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ジョンが出会った読者たち【第5話】

電話をかけてきた高校生美術部員のために、勝手に原宿のギャラリーを自腹で押さえ、展覧会を開催するぞ! と暴挙に出た前回。それを読んだ高校生たちは顔面蒼白だったはずです。果たして今回はどんなリアクションが返ってくるのでしょうか?
ごく普通の会社員である僕が血迷って携帯番号を誌面に載せたところから始まる、アメイジング・ドキュメンタリー!

それってROCKじゃないですよね!?

たろおみボルタとの顛末が載ったブロスが発売された翌日、僕(ジョン)の携帯に知らない番号から電話がかかってきた。

「こんばんは。えっと、ちいさまボルタと言います」

—— どうもはじめまして。

「実は私、『たろおみ』の父でございます」


読者プロファイル⑨ ちいさまボルタ:45歳。群馬在住。ヘビメタ好き。たろおみボルタとゆめたむボルタの父。虫歯がひどい。

—— え!!! お、お父さま!?

「読みましたよ! 親子揃ってブロス読者ですから」

—— そ、それはありがとうございます!!

「たろおみはブロス読んでる両親に育てられたから、いわばサラブレッドですよ」

—— 確かに。その環境があの電話、そして今のたろおみボルタを形成したんですね。

「いいんだか悪いんだか。でも今回は息子が大変失礼いたしました」

—— いえいえ、とんでもないです。あれは僕が勝手に暴走してしまったんです。

「でも、ウチの息子が絵を送らなかったら、 それってROCKじゃないですよね!?」

—— お、お父さん! でも、あのように書きましたけど、学校の勉強もあるし、無理なさらずにお願いします。僕はただ、たろおみくんにがんばって欲しかっただけなんですよ、美術部の部長として。高校生活は二度と来ないわけですから。

「そこまでアイツのことを思ってくださってるんですね。 なんでもさせますから使ってやってください!」

—— お父さん! あり…が…と……ぶひぃ!!!!  電話を切るとスマホがびしょびしょに濡れていた。雨でも降ってたのかな。


実家の弟が大変なことになってるって…

「もしもし。あの…たろおみの姉の、ゆめたむボルタです」



読者プロファイル⑩ ゆめたむボルタ:神奈川在住。たろおみボルタの姉。ジョージ・ハリスンが好きな渋い女子大生。

—— あ、お姉さん! つい昨日、お父様と電話しましたよ。

「私もビックリしました。今は実家を離れているのですが、どうもウチの弟がブロスに出ていて、『父がヘビメタ好き』ってことも書いてあるって風の噂で聞いて」

ここから僕とゆめたむボルタで、たろおみボルタの将来について20分ほど語り合う。

「…で、ある日実家に帰ったら、それまで『バンドを組みたい』って言ってたパンク少年のたろおみが、 アコギを持ってフォークを歌ってたんですよ!」

—— 一人でやる道を選んだわけですね。

「あの子は絵も好きだし、音楽も好きだし、もっとそういうものに打ち込んで欲しいんです」

—— その通り! なんのための“高校生”なんだって話ですよ。将来の迷いが来る前に、とにかく今やれる最大限のことをたろおみにはやって欲しいんですよ……他人の僕が言うのも変な話ですが。


京都からのパフォーマー参戦決定!

「もしもし。京都のまきボルタと言います。あの、12/22に原宿のギャラリーでやるイベントって、ほんとにやる感じですか?」


読者プロファイル⑪ まきボルタ:37歳。京都在住。夜のパフォーマンスも含めてVovoBravoという名でアーティスト活動もしている。

— はい、やりますよ!

「私、夜の仕事をしておりますが、パフォーマーとしてアーティスト活動もやっているんです。可能であれば参加させていただけないですか?」

—— 全然ウェルカムですよ! で、具体的にはどのようなパフォーマンスを?

「そうですね。 例えば、フェ●●オを…」

—— ちょ! 高校生も来るかもしれないんで…。

小6ボルタJr.も参戦決定!

以前お電話いただいた、大阪の小6ボルタさんからも電話が。

「あの、もし可能でしたら、私の息子の作品を展示していただけないでしょうか?」

—— 全然構いませんよ! ボルタでしたら誰でもウェルカムです。

「親バカなんですけど、息子は図工が好きで、なかなかいい作品を作るんですよ。あとでメールするんで見てやってください」

とは言っても、どうせ小学生が作るんだから大したことないだろ…と思って届いたメールを見てみると…

タイトル【二人の男(ダンボール製)】

このトキメキ、どうしたらいいの;〜;

「栃木のはるまきボルタです。いやあ、このコーナー面白いです。電話番号で繋ぐって企画がすごい」


読者プロファイル⑫ はるまきボルタ:39歳。栃木・那須在住。高1ボルタの作品展示会を応援してくれているが、ご自身は現在恋愛でとても悩んでいる。

—— ありがとうございます。ボルタ冥利に尽きますよ。

「4Pくらい読みたいですよ」

—— いや、さすがにそんなニーズはないと思いますよ〜。

「たろおみさんの話、ホント続きが気になって、いつか電話してみようとは思っていたのですが、もう今しかないなと」

—— やっとお話できてうれしいです。

「あのジョンさん、私の話を聞いてくれませんか?」

—— 相談事ですか? 僕から“相談”を取ったら何も残りませんよ! お任せください。

「実は私、今39歳なんですけど、その人のことを思うと涙が出るくらい好きな人がいるんです」

—— あらら!! そんなトキメキは羨ましいですな。

「ですが、彼は……」

って書ききれね~!!! 光浦さんの悩み相談連載のほうに相談してくれ~

熱血美術教師気取りジョン・ヒロボルタへの電話は090-6143-2407へ! メールは hirotakufr@aol.comまで!

【予告】2012/12/22に実施した、高一ボルタの作品展示会リポートを掲載します。その他のボルタも緊急参戦!? 乞うご期待!

他にもこんなボルタから電話がありました!

読者プロファイル⑬ テニスボルタ:14歳。もし自分が電話したら最年少記録になる、と思ってかけたにもかかわらず、翌日、13歳の中3ボルタから電話がかかってきたことによって最年少記録は更新されてしまった。テニスの王子様が大好き。


読者プロファイル⑭ 中3ボルタ:13歳。東京・中野在住。現時点での最年少ボルタ。本当はまだ中1だが、「中1ボルタ」が既にいるので「じゃあ…中3ボルタで!」とのこと。ややこしい!!

(「TVBros.」2013年1月4日発売号掲載)



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