【みやまる】みやまるが2月に触れたオススメ作品アレコレ

『セッション』
半年近く見逃していたことを後悔した作品をようやく観る機会に恵まれた。ドラマーの音大生とその指導にあたる教授の物語。リズムの良い演出でドラムというビートを刻む楽器の魅力を最大限に活かしていた。音大生の教授の2人なかなかクレイジーな関係だったが、「音楽愛ゆえに」というのが滲み出ていたのも良い。

完全なるチェックメイト
実在した天才チェス棋士、ボビー・フィッシャーの半生を映画化。盤上の世界に極限まで追い込まれていくフィッシャーをトビー・マグワイアが熱演。今度『聖の青春』(夭折した羽生善治のライバルだった棋士、村山聖の物語)が松山ケンイチ主演で映画化されるが『完全なるチェックメイト』のような作りになっていれば良いなあと思った。

『大阪豆ゴハン』
大阪で数寄屋造りの家に暮らす3姉妹+末弟+長女の夫の日常をこれ以上ないほどにダラ〜っと描いたサラ・イイネス(現在はサラ・イネス)の漫画。歯切れの良い関西弁のおしゃべりと楽しくおしゃれな日常を軽く深く読めます。ちょっと森田芳光監督の「人間は何もしなくても面白い」という発言に通じるところがあるようにも感じる。

逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法』

今季からカブスのマイナーでプレーする川崎宗則が自らの野球人生を語る一冊。タイトルの通りどんな環境でも笑顔を絶やさず白球を、憧れのイチローを追いかけ続ける理由を本人の言葉で綴られている。ネガティヴなニュースが続く球界に心を痛めている人は、是非とも真っ直ぐに透き通った川崎の野球への姿勢を一読してほしい。

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