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時冠青起幻

皆さんこんにちは。相変わらずコロナコロナでイヤになりますね。

店舗決勝も延期になり、2月も大会は開かれないのではないかということで、僕もモチベーションがダダ下がりしております。4章自体のカードデザインが好きではないというのも大きいですが……

そんな中で、僕が4章で唯一面白いなと思ったカードがありました。

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時の監視者ロンバルディアもとい時冠です。時冠という系統はストラクチャーデッキのクロノドラゴンから細々と登場していたものの、今弾で本格的な強化がなされました。

しかし、世間の注目を集めているのはやはり次環境のトップメタと名高いイザナミイザナギ、通称”樹魔霊獣”です。時冠はどちらかと言うとカードプールが足りない、ファンデッキ寄りのデッキタイプとなってしまっているかなと思います。ネットサーフィンをしていても、時冠のテンプレ構築は上がっていないのが現状です。

今回は

ロンバルディア使いたいけど構築が迷走していてわからない!!

という人向けに構築をご紹介したいと思いますので最後までお付き合いくださると幸いです。

①リスト                 ②時冠の長所、短所            ③従来の青起幻との差別化          ④回し方

①リスト

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・時空龍クロノドラゴン:3

・パイオニアドルフィーナ:3

・ティンダロハウンドRV:3

・ドゥーガルド:3

・異海人シーホース:3

・時空乱龍パラドラクス:2

・時の監視者ロンバルディア:3

・海魔神:3

・導きの少女ヴィーナ:3

・創界神ポセイドン:2

・青の世界:3

・緑の世界:3

・オワリノ世界:2

・キングスコマンド:3

・零ノ障壁:1

計40枚

②時冠の長所、短所

まず初めに時冠の強みと弱みをそれぞれ説明します。時冠の強みとしては、やはり

ロンバルディアのカードパワーの高さ

が挙げられると思います。10コストとコストは非常に重たいものの、アタック時に1体破壊とアンブロ、相手のライフを削った時だけでなく、相手がマジックを使用しても転醒できます。Lv2からはゴッドゼクスと同じ、スピリット/マジック耐性を持っており、裏返るとコスト10以下1体破壊+完全耐性になります。

わかりやすく例えるならば、

ゴッドゼクス地ノ型+廉価版断罪剣

であり、この時点で破格のパワーと言えます。

更にこのデッキはその性質上、クロノドラゴンを強く使えるのも強い点です。クロノドラゴン自体カードパワーが高めで、油断しているとあっという間にリーサルまで持ち込んでくる性能を秘めています。

総じて時冠起幻は

カードパワーの高さを生かした攻撃的なデッキ

であり、これが長所と言えます。

続いて短所です。主な短所は、

・ロンバルディアの召喚に海魔神がほぼ必須海魔神がサーチできないカードのため、縦引きで引き込まなくてはならない

・上記の理由により、若干安定感に欠ける部分がある。

・メインステップをスキップするために時冠スピリットを多く積まなくてはならない。時冠スピリットは汎用性に欠けるカードが多く、従来の青起幻より対応力が落ちる。枠の圧迫が激しい。

等が挙げられます。

②従来の青起幻との差別化

時冠を組む上でやはり避けられないのが従来の青起幻との差別化です。

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こちらは僕が今回時冠を研究するためにサンプルとして作成した青起幻です。14枚の土地+3枚のパイオニアで17の初動があり、青起幻の特徴である手札交換カード6枚も相まって、非常に安定感のある、事故の少ない構築となっています。また、スマラクトゴレムがフル軽減1コストでトラッシュからヴィーナロロ青の世界新しき世界、何でも貼ることができ、多少相手に盤面を崩されてもすぐに立て直しが可能です。

対して時冠は先ほど述べたとおり、ロンバルディアの転醒時効果を生かすために時冠スピリットを多く積まないとならないため、テンプレ型の青起幻よりも安定感、コントロール能力が低下します。

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別にヴァルシャルクでよくね?

