【みやまる】通ぶれる野球バナシ! 92球目

近鉄とオリックスが05年に合併し、オリックス・バファローズが誕生すると監督人事に注目が集まった。仰木彬70歳、当時の最年長記録だったが誰もが納得の人選だった。近鉄とオリックス双方で優勝経験のある監督だったからである。今日の「通ぶれる野球バナシ」はあの名選手の名付け親でもある仰木彬監督。

★夜遊び大好き

仰木が近鉄の監督だった頃の話。首脳陣のミーティングでコーチの1人が提案する。チームの調子が良くないので選手達に門限を設定し、野球に集中してもらうのはどうかと。しかし「困るなあ」とシブイ顔の監督。どう困るんですかと尋ねられ……。

「ワシが遊べんようになる」。

★パンチとイチローの名付け親

そんな仰木だが89年にきっちり近鉄を優勝させ、その実績を買われ94年からオリックスの監督に就任。就任早々当時の注目株だった鈴木一朗と佐藤和弘にそれぞれ「イチロー」と「パンチ佐藤」と登録名を名付ける。

仰木はその佐藤に「ワシと同じ店でパンチパーマを当ててこい」と指示。さっそく監督馴染みの店に行くとなんとロング缶のビール2本。「監督はいつも飲みながら切るんだよ」と店の主人の話に耳を傾けつつに髪のセットが終わると最後に素うどんを出されビックリ!仰木は「〆め」まで床屋で食べていた。

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