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BOC前完全解説 夜族

こんにちはこんばんは。まっさです。いよいよ今週末、池袋で日本一運の良いバトスピプレイヤーを決めるBattle Of Challengersが開催されます。僕の知人友人もたくさん出場するようで、皆さん悔いの無い戦いをして欲しいです(僕は出場しません)。

さて今回は、僕が9月のバトラーズ転醒杯で5ー0優勝した夜族について解説したいと思います。BOCでも一定数(使用率ランキング7~8位程度)の使用者が見込まれるデッキですので、既に他のデッキで登録を済ませた方も是非見ていって欲しいです。

  1. 夜族とはどのようなデッキか

  2. サンプルデッキリスト

  3. 採用理由・不採用理由

  4. 対面知識



1.夜族とはどのようなデッキか

一言で言うならフルカウンターデッキです。
バルマスケ居城ブラッドロンドや、フィニッシャーであるバルマスケ大公爵ゼーゲブラヒト

これらのカードや除去マジック、バースト等で相手の攻撃にカウンターを仕掛け、相手の使えるコアを無くし、ゼーゲ+紫魔神

いつの時代も紫デッキの切り札

防御不能の4点パンチを喰らわせます。基本リーサルは1点4点(以下1ー4と表記)です。

夜族の強みとしては、

・バーストを除くほぼ全ての防御札をケアできるため、割り切り殴りをしなくて済む。
・足場と受け、ドローが安定しているため、予選試合数が多い大会でも安心して使える。
・夜族対面を練習していない相手には無類の強さを誇る。
・構築の幅が広く、環境の変化に対応しやすい。

などが挙げられます。特筆すべきはその圧倒的な初見殺し性能であり、夜族対面を練習していない相手にはとことん強いです。

逆に夜族の弱点としては、

・とにかくコアが増えないため、自分のコア管理も難しい
・ネクサスとバーストには基本触ることができない。特に火山などのヘイトネクサス、青の聖遺物やボーンシャークなどのcip止めネクサスにはかなり弱い

などです。



2.サンプルデッキリスト

続いてデッキリストの解説に行きます。まずは僕が転醒杯で使用したリストから。

紫最強のバーストであるバジャーダレスが採用されておらず、その代わりに見たこと無いバーストを採用しています。

先2サンクティされた炭治郎

僕は金雲に故郷の村を焼かれ親を殺戮されたので、この鳥だけは許せません。そのため、金雲絶対殺すマンさんにご足労頂きました。

伏せとけば確定で金雲に勝てる

ただ、最近は環境の移り変わりが激しく、BOCまで1週間を切った現在、金雲はガッチガチにメタられてtier2あたりまで転落し、赤白や初号機、蒼波が上がってきているとの情報もあります。なので、他のデッキへのメタを薄くした最もベーシックな型も載せておきます。

カードパワーはどう考えても
バジャーダレス>>>アーサー

3.採用理由・不採用理由

夜族は完全新規の新しいデッキというわけではないので、重要なパーツ、採用率の低いカードを中心に解説します。

・ゼーゲブラヒト

このデッキのフィニッシャー。面処理、リザーブのコア枯らし、打点増強、ソウルコアトラッシュ送りによる煌臨封じ等々、攻守で無数の役割を持ちます。転醒条件が素晴らしく、除去されたときとフラッシュタイミングの2種類あり、能動的に動くこともできるのが高評価ポイント。覚えておいてもらいたいことは2つです。

・コイツの召喚時は任意です。相手のコアが少ない時は無理して召喚時を使う必要はありません。
・裏面の効果で”スピリットの効果を受けない”や”重装甲紫”などの耐性持ちを逆手に取り、アタックブロック不可にすることができます。

・陰陽童

積んでる人をほとんど見かけませんが、僕は必須パーツだと考えています。
まず完全耐性を持っていること。この恩恵は大きく、強固な足場であることは勿論、緑のコアロックや紫のコアシュートに対するコア置き場としても利用でき、シュバルバット、ディザイアタン、13号機などの多シンボルワンパンも止めれます。
次に系統が優秀なこと。この手のメタ寄りカードは複数枚手札に来ると腐りがちですが、陰陽は系統が”夜族””起幻”と超優秀であり、このデッキであればヴァイオレットフィールドやブラッドロンドで破棄してドローに変換できます。
最後に創界神メタを持っていること。夜族は赤白が厳しく、陰陽が採用されてない夜族は赤白にはほぼ勝てません。しかし、陰陽で神託を停止することでガン不利を微不利程度までに改善できます。
ちなみに環境でほぼ見かけないのであまり意味はありませんが、光導対面では新旧どちらでも陰陽童を置いた瞬間勝ちになります。

