわからないけど、ライブハウスから一歩出る時は毎回、あー今日も私の大好きなハルカミライはかっこよかった。ずっと、信じてきたもんなあ。という気持ちになる。もちろんこの日も。

信じる、という行為は間違いなく年月だと思う。それでも、彼らを信じている理由はそれだけではないとも思う。私は間違いなく彼らの音楽が好きで、その気持ちだけで十分なんだと気づいた。

「デブフェス、フリーダム、でらロック、R.A.D. Party'z、アポロベース、色んな顔を思い出すな」

マナブさんの呟いた場所全部に、私の思い出が詰まっていた。

快晴の中観るハルカミライはすごくかっこよくて、フリーダムで私はひとつ夢を叶えた。今年のでらロックは好きな人たちと彼らのライブを観た。R.A.D.といえばUnblockとのツーマンだけど、傘立てに置いた傘を盗られずぶ濡れで帰った日もあった。最前ドセンで観たり、実習サボって行ったり、毎週観に行ったにも関わらず大号泣、グッと心を掴まれるのにキュッと切なくなる瞬間を愛おしく思ったアポロベース。初めて観た日はParty'z、レコ発のチケットを取れずギリギリ当券で入ったり、売れっ子になっても目の前で鳴らしてくれたあの日。

こんなたった一言、6箇所だけでこんなにも想い出が溢れかえってくる。

もちろんダサいライブも観た。なんでそんなこと言うの?って思ったこともあった。それでも私はハルカミライのいるライブハウスへ足を運び続けたし、いつも彼らは手を握り返してくれた。

マナブさんが途中、ひとりで来てるやつ?と問いかけた。もちろん私はひとりだった。それでもひとりじゃないと思わせてくれる。優しいうたはひとりじゃないと思わせてくれるうただと思うから。ハルカミライのうたは優しいから。

信じるということは、きっと迎うことだと思う。だから私は何度でもハルカミライの居るライブハウスに足を運ぶ。

ツイッターにも、インスタにも書いたけど、口ではどうとでも言えるし、簡単に言葉を残せる。だけどもハルカミライが好きだと、大きな声で自信を持って言葉にしていきたい。

こんな世の中でありがとう。

好きなバンドや、場所のために、しっかり予防することが今の私に出来ることだなと思った。

あと、自分の好きを信じていくこと、言葉にすること。大切なもののかたちが変わりませんように。

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