【みやまる】通ぶれる野球バナシ!ビヨンド 3球目

★「青い稲妻」の秘密

 様々な選手の「着こなし」を見るのも野球観戦の面白さのひとつ。統一性を損ねない程度でというルールの下、グラブやバットの色、アンダーシャツ、ストッキング、レガース、リストバンドなど着方に選手それぞれのこだわりが見えてくる。(日本ハム時代の新庄剛志は襟付きのアンダーシャツで登場したが、統一性を「損ねる」ということで練習のみの着用になった)。「青い稲妻」の愛称で女性から大人気だった元巨人・松本匡史はユニフォームの上下が一体となった「ツナギユニフォーム」を特注。スライディング時に砂利が入らなくなり、気持ちよくプレーが出来るようになった松本は82、83年に盗塁王を獲得した。

★汗っかきの軟投派

 プロ野球記録である29年プレーしたピッチャー、現ソフトバンク監督である工藤公康は極度の汗っかきだった。マウンド上で汗を拭う仕草は工藤のトレードマークにもなっていた。一方でアンダーシャツは一切まくらず、どんなに熱い夏の日のピッチングでも常に長袖を着用。多彩な変化球を操る工藤にとって、筋肉の動きで球種がバレないように、また汗が指先に伝わるのを抑えるためのものだったという。

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