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あの太田さんがフェスボルタを褒めてくれたぞ!

学生時代(といっても知り合ったのは僕が大学4年でむこうが社会人)にリスペクトしていた太田先輩に「フェスボルタ 〜鬼〜」へのお誘いメールを送りました。コミックナタリーの記事のURLを送ったんです。すると先輩から


これはやばそうだな。
最高じゃないの。

という最上級の褒め言葉をいただきました。さすが僕がリスペクトしている先輩! 一瞬にしてフェスを理解してくださったもようです。先日、弟子のみやまるボルタが「大学の友達に言っても理解されない」と言っていたのが非常に悔しかったのですが、太田先輩が言うのだから間違いない。たぶん最高なんでしょうね。太田さんが正しくて、大学生が間違っている。そうに違いない。とりあえず、弟子の友達たちに説教したい気分です。

と一方的に書いてしまいましたが、太田先輩はどんな方かというとかれこれ10年以上前にさかのぼります。

大学4年、僕は教員志望でしたが軽めの就職活動をしておりました。といっても特に志もないのでちょっと興味があった出版社の人を母親に紹介してもらい、会ったんです。会うなりその人は「ウチ新卒の募集ないし、給料安いから絶対辞めたほうがいいよ」と言いました(実際、その人は辞めて超有名な外資系出版社に転職しました。ちなみに今の僕はその会社とけっこう縁があるというなんたる偶然!)。そしてその人はこう言ったんです。

「キミに合いそうなやつがいるから会ってみなよ」

そうして紹介されたのが太田先輩です。太田先輩は会うなり「ダメ人間の集まる喫茶店があるから行こう」と言って会社の近所にある喫茶店に僕を連れて行きました。そこは、たしかにダメ人間が集まる喫茶店でした。そこで太田先輩はバングラディッシュ人のホモに襲われた思い出などを明るく話してくれました。
僕は結局、太田先輩が何の会社で働いているのかわからないままその日は別れました。ですが、「先輩と働きたい」という想いが芽生え、あわててその会社にエントリーしたのです。締め切り前日でした。


その会社は総合職で受けるとグループディスカッションがあるので、絶対に自分は受からないと思い、グループディスカッションがない代わりに、ものすごく狭き門であるクリエイティブ職(当時2000人に1人くらいの倍率)を受けました。太田先輩が「阿佐ヶ谷ボンバーズ」というグループを結成していると聞いたので、筆記試験ではすべての回答に「阿佐ヶ谷ボンバーズ」と書きました(採点者に阿佐ヶ谷ボンバーズのメンバーがいることを期待して)。ちなみに阿佐ヶ谷ボンバーズの活動内容は「居酒屋に全員メガネで行ってみる」とか「その翌日に全員メガネを外して行ってみる」などという活動だそうです。

結果、数名しか残らない最終面接に進みました。内定は目の前です。

最終面接はプレゼンでした。テーマは「私の住む街」。
僕は当時、母校で教育実習中でした。パワーポイントなど使ったことがない僕は高校でビデオカメラを借りて、当時住んでいた新宿の街を撮影しました。

プレゼン当日、数名がプレゼンする中、映像でのプレゼンは僕一人でした。
プロジェクターで映像を流し、そこには新宿西口の風景が。
パチンコ店「パチンコジャンボ」の看板の「チンコジャンボ」のみが映しだされ、「わいせつな言葉もOKな街」とテロップが流れました。

ウケました。

その後もウケ続けたため、こりゃ受かったなと思いながら映像を見ていたのですが、途中で空気が一変します。

浮浪者の寝ているところが映し出され、テロップで「道でも寝れます」
浮浪者がおにぎりを食べていて「どこでも食べれます」
浮浪者が段ボールの家を作っていて「土地も家もあります」

もちろん落ちました。

もちろん、今となってはわかりますよ。だって面接もプレゼンも「コミュニケーション能力」があるやつが受かりますから。そりゃ、そんなプレゼンしやがったら僕でも落としますよ。だって、

会社ですから。

ちなみに僕はその後、ほかの会社から内定をいただきつつも、教職を探しては落ちてを繰り返し、結果的に内定いただいた会社に入りました。まーそれはそれでめちゃくちゃ楽しかったので、今となっては太田さんの会社に落ちてよかったと思ってますけどね。結局、どこに行くかというより誰に会うか、何をするかだと思います。人生は。

その数年後、太田さんに会ったとき「おれ、たぶん年間200万くらいしか稼いでないよ」という名言をいただきました。相変わらずご活躍されているようでなによりです。ちなみにそのとき太田さんが履いていたサンダルが、彼以上に狂ってる(注:いい意味で)編集Kさんが履いているのとまったく同じものだったのが印象的でした。変人しか履かないサンダルってあるんですね。

長くなりましたが、とにかく「フェスボルタ 〜鬼〜」はやばくて最高なフェスなんです。ピンサロのような低価格を実現し、なんと入場料1,800円(+1D)!! みなさんごひいきのほど、何卒よろしくお願いします。

それと、弟子! 

お前に一番必要なのはコミュニケーション能力!!



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