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言はで思ふぞ

母の影響で、幼い頃から触れて来ました。
正直、ひとよりも知っていると思っていました。
今年の大河ドラマをきっかけに、思い上がりを恥じ、ひとの機微に触れました。
字面にとどまらず。想いが詰まっていました。


中宮(のち皇后)であった女性、藤原定子さま。
千年以上前に、栄華と凋落を味わったひと。
時の権力者に踏みにじられたけれど、
彼女を慕って、ひとりの女房が素敵な女性であったことを残しました。

凄いな、清少納言。


心には 下ゆく水の わきかへり
言はで思ふぞ 言ふにまされる

(参照:私撰和歌集『古今和歌六帖』)


でも、ひとつだけ。
あんなにちいさな山吹の花びら。筆で書けたのですか、、、
(代筆だったとしても、滲まなかったのも、)