SNSとスポーツ

 スポーツファンが活用するSNS。Jリーグのユニフォームはおしゃれなものも多く、Instagramに自身のユニ姿をアップする人も。また、スタジアムではさまざまな出店などあるが、コロナ禍も相まって試合後は足早にスタジアムを後にする人も多くない。DAZNなどネット配信の環境も整っていることから、サポーター同士の交流も活発化していて、非常に楽しい時代でもある。

 一方で、SNSでのトラブルも散見される。インスタでのなりすまし、SNSでの罵詈雑言…。トラブルにクラブ側も看過できず、それこそ“ピッチ外”での問題に声明を出す始末だ。

 スポーツ観戦はエキサイティングしやすい。声援で応援すればブーイングで叱咤することもある。そしてサッカーの見方はさまざまだ。戦術を楽しむのもよし、好きな選手を追うのもよし、強豪クラブを追うのもよし。同じサッカー好きでも価値観が異なることで、毒のある言葉を発する人もいる。そんな声で届いていたものが文字化されて相手の心を傷つける。「バカ」と一言を取っていても、冗談なのか怒っているのか本気なのか…。ましてやネットでしか会ったことのない人から言われたら、人となりも分からず、ただただ悲観的に受け止めてしまうこともあるだろう。

 スポーツにおけるSNSが完全に相性が悪いとは言えない。外国人選手の加入で国内外からも注目されているJリーグ。コロナ禍で練習を公開していないクラブが多い中、チーム状況を知るツールになっている。サポーター同士がスタジアム内で交流して写真撮影している画像がアップされているのも微笑ましい。

 ただ…。老若男女が使うSNS。相手を思いやろうと言っても傷つかない人が減らないのが実情だ。むしろ傷つかないのは無理なのだろう。つらかったらSNSから距離を置いて…。SNSの世界だけが全てじゃないから。アンインストールして。そう願うばかりだ。


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