推しが亡くなった話③
これから先、私はどうやって生きていこうか。
改めて、生死について深く考えさせられることができたのは彼のおかげでもある。
私の大好きな人がいなくなった今、生きる意味が見つけられないのだ。
今までの私であれば、「推しみたいに、足が速くて、背が高くて、笑顔が可愛くて、無邪気で…、そんな人と結婚して、可愛い子どもを産んで、親孝行する」
といった理想の高い夢をもっていた。
しかしこれは彼が“生きている場合”の話だった。
死んでしまうなんて、考えたこともなかった。
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今、私が考えていることといえば
彼と同じ年数を生き、一生を終えること。
というのも、これからの未来に生きるメリットを感じられないと気付いたからだ。
命を粗末にするなんて、生きたくても生きられなかった人に失礼だとも思う。
しかし、今の私にとって
生きていくことがすごく辛いと感じた。
彼の死だけではない。
私の家族や親族は、よっぽどのことがない限り、私より先に天国へ行ってしまうのだ。
最近飼い始めた愛犬も、私が看取ることになる。
大好きな人が、次々と遠い所へ行ってしまうのが怖い。
もし仮に、奇跡的に推しよりも好きな人に出会い、子を授かり、家庭をもった時、失う対象が増えるのも怖くてたまらない。
そうなる前に私は、早く死にたいと感じてしまう。
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