【みやまる】通ぶれる野球バナシ 17球目

ー野球ゲームのパイオニアー

  以前も野球ゲームの話を書いたが今回は「ファミスタ」について書く。このゲームだけ書くのは現代の野球ゲーム、スポーツゲームの大きな基礎を作ったからだ。

 第一作目は86年ナムコ(現:バンダイナムコ)から発売される。画期的だったのは各選手ごとに能力値が分けられているという点だった。現在のスポーツゲームでは当然のように導入されている選手別能力値はファミスタが最初であった。かとり(鹿取義隆。当時巨人)ややすだ(安田猛。当時ヤクルト)など一部のサイド、アンダースローの選手のフォームも再現するという細かさも。

 またナムコスターズも大きなインパクトを与えた。ぱつく(パックマン)、せひうす(ゼビウス)、まつぴ(マッピー)などオールドゲームファンには懐かしいナムコのゲームスターで構成されたこの球団は、他のファミコン野球ゲームにおもしろチームが収録されるきっかけに。またぴの(ピノトップ)という選手が大人気に。

▲この俊足を見よ!

 福本豊(元阪急)もビックリな韋駄天選手。彼以来現実のプロ野球でも非力ながらちょこまかと足で稼ぐ選手を「ぴの」とあだ名することも。片岡治大(巨人)について「ファミスタのぴのみたいだよね」と評したのは他でもない現実世界の盗塁王、イチロー(ヤンキース)である。

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