更に青起幻には絶対的フィニッシャーであるヴァルシャルクが存在します。絶甲氷循の登場で「出たら勝ち」という試合は減ったものの、未だその制圧力は健在であり、何より低いコストで単体解決した性能を有しています。このヴァルシャルクとロンバルディアをどう区別し、ロンバルディアを生かせるかが構築者の腕の見せどころと言えます。

今回僕は時冠を構築するにあたり、かなり構築を前のめりにした、いわゆる「アグロ型」で作成しました。ヴァルシャルクを主体とした青起幻(以下シャルク起幻と表記)はその性質上、受け主体のデッキになりがちです。これまでの環境であれば、それでも十分勝つことができましたが、新弾からは各色に世界ネクサスのメタカードが数多く登場し、世界ネクサスのカードパワーで受けつつ反撃するデッキは厳しくなってきたと言わざるを得ません。

一方、ロンバルディアはステップスキップを抜きにしても表面耐性破壊アンブロ、裏面完全耐性破壊効果があり、殴るための下準備を特に必要としません。(時冠スピリットは試合が進めば勝手にトラッシュに溜まります)

これらの理由から、時冠は前のめり構築こそがベストであると私は考えました。

③採用理由解説

・時空龍クロノドラゴン

このデッキの主力アタッカー。ロンバルディアが重たいため、海魔神が引けない場合はコイツが主役となります。強さはもう皆さんご存知だと思うので割愛。

・パイオニア異海人ドルフィーナ

サーチ札。初動の事故を減らすため3枚必須。ヴィーナやロンバルディア、クロノドラゴン等をサーチします。3コスト1軽減なので中盤以降はあまり使いません。

・ティンダロハウンドRV

低コスト時冠スピリット。お互いが転醒を発揮した時にノーコスト召喚でき、召喚時1コアブ。Lv2からは条件付きで時冠のレベルを底上げします(ほぼ使いません)。時冠スピリットの中では癖が少なく扱いやすいカード。召喚してからも青の世界の召喚時封じの弾として使えるので優秀です。詰めの場面では自壊してロンバルディアメインスキップの弾にしましょう。

・異海人シーホース

青起幻のパワーカードの1枚。軽減が2つしかないのがネックなものの、アタックするだけで2コアブしながら転醒、相手の手札全てを見て対象のカードを破棄できます。

時冠はシャルク起幻と異なり、ロンバルディアから殴る必要がない(シャルク起幻はロック効果を使うために必ずシャルクから殴らないといけない)ため、ロンバルディア+シーホース+海魔神でシーホースアタック→白晶破棄と繋げればほぼ確実にリーサルに到達します。

早い段階で出せば出すほど強いカードなので3枚採用しましたが、1ゲーム中に大量に使うカードではないため、後述のキンコマやドゥーガルドで破棄するカードに困ったら雑に切って大丈夫です。

・ドゥーガルド

4コスト2軽減でストロングドローと疑似断罪剣を内蔵した壊れカード。青の起幻主体のデッキに取らない理由がありません。脳死で3枚採用。

・時空乱流パラドラクス

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僕も最初微妙かなと思っていたのですが、コイツめちゃくちゃ強いです。相手に世界ネクサスがあれば2コストで登場し、相手の世界ネクサスを破壊して生き物まで破壊できます。確かにメタが厳しくなったとはいえ、世界ネクサスの初動の強さ及び安定感は凄まじく、新弾でもイザナミイザナギをはじめ多くのデッキに搭載されることが予想されます。アグロデッキとしては世界ネクサスに攻撃を妨害されるのは厄介極まりないので採用。ただし、覇王対面では一切使わない等、腐る対面もあるため2枚。相手が覇王だと分かったらすぐ切ってしまって構いません。

・ロンバルディア

このデッキの核。自身も他のロンバルディアのメインスキップの弾になれるため、3枚採用。

・海魔神

ロンバルディアの召喚サポートがでなかったのでコイツに頼る他ありませんでした。合体条件が”コスト4以上”と緩く、クロノドラゴンやシーホースと合体するだけでかなり強力です。今なら3枚400円くらいなので、持ってない方はお早めに揃えましょう。

・導きの少女ヴィーナ

ネットで時冠起幻を検索してると全然採用されてません。

しかし僕は逆に問いたい。

何故メタを恐れてわざわざデッキパワーを下げるんですか?

