10

まずは、10周年心からおめでとうございます。10年間どうだった?と聞かれれば色々ありました。制服のスカートを揺らして走った栄四丁目。悪いことしてる気分になった事。高校の卒業式の日、迷ってライブに行かなかった事。専門に入学。夢を話したあの夏の日と、大好きな人の、真っ直ぐな目。雨でも、風でも、台風でも、授業終わりに走るネオン街。仮病を使ってでもライブに行った事。無名すぎてバンド名を笑われた事。夢が叶ったあの雨の日。辞めるか悩みながらも2年ちゃんと通った事。卒業する間際、「辛くなったらこのCDの最後の歌詞を思い出すと思う」と書いた事。それでも強くは生きてこれなかった事。新卒で夢の企業に入社。桜が咲くあの街に住んだ事。唯一行けなかった行きたかったライブ。挫折。うつ病。退職。久しぶりのダイアモンドホールと、あの先輩バンド。次の日の大阪のチケットも急いで取った事。色んなライブハウスで一緒に観てきた友達が死んだ事。柱の真ん中にCDが展開された事。初めて幕張メッセに行った事。ツアーのたびに血眼になってチケットを探すくらい有名になった事。大きなフェスに出て、すごいバンドと名を並べるようになった事。やりたい事が見つかった事。またちゃんと前向きになれた事。同じこのバンドが好きな人と恋人になった事。隣でライブを観ていた日にはもう戻れない事。

ハルカミライがいたから、今の私がいます。こんなにも大好きなバンドに出会えた事を奇跡のように思うし、ありふれた言葉だけど、このバンドが、大好きで、大切でたまらないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?