ジョンが出会った読者たち【第25話】
テレビブロス読者、キネボルタの無茶ぶりにより、ロックフェスを開催するハメになった僕。せっかくなので有名アーティストを呼びたいということで、キネボルタが大好きなあのミュージシャンに直談判に行ったのですが……。
ごく普通の会社員である僕が血迷って携帯番号を誌面に載せたところから始まる、アメージング・ドキュメンタリー!
読者のキネボルタ(旅情系温泉バンド「ハービバノンノンズ」のボーカル)に勝手にライブハウスを押さえられ、1/18(土)に音楽フェス『フェスボルタ迎春』を開催することになってしまったジョン・ヒロボルタ。さて、どのアーティストをフェスに呼ぼうか? そこで「手紙に熱い想いを込めて、大好きなあのアーティストに渡そうではありませんか!」と前号でヒロボルタが呼びかけたところ、早速キネボルタが動き出しました。曽我部恵一にぜひとも出演していただきたいと心から願う彼は、その想いを手紙に込めて、田中正造ばりに直談判に向かったのでした。
向かった先は、下北沢にある曽我部恵一のお店「シティーカントリーシティ(CCC)」。…ところが、キネボルタいきなり遅刻! 曽我部さんのTシャツを着ていこうと思い、失礼がないよう直前に洗濯をしたら乾かなくて、待ち合わせ時間に遅れてしまったんだそうです。でもいいんです。アポなし突撃にそもそも遅刻はありませんからね。
さあ手紙を握りしめ、いよいよ「CCC」へ突入です! 濡れた曽我部Tシャツも、上がった体温で乾いたみたいです。
キネ「すみません、曽我部さんいらっしゃいますか?」スタッフ「いないんですよ」(ああ、門前払いか)とやりとりを見ていた僕は半ば諦めていました。だって、普通にスタッフさんの立場で考えたらめんどくさいし、何より怪しいですもん。でも、心優しいスタッフの方は、忙しいにもかかわらず嫌な顔ひとつしないで僕らの話を聞いてくれました。結果、スタッフの方のご好意でお手紙は渡していただけることになりましたが、
「事務所にメールしたほうが早いと思いますよ」
とアドバイスをいただきました。そりゃ確かにそうですよね。いけない、僕ら先走り過ぎてしまって、田中正造じゃなく山本太郎になってましたよ。
てっきり「きっと曽我部さんはいるはず」と思っていたキネボルタは、しばらくお店の前でうなだれていました。でも彼は顔をあげてこう言いました。
ここまできたらダメもとで事務所に行きましょう! 今やれることは全部やりたいんです。
なんて熱い男なんでしょう。さすがは勝手にフェスを企画した男。ということで、僕らは曽我部さんの事務所に向かいました。しかし……。
事務所の電気は真っ暗で、電話をかけても誰も出ません。ていうかキネボルタ! よく考えたら今日は日曜日だぞ!! そもそも電話してから行けばよかった…。かくしてスタッフさんのアドバイス通り、メールを送ることになったのでした。残念な結果になってしまいましたが、でも、キネボルタの曽我部さんに対する熱い気持ちはビンビンと伝わってきました。
ディスクユニオンで販売したCDが2枚しか売れてないバンドのボーカルかもしれないけど、フェスを企画しその信念を貫いているお前は最高にロックな男だぜ!!!!
おなじみのあの読者からもメッセージが!
ってか今の状態じゃアマチュアバンドが良くやる定番の合同ライブ。開催日も残念で、年末年始や成人式の後でしょ? みんな金無いよ(苦笑) 少しでも有利にしたいなら、場所や時間…幾らくらい小遣い持って行けばいいか早く告知しないと! 個人的にアーティストを呼ぶ…美術部にさあ、AC/DCとかが心動くバックボーンやメリット無いじゃん(爆笑) ノリと勢いと情熱はこのコーナーの味だけど、そろそろキチンとした結果出さないと若いヤツ夢見れないぜ?
(埼玉県在住42歳男・スプリガンボルタ)
——お久しぶりです! 確かに今のままじゃつまらないのは重々承知しております>< おっしゃる通りですよね。ただ、入場料は安く設定するつもりですし、若い人は読者層から考えると来ないと思いますので、お財布の心配はあまりする必要ないかと。それと、プロのミュージシャンを呼ぶ動きは水面下で行ってますので期待しててください!
~今回の進捗~
☆静岡最強のロックバンド『THE MENMA』電撃参戦決定!
☆Donburi Disk主宰・道下慎介(LSD MARCH、オシリペンペンズ)さんがちょっと顔だしてくれるって! ちなみに、アーティストのブッキング方法について道下さんに相談したところ、どんなアーティストの名前を挙げても「大丈夫でしょ、出てくれるよ」っておっしゃるので、誰でも呼べるような気持ちになっていたのですが、全然ダメじゃないっすか…。
☆私も協力したい! 出演したい!という方は僕、ジョン・ヒロボルタの携帯番号090-6143-2407(平日は20時以降、土日はいつでもOK。酔っぱらいはお断り)またはメールhirotakufr@aol.comまでご連絡ください!どうしてもマル秘エピソードを知りたい方や、私も何か協力したい!という方は僕、ジョン・ヒロボルタの携帯番号090-6143-2407(平日は20時以降、土日はいつでもOK。酔っぱらいはお断り)またはメールhirotakufr@aol.comまでご連絡ください!
(「TVBros.」2013年12月04日発売号掲載)
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