サカターノベアが流行ってるからと言って赤起幻から赤の世界を抜きますか?燕返しが流行ってるからと言ってドラグノから総軍団長抜きますか?抜かないですよね。

イザナミイザナギの猿と犬が恐い気持ちは分かります。しかしそれを過剰に恐れてデッキパワーを下げていては勝てる試合にすら負けます。

イザナミイザナギのリストがある程度出回っていますが、そもそも猿が採用されていない構築すらあります。犬だって後攻1ターン目に出されなければ青の世界で召喚時を無効化できます。

このデッキにおけるヴィーナは軽減やサーチだけでなく、ロンバルディアを起こしてアンブロで2回殴らせたり、トラッシュに時冠を貯める働きがあります。1枚で4~5つの仕事をこなせるので入れない理由がありません。3枚。

・創界神ポセイドン

実はこれ、僕ではなく、僕のFFさんのアイディアです。当初、神託でトラッシュに時冠スピリットを貯めるためにラクシュミーを採用していたところ、時冠は異合を併せ持つスピリットが多いと教えて頂き、採用。

ポセイドンは4コア支払うことで相手が手札から使用したカードを何でも1枚無力化することができます。手札保護が付いていたとしても、使用を宣言した段階で手札のカードでは無くなっているため、無力化可能です。白晶防壁はもちろん、絶甲氷循やクインフローレスなんかも消せます。手札保護カードを消せるのがシャルク起幻との差別化点ですね。

1枚しか使わないカードであり、無くても困りはしない(あれば強い程度の認識)なので採用は2枚。

ちなみに、

ポセイドンでマジックの効果を消しても”マジックを使用した”ことになるのでロンバルディアは転醒できます。

参照:バトルスピリッツ公式Q&A【氷壁】

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覚えておきましょう。

・青の世界

採用しない理由のないパワーカードです。3枚採用。

・緑の世界

青の世界に負けず劣らずのパワーカードです。海魔神との相性も非常によいためこちらも3枚採用。

・オワリノ世界

4コストである反面青と緑のダブルシンボルを持つ世界ネクサス。海魔神及びクロノドラゴンの性能を最大限に生かすため採用。初手に2枚来たりするとかなり困るので2。

・キングスコマンド

1枚3000円のブルジョア防御札。マリーアントワネットはコイツを扇子に貼り付けて扇ぎながら「キンコマが買えないなら白晶を使えばいいのに」等と言い、処刑されました。(ウソです)

このデッキはロンバルディア召喚のために手札に海魔神を引き込まなくてはならず、こちらを採用することになりました。「どうしてもキンコマ買いたくない、買えない」と言う方は僕のTwitterに凸してください。キンコマ無しのレシピをお教えします。

・零ノ障壁

新弾最大母数となるであろうイザナミイザナギメタで1枚だけ採用してみました。イザイザはノーコスト召喚がかなり多いので、これ1枚で相当なストレスを相手にかけられます。環境の変動によってここの枠は変わってくると思います。

不採用カード

・クロノベロス

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召喚時が強制、Lv2維持コアが重め、クロノドラゴンやロンバルディアと転醒条件が被っているなどの理由から今回は不採用。

・時冠の先兵クロノトルーパー

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先1で出せないシーカーに生きる価値なし!!

サーチ枚数も回収対象も弱すぎるため不採用

・新しき世界

コアが増えるのは強いものの、ロンバルディアにバースト封じが掛からないこと、無くてもデッキは回ること、4章の6色メタから、オワリノ世界の方が良いと考え不採用。

④回し方

海魔神からロンバルディア投げて殴る!!

これだけです。ドゥーガルドやキンコマで手札を交換し、海魔神からロンバルディアやシーホースを投げて殴ります。ロンバルディアでフィニッシュしたい気持ちはわかりますが、状況によってはクロノドラゴンの方がリーサルが早いこともあるので、ロンバルディアに拘りすぎないようにしましょう。世界ネクサスを多用してくる相手にはパラドラクスが刺さります。

いかに相手のシンボルを破壊しテンポを奪ってロンバルディア着地に繋げられるかがこのデッキで勝つ鍵となります。

やることが派手でとにかく楽しいデッキなので皆さんもロンバルディアを使って楽しいバトスピライフを送ってください。

それでは~

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