・パイオニアアンジィ

採用率低いが個人的には固定の必須枠だと思っているカードその2。夜族は絶甲氷刃などの汎用防御札を基本的に積まないため、提示マジックを常に抱えていないとあっさり死にます。アンジィは紫の世界は勿論、キャバスラやデスタメントもサーチでき、非常に有用性が高いです。
更にゼーゲブラヒトをトラッシュに送る、ヴァイオレットフィールドをサーチしてきてデッキを回転させると言った役割もあり、系統も陰陽と同じ”夜族””起幻”で優秀なことから3枚必須枠です。

・ザルムフォーファー

こちらも採用率がほぼ0に近いカードですが、めっちゃ強いです。
まずアクセル効果が強く、後1で撃ってフェニルを除去したり、防御札として使用したりと役割は多岐に渡ります。軽減もそこそこ多いのもgood。
続いて召喚時効果。夜族では貴重な”破壊”効果であり、コアシュート耐性を持つスピリットや維持コア0のブレイヴを焼き払うことかできます。特に蒼波の青魔神、初号機のパイロットたちを破壊できるのは大きいです。
おまけで付いてる2ドローも当然ながら優秀。
最後に6コストながら軽減も多く、基本2コストでプレイできます。これが6コスト紫軽減3青軽減1だったら使ってないです。
騙されたと思って皆さん是非入れてみてください。バカ強いです。

・キャバルリースラッシュ

提示マジックとして単純にテキスト量が2倍なのでカードパワーが高く、2コストでコスト12BP10000超えの壁が立つのはかなりの脅威です。さらにコスト7以下蘇生もあるため、場が更地であっても2シンボル立てることができます。
主な蘇生対象はゼーゲブラヒト。召喚時効果こそ使えないものの、転醒時効果がめちゃ強いため、立てておくだけで価値があります。

・アイランドルート

ここの枠はライウンコマイヌにしている人を多く見かけますが僕は圧倒的にルート派です。理由としては、後攻1ターン目に紫の世界と合わせて2シンボル置ける可能性があること、1コスト1ドローが試合後半でも腐りにくいからです。


10/10 追記

ソーディアスアーサーは確かに強いのですが、あまりにも金雲ピンポイントメタすぎるのが気になり、”金雲を絶対倒せる紫の汎用バースト”を探していたところ、見つけました。

金雲絶対殺すマン2

コイツの強みを列挙します。

・金雲に強烈に刺さるバースト効果。またブレイヴの召喚時にも反応するのが偉く、特に色魔神は召喚時が強制なので排除しやすい。
・アーサーは赤白に一切さ去らなかったが、コイツは赤白にも刺さる。
・おまけのようで実は侮れない効果召喚メタ。

特筆すべきは効果召喚メタです。例えば、相手がゼーゲブラヒトの召喚時にカシウスを当ててきたとします。そこにランペルードがいれば相手フィールドのコアが6個飛びます。
ここで注目すべきはフィールドのコアであるということ。そうです。相手ネクサスのコアも飛ばせるんです。ヤバくないですか?

このランペルードのおかげで金雲のクラウディブロウのケアが相当楽になりました。ランペルードに紫魔神付けて殴るだけでクラウディブロウを貫通できます。マジ最強。
なお、ランペルードは基本メインで開くバーストですが、仮にスピッツァーを当てられたとしても、こちらの場に陰陽がいれば、スピッツァーの2コアはライフから持ってくることになります(笑)

このランペルードを仕込んだ夜族を1次予選に持ち込んだところ、

4ー0で優勝を果たすことができました。
特に決勝の金雲対面ではランペルードがクラウディブロウを貫通する大活躍でした。
ホントに最強なので是非使って見てください。

追記終わり

不採用カード

・ライウンコマイヌ

最大3ドローが見込めることと疑似除去耐性は偉いですが、2コスト1ドローはコアの増えない夜族ではコスパが悪く、試合後半は腐りまくります。一方アイランドルートは1コス1ドローであり、後1で紫の世界or2枚目のルートor陰陽があれば計2シンボルを立てれるためルートの方が強いと思い不採用。

