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『ノマドランド』

「アメリカは大きな田舎」
誰の言葉だったかな?
「都会はほんの一部分」
本か、映画の台詞か…

その田舎は圧倒的な力強さで、私の視界に拡がり続けた
「美しい」と評論家は言う
でもその景色はあまりにも壮大で、寂しくて心細くて恐怖さえ感じさせた

ロードムービーが苦手
ロードムービーを観ている時のあの心のよりどころの無い不安感が辛い
ひとり旅の好きな私が、何故だろう?
自分でも矛盾を感じる

帰る場所があるからひとりが好き
ひとりが辛くなったら家に帰ればいい

ファーンには帰る場所がない
だから辛い季節労働を、車中生活をしながら続けている…
と、思って観ていた

親しくなった男性に家に招待され、一緒に暮らすことを提案される
良かった!これで安心できる
ファーンに帰る場所が出来たんだ

そう思ったのは私だけ?
ファーンは車を走らせ再び元の生活に戻る
荒々しい海にたどり着いたファーンの表情は喜びに溢れていた

私はファーンにはなれない
自由って何だろう?
孤独って何?

淡々と、ひたすらに淡々と日々の生活を描いているだけのこの作品
何故こんなにもひきつけられるのかな?

今回のイラスト、何年振りかでパステルを使ってみました
あんまり思い通りの絵にならなかった😢
窓の中に私がいて、窓の外にファーンがいると、表現したかったの
決してド○○もんのポケットから出てきた「どこでも窓」ではありません


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