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ジョンが出会った読者たち【第46話】

今回から『フェスボルタ』はコンセプトをがらりと変えて、出演者は僕に連絡してきた人のみ、つまり出演者も来場者もこのページの読者だけというフェスにしてみたのですが、プロなしではお寒い学芸会になりやしないか…客は来てくれるのだろうか…ずっと不安でした。しかし、いざやってみるとこれがめちゃくちゃ面白い! とにかくお客さんが優しくて何をやっても良さそうなゆるーい雰囲気の中、アマチュアならではの奇想天外なステージが繰り広げられ、他にはないフェスになりました! しかも満員御礼! 毎回来てくれている野村ボルタさんも「今までで一番よかった! みんなでハラハラしたのもよかった!」と言ってくれました。そう、これ、まさにライブの原点そのものです。そしてみんなで作った感! やっぱりフェスは観るより、出るほうが面白いんです! 今回は弟子のみやまるボルタが、僕に代わってリポートします。

文/みやまるボルタ

このページの読者だけのフェス『フェスボルタmini』開催!

やっぱりフェスは観るより、出るほうが面白い!!!

開会宣言:ジョン・ヒロボルタ

今回は“雪の女王”コス。一緒にMCをする予定だった中学1年マジキチボルタは、先日の骨折に続き、当日はインフルエンザで来れない、と母親から連絡があったそうです。学校の先生みたい。

ハービバノンノンズ:アコースティック・ロック

今回もトップバッターはフェスボルタ開催の言い出しっぺ、キネボルタ率いる「ハービバノンノンズ」。初のアコースティックでの演奏です。湯けむりロックの名曲『温泉に行こう』でまずは会場全体を温めて、のちに続く読者たちにステージの手本を示します。

佑村河内攻:津軽三味線

前回シバノソウに楽曲提供した佑村河内攻(女性)は、津軽三味線で出演。意外な才能に会場からどよめきが。しかし突然、自分がネット販売しているリストバンドを宣伝しだし、客からヤジが入ると「聞こえないので…」で会場爆笑。でもその後、演奏中に上がった「せめる~」という歓声には照れている様子だったので、本当は耳が聞こえているのかもしれません。

テクノ野球拳:テクノDJ

「テクノ野球拳」(田代ボルタ・ペロちゃんボルタ)は、真っ赤なベネチアンマスクにチャイナドレス風の衣装という怪しげな雰囲気で登場。今回が初ライブだったそうで「テクノユニットをやるからには、まず発表する場が欲しかった。それでフェスボルタに応募した」とのことです。今後どう進化していくのか楽しみです!

こーきちくん:漫談

今回のある意味、目玉! 夢を諦めない中年漫談師こーきちくん。いつも立ち読みだけでブロスを買ったことはないそうです。漫談自体はあまりウケなかったり、話を思い出せなくなったり、頼みの綱の”手に書いたカンペ”も汗で消えたり、その愚痴が延々と続いたりと踏んだり蹴ったりだったのですが、逆に会場は一丸となってハラハラし、一体感が高まりました。思わずタオル投入したくなりましたが、「ここで漫談を終わらせたら、悔しいわ〜」となかなか諦めてくれません。しかし、思わず飛び出た「な〜んてっ」という一発ギャグだけは大ヒット。なぜそれがウケたのか本人は謎だったようですが、「な〜んてっ」はその後の会場の合言葉にまでなりました。

「なーんてっ」

少女タコサム with 
きゅるりんアイドル・りなんなん、溝上真由
:ダンス・歌・キス

急遽出演が決まった自称14歳アイドル・少女タコサム。とにかく圧巻のステージでした! パフォーマンス、キャラクター、ダンスのキレ、構成、間合い、波の持っていき方、どれをとっても素晴らしい!の一言。お客さんを無理やりステージに上げてバックダンサーと一緒に踊らせたり、ちくわでポッキーチューしたり、まるでラピュタのロボットのようにブリッジをしたままフロアを縦横無尽に動き回ります。会場は大盛り上がり! 少女タコサム観たことない人は、本当に観たがいいです! 出演予定の人もすごい勉強になりますよ!