・ヴァンピーアヴォルグ


ソウルコアのロックを行うことで疑似的に契約煌臨を封じることができるカード。しかし、「相手カウントが4以下の間このネクサスは相手の効果を受けない」のテキストを持つネクサスにソウルコアを置かれると煌臨できるようになる、つまりプレイングで躱されてしまうカードであり、メタとしてしっかり機能しているとは言い難いので不採用。契約煌臨を使用するデッキのうち、上記ネクサスが採用されていないのは金雲(雲契約)と秘契約ですが、どちらも夜族側が有利であり、煌臨を止めたい緋炎や蒼波、雷契約には上記ネクサスがガン積みされているのもよろしくありません。

・スコルエンペラー

最近の夜族によく入っているのを見かけます。個人的に夜族に汎用のコアブバーストを取ろうとスコルエンペラーに目を付けたのは天才だと思います。しかし僕自身、効果が全て相手依存のこのバーストを全く強いと思っていないため不採用(ちなみに光導にすら1枚も採用してません)。


4.対面知識

VS蒼波 不利

重要パーツ
・陰陽童
・カシウス
・紫の世界
・紫魔神

カシウス優先順位
ウミウシ>ディザイアタン>>>マシュバラ

厳しい対面です。夜族はバーストケアができないため、ファラオムやエルサルを踏み抜いてしまいます。またネクサス上にコアを逃がされながら白晶防壁を撃たれると確実に耐えられてしまいます。

総じて厳しい相手ですが、勝ち筋がないわけではありません。蒼波はアントラーウミウシで連パンしない限りハンドがガッツリ増えるデッキではないため、なるべく相手にハンドリソースを与えない立ち回りをします。カシウスはアントラーウミウシに当てましょう。

ディザイアタン青魔神は陰陽で防げますが、ガブルシャック青魔神は基本防御できないのでその2枚が揃う前に押し切りたいところ。

ゼーゲの召喚時効果はファラオムカシウスでケアされることがほとんどなため、無理に1ー4に固執せず、紫の悪魔神やカシウスに紫魔神を付けてガンガン殴り圧をかけましょう。

VS初号機 有利

重要パーツ
・デスタメント
・ゼーゲブラヒト
・ザルムフォーファー
・紫の世界

金雲が減ったことで一気にtier1に躍り出たアーキタイプ。緋炎がtier3まで脱落したのもコイツが原因です。
基本ほとんどのデッキが初号機+シンジ+ガイウスを防御できないため強いと言われているのですが、夜族にはATフィールドを貫通するデスタメントがあるため、比較的簡単に防御できます。初号機側が初号機を投げてくる前にカウント1とデスタメントを用意することを意識して動きましょう。
また、反魂呪でゼーゲブラヒトをソウルコアを載せて蘇生すると連パンを止めれます。
2種類のシンジが召喚時ドローを連打してくるので、バジャー2デスタメント3のベーシック型であれば更に戦いやすいはず。
相手の面にマリやシンジが並んだ際にはザルムフォーファーが活躍します。

VS金雲 有利

重要パーツ
・ソーディアスアーサー
・カシウス
・紫魔神

カシウス優先順位
プリンセスフェニル>ファルシエル>>>>>>>>>その他

カシウス2枚、ソーディアスアーサー3枚で虐殺する対面。ソーディアスアーサーをヴァイオレットフィールド等で死ぬ気で探しに行きます。殴ってきた金雲をアーサーで返し、次のターンでアーサーに紫魔神を付けて勝ちです。

金雲対面はこちらのライフが簡単に3以下になるため、アーサーのLv2,3アタック時をよく使います。陰陽やアンジィ等の小型で1点、アーサー紫魔神でアーサーのアタック時含めて4点が一番負け筋少なく勝てるでしょう。

なお、金雲は「効果を発揮させない」除去が一切存在しないため、ゼーゲブラヒトの転醒時効果が激重です。ゼーゲブラヒトLv1をとりあえず立てておくだけで1ターン貰えるので御活用ください。

