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【実食】ブラックモンブランカレーを食べる!

皆さんカレーは好きだろうか。

国民食として普及し、特に1968年大塚食品の「ボンカレー」発売を機にレトルトカレーは市場を拡大、その存在はより身近になったと言えるだろう。
更に近年ではコロナ禍における中食需要でコンビニ各社でも様々な種類のレトルトカレーが取り扱われるなど、今もなおレトルトカレーは私たちの生活に入り込んだ存在なのだ。

そんな最中、2022年10月1日。とある一つのレトルトカレーがこの世に産声をあげた。

「ブラックモンブランがカレーになりました」だ。

九州地方で竹下製菓から発売されているご当地アイス・ブラックモンブランとのコラボ商品で、宮島醬油株式会社から発売されている。ミルクアイスにチョコをまとわせ、クランチがまぶしてあるブラックモンブランは九州で生まれ育った中で何度も食べてきた味だ。



しかし、それがカレーになった???
アイスがカレーになるなんてそんなことある??

これは九州で生まれ育った身としては、実際に食べて確かめねばなるまい……!!



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というわけで買ってきました。定価で648円。カレーとしてはそこそこ高いと思いますが土産物だと思うと納得できる金額です。

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中を開けるとカレー本体に別添えのクランチが小袋で入っています。
この別添えのクランチがある事でこのカレーのブラックモンブラン要素を保っています。

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早速カレーを湯煎し、クランチを振りかけブラックモンブランカレーの完成です!
こうして見るとカレールーがチョコアイス、白いご飯はその下のミルクアイスのようにも見えてきて確かに「ブラックモンブランがカレーになった」と言えるのではないでしょうか。


では実食!!

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こ、これは……!?


ルーが若干辛めで、口にピリッとする感じが来たと思えば後のせのクランチがザクザクと甘みを感じさせます。口の中は確かにカレーを食べているはずなのにどこかブラックモンブランを食べている時の感じになってくる、不思議な体験です。



最後まで美味しく食べ進める事が出来、最初はゲテモノを食べるかの気持ちで半信半疑でしたが、これは確かに「ブラックモンブランがカレーになった」と言える商品で皆さんも一度是非食べてみてほしい商品です!

今は九州・中国・四国の限定発売ですがいずれ全国発売された時には是非食べてみて……






いや、ホントにこれでいいのか…?

確かにそれっぽい商品ではあったけど本当に「ブラックモンブランがカレーになった」と軽々しく言っていいのか…?

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こんな事書いたけどホントにそう思ってる?無理してないか?


こうなったら、見せてやる…!俺が本当のブラックモンブランカレーって奴をよ……!!





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という訳で料理の時間です。まずは普通にカレーの材料を準備します。
因みにまな板を縦に置いてるのは部屋を借りる時に他の条件ばかり優先した結果キッチンがクソ狭いからです。


これだけならただのカレーです。ここで

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新鮮なブラックモンブランを用意します。




ここで大体の人は「待った」「馬鹿」と言うでしょう。
しかし考えてみてください。カレーの隠し味にチョコを入れる、というのを聞いたことはないでしょうか。隠し味にチョコを加えるとコク深くなり、辛さがマイルドになるというのです。
そして牛乳を加える、というのも隠し味のレシピの一つで風味がまろやかになって甘みが加わるというのです。

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そして今回準備したルーにも生クリームを使用したルーと書いてあります。つまりはブラックモンブランを加える事で激ウマカレーが出来上がるという事です。 Q.E.D.証明終了。


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まずは材料を切って、

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炒めていきます。

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水を加えて煮込みながらアクを除いていきます。
ここまでは普通のカレー作りで面白みも何もないですね。


でも安心してください。ここからがマグマなんです。


材料が柔らかくなってきたら一旦火を止めて、カレールーを溶かしていきますが

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先程のブラックモンブランを用意して、

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切って、

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鍋に入れます。


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※後には引けないという顔をしています。


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こんな大詰めで白く泡立ったカレー、人生で初めて見た気がします。


そうして加えたカレールー・ブラックモンブランを溶かして、とろみがつけば……

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完成です!! 見た目は普通のカレーです。折角入れてみたブラックモンブランは気配すら感じません。



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器に盛っても普通のカレーです。多分この写真を見ただけではブラックモンブランが入っているとは想像も出来ないでしょう。


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さて、早速食べてみましょう!!お味の方は………









普通のカレーです。



なんか普段よりまろやかでコクがあるような気はする、んですが如何せんそれが弱くて本当にそうか??と自分の舌を疑ってしまいます。そうして普通に食べていると所々で急にギャン!!と急旋回したかのようにミルクアイスのような甘い部位がある、訳分からん謎のカレーになりました。
ちなみにクランチに関しては完全に存在が消えました。製品で別添えの後のせにしてたのにはしっかり意味がありました。

翌日に一日寝かせたカレーも食べてみましたがこっちもまあ普通に一日寝かせたカレーだな…という味で面白みもなーんもない結果になってしまいました。お前ごときが企業努力で生み出された製品を上回れるという思い上がりの結果がこれです。



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何が「ここからがマグマ」だよ馬鹿。





そういう訳でカレーにブラックモンブランを入れる意味は全くないです。
皆さんは普通に宮島醬油さんの既製品を買ってください。博多駅とかの土産物コーナーにもあったりするので九州他西日本方面に旅行するときは是非買ってみてくださいね。







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普通に食べるブラックモンブラン最高!!!!!!!!!







こちらの記事ですが「デイリーポータルZ」様の自由投稿コーナー「自由ポータルZ」2022年10月28日公開分にて【もう一息】枠にて掲載していただきました。


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