月を撮って独り占めした気になっている

全部おかしくなってきた。電車に乗ってる時って自分の体の輪郭線がいつもより太くなっている気がする。宝石のセックスがあったら見たいな。ここ最近ずっと腰いらないなと思っていて、先日腰をクビにした。「俺って実家が太いから」と実際に実家が太い友達が言っていてかっこよかった。ガール。ミラノ風(かぜ)ドリア。ある人から影響を受けことによって考え方が変わり、その考え方でその"ある人"にまた影響を与え返すことの素晴らしさをブラックコーヒーとミルクに例えて母親に話してみたのだけれど、上手く伝わらなかった。友達の髪を赤に染めた。スケボーを近所の適当なアスファルトで練習するのはありかなしか、マンションでタップダンスを練習するのはありかなしか、ギターを弾きながら外を歩くのはありかなしか、はっきりと私に教えてほしい。sudden death(突然死)。「人生」と聞くとくまの形のクッキー型が脳裏に浮かぶ理由がわからない。みなさんは過去にしか生きられない。常に誰かと目が合っている感覚がある。月を撮って独り占めした気になっている。秘密を共有したいよ。次つま先立ちしたら殺します。




感情に執着することをやめてみたら、苦しいことに気づける余裕すら無くなって、つらかった。縄跳びを飛んでる最中の、縄跳びが「飛ばなくても別に回るぜ」みたいな雰囲気を出してくる瞬間。今日も女は電話番号下4桁を合計。京都人の性格が悪いせいで私の素直な気持ちがうまく伝わらないみたいなことが何度もあって勘弁してほしかった。"プラスチックの溶ける匂い"について説明している時の、瞳孔。



イヤホンと補聴器を同時に初めて知った頃、補聴器型のイヤホンを検索したことがある。葬儀屋の看板を持って帰ってやりたくなる。宗教に興味がある。



殴り書きの記憶の読める部分だけを集めたもの


白目でバイトをこなした後、自転車に乗ってわざと遠回りしながら家に向かう。最近になって何をするにも助走がないとやってられなくなってきた。途中、雨が降ってきたので上を向いて口を開けた。濃度の高いアルコールが含まれていたと思う。そのまま溺れないよう必死に立ち漕ぎした。やがて怒号みたいになった雨音と一緒に耳の中でラジオパーソナリティのゲラゲラ笑う声が聞こえて、それらの視線の先には私がいた。太腿に張り付いたびしょ濡れのデニムがペダルを踏み込むたび皮膚の上をズルズル動く感覚だけが不愉快だった。怒られたり笑われたりしながら発狂しつつ信号を二度無視して家に着くとイヤホンが完全にぶっ壊れていて、ラジオなんて流れていなかったことに気づく。





2月に海へ行ってよかった。


元々死にたいなんて思うことはなかった。希死念慮の存在を認識した瞬間から視界に死神が映り込むようになった。ロープが締まる仕組みを知った。「死にたい」の文字が目に入ってもタイムラインをスクロールする指のリズムが崩れることもなくなった。死とかの話は意味がない。溜まっていく埃を見つめている。死にたいを知らない私があの日みた光の糖度→17度





画像1


17度

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?