【みやまる】電車映画のようなもの その45-の・ようなもの-

 先月末『の・ようなもの のようなもの』観てきました!故・森田芳光監督の長編映画デビュー作『の・ようなもの』の続編。前作の雰囲気をそっくりそのままで、天国の森田監督が生き返えってメガホンをとってるような気すらしました。みやまるが大好きな、この『電車映画のようなもの』の題の元になった映画の続編を、劇場で目にすることが出来るというのは幸せなことだな~としみじみ。

 舞台は都電の走る下町。二つ目(前座が終わった段階)落語家の志ん魚(しんとと・伊藤克信)は誕生日に先輩たちからソープランドを奢られる。相手を務めたエリザベス(秋吉久美子)に志ん魚の栃木訛りの残る喋り方と純朴さが気に入られ、いつの間にか彼氏と彼女のような関係になる。「姉さん彼女」として志ん魚を可愛がりつつ引っ張っていく間柄が絶妙、なのだが志ん魚は女子高の落研に所属する由美(麻生えりか)に目移りしてしまい……。

 尾藤イサオの『シー・ユー・アゲイン雰囲気』流れるエンディング。ビアガーデンから人がはけていくシーンはあまりにしっくりきていたので、なかなかカットの声を掛けなかったという。「人間は何もしなくてもおもしろい」という森田監督が生前語っていた持論と照らし合わせて見ると、深い部分でなるほどと思うはず。


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