▲タコサム最終進化形

ラッキーハノイ:プリン

ベトナムから緊急来日中の「ラッキーハノイ」が、前回に引き続き今回も登場。まずボーカルがしっとりとバラードを歌い出したのですが、その横でワサワサと袋から手作りプリンを広げだし、「ミンナ、ベトナムノプリン! ゴヒャクエン! ダレカタベテ!」と突如ステージ上にハノイの露店が出現するという展開に。「ゼンブウレナイ、ウタ、ヤメナイ」とボーカルのジャン。若干高いプリンの押し売りが始まりました。結局4曲歌ったところで見事完売。しかし、その売上金をジャンから無理やり奪い取ったDJのジャッキーは、そのままパチンコ屋へ。”緊急来日中”とのことでしたが、やはり単なる出稼ぎ? 疑惑は深まります…。

▲ラッキーハノイ公式サイトには今回の動画がアップされてます!http://luckyhanoi.wix.com/lucky-hanoi

シバノソウ(中3ボルタ):ロック

前回のフェスボルタ出演が学校にバレて、五者面談(母親と先生3人と本人)したという彼女。相変わらず今回も出演です。しかもオリジナル曲『非日常に生きる少女』『かたよったあい』を引っさげて! 佑村河内攻からの楽曲提供、そしてキネボルタ、ゆめたむボルタ、トリイボルタによるバックバンド、まさにボルタの力を結集したステージになりました。見るたびにクオリティが上がっています。やっぱり思春期ど真ん中、成長の早さはピカイチです! ちなみにお母さんも、赤ちゃんと大量の柿ピーを引っさげて会場に駆けつけてくれました!

ソウルスター・ミウラ 
with JUSTALITTLEBITS ORCHESTRA
:FUNK

大トリはソウルスター・ミウラ。「今夜共に過ごしたエブリバディ知っているだろ!? プロだとかアマだとかはたいした問題じゃない!! こんなに楽しい夜が過ごせたなら‼」。漫談か?とのツッコミもあるほどに、熱く熱くこれでもか!というほどに会場に語りかけます。そしてその後に続いたパフォーマンスは、熱風とも言えるようなソウルぶり。最後は観客全員で肩を寄せ合っての大団円に! やってよかった。来てよかった。最後にソウルスター・ミウラの放った名言で締めくくりたいと思います。「みんなが誰かのスターであればいいんだ!!」。

おまけ

現在入院中のおっきなお友達スプリガンボルタ(埼玉県42歳)に、来場者のみなさんから寄せ書きを書いてもらいました。早く元気になれよな!

▲いつも来てくれる、野村ボルタ夫妻、そして半谷ボルタ。

▲赤ちゃんに気持ち悪がられたヒロボルタ。

▲少女タコサムとベトナム人。

▲お子様の生まれた19年来の読者だそうですが、全くもってそう見えません!

▲ソウルスター・ミウラ with JUSTALITTLEBITS ORCHESTRA、熱い夜をありがとう!

▲熱帯の女王と雪の女王。

▲突如ステージ上で販売されたベトナムプリン。

▲JC同士で記念撮影。

▲出演祝の花をもらったテクノ野球拳。

▲お友達と群馬から来てくれたこーきちくん。

▲濃厚なキスを交わす、タコサムとキネボルタ。

▲みんなで病床のスプリガンボルタに寄せ書き。

次回は1/31(土)開催!
「フェスボルタ 鬼」@大塚Deepa

最後にゆめたむボルタが「新しいボルタたちが入ってきて歴史を感じました。私たちはもう古いボルタですね(笑)」と言っていたのが印象的です。とにかく観客が優しいフェスボルタ。この何をやっても許されるような雰囲気はどんな人のどんな芸でも迎え入れてくれると思います。今回出演を見送られた皆さん、ぜひ次回はご参加ください。今回のminiはあくまで入門編、次回こそが本番です!出演希望者はおなじみのこの番号か、メールアドレスに連絡ください!

090-6143-2407

hirotakufr@aol.com


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