VS純碧雷 不利

重要パーツ
・カシウス
・紫魔神
・紫の世界

カシウス優先順位
エクレルヴェスパー>オオカブト公

不利です。ランポの提示マジック拒否がかなり厳しい。また、ネクサスを効果を発揮させずにデッキボトムに沈めてきます。止めて頂きたい。
その代わり純碧雷は「常にドロソが引けない不安を抱え、安定しない」という弱点が付き纏うので、相手がブンブンしないことを祈りつつ自分のやれることをやるしかないでしょう。
純碧雷も夜族と同じくデッキの性質上汎用防御札を取れないので、ケアするカードは分かりやすいです。また、リソースに乏しいのでカシウスがキツく、特にエクレルヴェスパーorオオカブト公にカシウスを当てられるとゲームプランが崩壊することがあります。
相手に手札を与えないよう、自身の手札枚数を常に意識しながらリーサルを狙いましょう。

VS緑GS/アルパラ 五分~微有利

重要パーツ
・ゼーゲブラヒト
・紫の世界
・反魂呪

圧倒的なカードパワーとバタジャバインドエッジによる蒼波封殺性能から人気の高いアルパランポですが、夜族であれば不利は付きません。
このデッキのフィニッシャーはクロノドラゴンまたはビャクガロウですが、どちらにも耐性がないため、比較的簡単に止めることができます。ハンドリソースも豊富でトラッシュ利用をするため、ビャクガロウの2ハンデスも怖くありません(むしろゼーゲなどをトラッシュに落とせるのでこちらが有利になることすらある)。
相手の攻撃を受け札でいなしつつ、ゼーゲ紫魔神の4点を狙って行きましょう。クローズドエボルが注目されていますが、煌臨元に幻魔神が付いていない限りカシウスの餌なので
問題ありません。

VS赤白 五分~微不利

重要パーツ
・陰陽童
・ヴァイオレットフィールド
・デスタメント
・キャバルリースラッシュ

カシウス優先順位
ツヴァイ≧シーカー

こちらも苦手なアーキタイプです。ヘイトネクサスが処理できず、しかもその影響をモロに受けてしまいます。
幸いこちらには非起幻創界神を相当強く抑制できる陰陽童、創界神のシンボルを全て消せるヴァイオレットフィールドがあるので、そこに活路を見出すしかありません。
吐血するくらい死ぬ気で陰陽を探して立て、ヴァイオレットフィールドでガレヴァルとアマテラスのシンボルを消します。
相手がモタモタしているところに殴りかかって一気に勝ちきりましょう。
陰陽童やヴァイオレットフィールドは、ヘクトルやLOへの破棄メタとは違い”詰ませるカード”ではなく、”遅延するカード”なので、時間が経過すればするほど相手が優位になります。
効果発揮させないネクサス破壊がキツイのでカシウスはツヴァイに当てたいところですが、オモイカネからツヴァイを飛ばされると
カシウスが腐ってしまうので、序盤に相手の盤面やハンドリソースを見ながら雑にシーカーに切ってしまっても構いません。
赤白のアタッカーにはマジック耐性はないので、ツヴァイやグランテラスの着地を許してしまった場合はデスタメントで対応しましょう。

もし先1で火山を置かれた場合は「なんやこの運ゲー!」と叫んで台パンドロップアウト安定です。

VSwbs 微有利

重要パーツ
・紫の世界
・カシウス

カシウス優先順位
ロカマ>>>クライド≧ゼオフィラス

「wbsコアシュートに弱いから普通に有利じゃね?」と思いがちですがやってみると意外とそうでもありません。
まず青の世界のcip止めが重くのしかかります。夜族はカウンタータイプのデッキなので、高速で飛んでくるローカマーターも対処が難しい。
しかし、ローカマーターの召喚時アンブロ付与効果は強制であるため、カシウスで処理できます。手札から通常召喚した場合の召喚時は任意ですが、アンブロが付かないため、陰陽童でブロックすれば守れます。
相手は紫の世界の1コアシュートが相当重いので最優先で置くようにしましょう。クライド+ロカマでいつでもワンチャン勝ち筋を作られるため、決して油断しないこと。



以上で夜族の解説を終わります。

デッキリストの提出期限がアナウンス無しで
延長されたとかでまたBOCが燃えてますが、
出場される皆様の健闘を祈っています。

「この対面の戦い方を知りたい」など
ご意見ご感想ご要望がございましたら
僕のDMまでお越しください。

それでは!

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